大阪・関西万博協賛GIIIは豪華2本立てで行われる。昼間の開催を和歌山で、ナイターは京王閣で。競輪ファンからすればGIIIのダブル開催は夢心地に違いない。気合を入れて原稿を仕上げて行こうじゃねえの！ まずは昼間開催の和歌山から主力メンバーを探っていくベ。

石原颯の先行力、塚本大樹の冴える差し脚

　地元地区で迎え撃つ小森貴大、岡崎智哉、高久保雄介の自力型が中心になるね。力関係が互角なだけに「近畿の結束が機能するか否か？」で大きく勝敗を分けそうだ。近畿勢を脅かす筆頭は嵯峨昇喜郎と見ていたが、残念ながら欠場となってしまった。となれば石原颯だな。石原の先行力は侮れず、中四国で上手く折り合い連係できればラインで上位独占だって十分可能だね。

　追い込み陣は近況乗れてる塚本大樹の名を挙げる。目標次第のところはあるが差し脚の冴えが光っている。堅実なコース取りで突っ込む脚があり怖い存在になるだろう。主力はこのあたりになるが、実力拮抗の開催は波乱を含む要素が満載。

A級上がりの原井博斗と立部楓真が面白そう

　では高配当をもたらす“妄想”に話を移す。その一番手は坂本紘規にスポットを当てたい。逃げに徹するレースには定評があり、それでいて結果を残せる数少ない選手。もちろん調子次第で“幸せ配達人”になることも…！

　佐々木眞也も面白い存在だね。まくりを含め番手飛びつきの自在戦がライン違いを演出し高配当を提供する可能性を秘めている。昔気質のマーク屋芦澤大輔だって目標不在のときは強い自力型にマークするスタイルを貫く。今回も魅せてくれるはず。

　そして穴党が注目すべきは“A級上がり”だろ！ 原井博斗の自在戦にも注目し、狙ってみると面白いかもよ。そして追加参戦となった立部楓真。得点以上の実力あり！ ひょっとして決勝に？ なんてことも期待しちまう。いずれにせよ、九州勢からすれば立部の追加は強烈な追い風になるだろうね！

初日オレが狙いたいのは1R！ 山田と坂本が主導権争いなら立部の出番

　妄想先取りレースは1Ｒを推奨するベ。まずは並びの整理をする。④立部楓真-②池田憲昭-⑥桶谷明誉の西日本ラインに東北勢が①坂本紘規-⑨竹村勇祐-⑤佐藤雅春、中部ラインは⑦山田諒-③不破将登-⑧三宅裕武となっている(⇐④②⑥・①⑨⑤・⑦③⑧)。

　さて、初手の並びは？ スタートの早い立部が前受けになる。これなら中団は坂本が取れる。外枠の山田は後方から押さえるしかないが、立部の抵抗がありそう。

　そうなれば脚を使わず坂本が主導権を取れる。竹村は番手の仕事をキッチリこなしライン決着に持ち込もう。坂本が逃げ粘っての⑨-①、あるいは山田がすんなり中団を取れればまくり強襲の⑦＝⑨までが本線になる。

　ではでは妄想は？ 初手の展開は前述したものと同じ。同県の先輩不破を連れた山田はどっかり構えるわけにはいくまい。主導権狙いを敢行すれば、坂本との凄絶なもがき合いになっちまうぞ。そうなると立部に展開が向き“ひとまくり”ってわけ。もちろんそのときはマーク池田との直線勝負に②＝④になるベ。

　シリーズ通して“A級上がり”の動向をチェックすることをオススメしておくよ！