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【オールスター競輪予想】平原康多の11年連続S班に暗雲? 落車禍でS班受難の前半戦を振り返る 〜競輪記者座談会(前編)

アプリ限定 2023/08/07 (月) 12:00 56

「オールスター競輪(GI)」が8月15日から西武園競輪場で開催されます。今年も激闘の歴史を近くで見守ってきた競輪記者の皆様をお呼びして「オールスター競輪2023」徹底討論をお届けします。前編では上半期の振り返りを中心に、優勝候補・台風の目となる選手を発表! 後編は「ドリームレース&オリオン賞大展望」です。どうぞ最後までご覧ください!(取材日:7月27日)

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S班受難の前半戦 平原康多の11年連続S班は?

デイリースポーツ 松本直記者(以下松本) 今回もよろしくお願いします。まず、前半戦の振り返りですけど…。

日刊スポーツ 松井律記者(以下松井) 今年は平原康多と郡司浩平が肩甲骨骨折、守澤太志は頸椎骨折。S班が受難の前半戦だったわけだけど、平原はそのあとの宮記念杯でのケガもひどかったみたい。

東京スポーツ 前田睦生記者(以下前田) 『グロインペイン症候群』って。突然聞いたことのない病名が競輪界に出てきましたけど… 平原も聞いて驚いたでしょうね。

松井 今、ちょっとあり得ない離れ方をしてたでしょ。菊池岳仁に踏み遅れちゃったりとか。あれはそれが影響していたみたいだった。

松本 今年のGIが3つ終わって、平原と郡司は賞金ランキング圏外ですもんね。グランプリに出るために賞金でという順位にはいないから、この後のGI優勝が来年のS班の条件になりそうです。

松井 平原は西武園オールスターが一番獲りやすい可能性は高いんだろうけど…。でも状況的にどうなのか、間に合うのか…。

昨年に続き地元・西武園でのオールスターに挑む平原康多(撮影:北山宏一)

前田 でも過去にも弥彦の寛仁親王牌で復活Vもあれば、競輪祭での大復活Vもありますよ。

松井 そう、持ってる人ではあるよね。

前田 平原の11年連続S班はみんなの想いですからね。

松井 ただ、今関東がちょっとちぐはぐだよね。前橋記念でも平原が佐々木悠葵に前を回したんだけど、決勝は別線になっちゃったり。もし、まとまっていれば関東から優勝を出せたんじゃないかと思った。オールスターでは鉄の結束を見せてくれればいい勝負ができるんじゃない? 眞杉がいるんだから、そこにプラス2人、3人決勝に乗ってくれば。

前田 今はちょっと吉田拓矢・有希兄弟と坂井洋が元気ないから…。カミタク(神山拓弥)が頑張っていて嬉しいけど。

松本 関東と平原には、結束力がテーマとなるオールスターになりそうですね。

松井 そうだね。平原が求心力を取り戻して、関東には一枚岩で戦ってほしいね。

地元ダービーでの落車が痛かった郡司浩平

松本 郡司浩平は地元ダービーの準決勝で落車っていうのが、精神的にもキツかったんじゃないですか。

松井 あれがね…。ケガはそこまでじゃなかったっぽいけど…。獲らなきゃいけないところを獲れなかった、っていう…。

前田 「ヘコみました」って言ってましたね。

地元ダービー準決勝でアクシデントに見舞われた郡司浩平(撮影:北山宏一)

松井 落ち込んでたね。ただ今は深谷知広、松井宏佑、北井佑季といるから、うまくかみ合えば全然ワンチャンあるかなと思うよ。

松本 南関はそこの結束がうまくいっているし、宮記念杯の決勝で郡司が「松井君にチャンスがあるように」とコメントしたように、松井も深谷のように郡司とゴール前勝負ができる選手になったから。

前田 深谷はそれでも行っちゃうんでしょうけどね(笑)。松井の今年の変わりっぷりは、私も一番注目しているくらいです。

松井 ナショナルチームを辞めてからの松井はどんどん進化している感じだよね。

松本 関東の選手も平原を振り切るくらいのレースができるようになってくるとね。前橋記念の準決勝で、眞杉が平原を振り切ったじゃないですか。あれは自分の中で「時代が動いた」じゃないけど…。

松井 やっぱりあるんだよね。平原だって自分が強くなったときは、宇都宮記念で神山雄一郎さんを連れて逃げ切って、オッズは神山さんが抜くほうが百何十円とかで。そこからブレイクしたっていう。松本が言うように、眞杉とか坂井とか吉田兄弟が、平原が差しにいっているのに抜けない、というようなのがあるとね。

松本 逆に平原もスイッチが入ってくるのかなと。平原もそれを望んでいると思うんですよね。自分が頭引っ掛けてでも抜きにいくくらい、そうなると自ずと別線に対しても強力になるのかなと思いますよ。

前田 この座談会、何回かやらせてもらってますけど、松本さんがかっこいいこと言ってまとめようとするのがいちいち腹が立つんですよね…(笑)。

松井 (笑)。でも今日は会場が松本の実家だから、そこは守られているんじゃないの?

