2023/08/10 (木) 15:00 2
大阪・関西万博協賛GIIIは豪華2本立てで行われる。すでに昼間開催の和歌山は記事を公開したが、続いてナイター開催の京王閣名輪会カップについて書いていこうか。
得点上位の北津留翼、地元の鈴木竜士、好気配の窓場千加頼あたりが優勝候補の軸になろう。ダッシュスピードにモノを言わす河端朋之もツボにハマったときの一発は魅力十分。強襲逆転が望め軽視は禁物だ。出場選手に実力差はなく混戦激戦のメンバー揃い。展開ひとつで大きな流れを巻き起こし波乱含みの様相を呈している。
“妄想先取り”ってわけにはならないが、S級2班の格付けの橋本瑠偉。持ち合わせている力はS級1班同等と見ている。決勝へ乗れば鈴木竜士の頼もしい味方になるはず。また地元の河合佑弥に鈴木玄人の気配が良く、地の利を生かし攻めきればチャンスの目が拡がるだろうね。
そして渡邉雅也だ。まくり主体の自在戦は上位陣を脅かすことになる。番手飛びつき分断なら高配当になるはず。また徹底先行の村田瑞季がライン重視の競走に徹すると近畿勢が台頭し、そこも警戒は必要になるベ。
東矢圭吾だって全国区に名前を売るチャンス。機動力をフルに発揮しインパクトあるレースなら面白いぞ。そのほか変幻自在戦法の久保田泰弘と追い込みに転じた田中晴基、しぶとい佐藤壮の突っ込みから波乱のシーンが想像できるね。
さて、初日妄想先取りレースは8Rをピックアップしておく。並びは地元の⑦河合佑弥-①佐藤礼文-千葉の③佐藤壮が3番手を回る。北日本の②星野洋輝-⑨伊藤大志に静岡の④中井達郎、単騎の⑤伊藤正樹、中四国は⑧三登誉哲-⑥小川圭二となっている(⇐⑦①③・②⑨④・⑤・⑧⑥)。
すんなりいけば順当に決まる可能性が高いレースだよね。初手の並びはスタートを佐藤礼が取り河合の前受けだ。枠なりで星野が中団。勝負どころで三登が切り星野が叩く。そこを一気に河合が仕掛け先制する展開ってわけ。
そうなると『競輪は番手だ!』のフレーズが発動する。佐藤礼と河合のゴール勝負①=⑦、佐藤壮の流れ込み①-③! これが本線になるベ。妄想展開でもないが、あっても星野が切り河合の番手に飛びつき⑦-②ぐらいかね。
いやいや! このレース! もう一捻りできるぞ! 地元河合の逃げを佐藤礼が庇い、星野や三登のまくりを強烈なブロックで止めると…? 佐藤壮が突き抜けるぞ! 「壮のアタマから手広く」が妄想の〆ってのでどうよ!
それでは読者のみなさん、昼とナイターのリレー開催をとことん楽しむべ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。