前田 (笑)。

松井 初めて松本をうらやましいと思ったよ。実家が寿司屋なんてさ。

松本 まあ俺寿司食えないんだけど…(笑)。

座談会会場には松本記者のご実家「金太楼鮨 松戸駅前通店」をお借りしました

松井 ともかく、平原は決勝に乗ってほしいよね。平原自身がそれほどS班に執着していないっていうのが、良い方に出るか悪い方に出るかわからないけど。本人はしがみつくとか、生き残るためにどうしようって思考じゃないから。

頸椎骨折の守澤太志と北日本勢

松本 守澤はダービー準決勝の落車で頸椎骨折。普通の人ならしばらくベッドの上から動いたらいけないようなケガで。

前田 今年はより試練を迎えている感じですね。

松本 それでも賞金9位(※取材日時点)をキープしているからすごいですよね。

松井 賞金7、8、9位が北日本だから、またグランプリに4人乗るのは大変だよね。山口拳矢と清水裕友が上位にいるから動きがありそう。

前田 “北の第五の男”じゃないけど、小松崎がGIを、というのは北日本の総意でもあるから。残りの3つのGIに小松崎も懸けていると思います。

松井 成田もいるしね。

前田 欠場もありましたけど、最近の成田の動きは最高に良かったですからね。

松井 新田の捲りやカマシを抜くからね。

松本 久留米記念の決勝は北の結束を感じましたよね。新山に新田、成田和也。

松井 今、ワッキー・古性と唯一力で対抗できるラインは新山が前のときの北日本じゃない?「脇本さんが自分に対して戦い方を変えてきた」と新山が言ってた。以前なら前を取って引いて受けて立つレースだったのが、中団を取って…。すんなり7、8番手に引いたら勝てないと、ワッキーが対策を練ってきてる。新山は一皮むけたと感じるね。

前田 ワッキーが歩いてきた同じ道を、堂々と歩んできたかわいい後輩でもあるんでしょうし。今ではライバルと言ってもいいほど力をつけてきた新山なので。まあ、でもワッキーはあらゆる手を尽くして何かやってきそうですけど(笑)。

松本 もともと先行された選手に対する執念深さみたいなのが“脇本雄太の競輪道”というかね。相手が「参りました」というまで先行で倒す。いかにも競輪選手っぽい、ワッキーが強くなっていく段階での戦い方だったと思い出しますよね。

前田 “デスノート”持ってますからね。

松井 去年も眞杉が「東の脇本」と言われてボーンと活躍したときに、ことごとくねじ伏せたもんね。

前田 「アイツ俺の時だけメチャクチャやるんだよな」って言ってました(笑)。あなたも昔同じだったでしょ、っていう(笑)。

一同 (笑)。

脇本雄太は“デスノート”を持っている!?(撮影:北山宏一)

脇本雄太が見せている“新境地”

松本 脇本は最近はレースの中でしかできない、相手があっての動き方をやってますよね。

前田 初周で中団で外に誰かいても譲らないとか、明らかに意図的にやってるように見えますね。

松本 脇本はスピードが注目されるけど、それ以前に“競輪が好きな人”だから。VTRもよく見てるし、相手のこと、自分が勝つためにはどうすればいいかというのをすごく考えていると思います。宮記念杯の決勝みたいに、ツッパリ先行してラインのためのレースもするし、今トップに立っている人が競輪に対して熱いから、挑む選手も大変でしょう。

前田 富山(全プロ)では新山が叩いてレースを作ったけど、宮記念杯の決勝では新山に同じ仕事をさせなかった。きっとデスノートに『新山』って…(笑)。

松本 (笑)。本当にレースをよく覚えているよね。本当に競輪が大好きなんでしょう。

前田 ワッキーは34歳の今から、今後タテだけではダメになる時期に備えてめちゃくちゃ練習してるし、本当に最終的にどこを目指しているのかわからない。村上義弘という偉大すぎる人がいたから…。人の後ろになっても結果を残せるようにと思っているのか、まだ本人もわからないんじゃないですか?

松井 先行と追い込み、両方で日本一になった人は神山雄一郎さんしかいないんじゃない?

前田 確かに。イメージは村上さんのほうがしやすいですけどね。でもあの性格だから突然「ジカ競り覚えてみようかな」とか言い出すかもしれない(笑)。何かすごい技を編み出して、一世を風靡するかも。

松本 また新しい時代をワッキーが作ると(笑)。

前田 外競りで勝ち続けるとか…。

松井 脇本ならできるかもしれない(笑)。古性もそうだけど「脇本」という指針があって、どうやったら勝てるのか、どうやったらついていけるのかをみんなが考えてる。すべてが脇本を中心に回ってるんだよ。

前田 ずば抜けた力を持っていますから。

松本 もし変わるとするなら、ワッキーを力で倒すような若手が出てくることですかね。

松井 ワッキーが衰える前に出てきてほしいよね。

最年長優勝も夢ではない佐藤慎太郎

松本 あとはやっぱり、慎太郎さんの安定感はすごいですね。

松井 ちょっと今回ね、推してるのよ。オールスターあるんじゃないの!? 最年長優勝。

前田 ダービーの時「勝てた」というようなニュアンスで話していたじゃないですか。46歳で今追い込み選手が厳しいというなかで、この活躍ぶりは正直ファン投票1位でいいんじゃないかと思いますよ。

松井 9位は意外だったね〜。サマーナイトのときに決勝に乗れなかったんだけど、最終日の負け戦で慎太郎が勝った時、共同インタビューがもう満席で。普通、負け戦ってそんなに記者が来ないんだよ。でも、みんな慎太郎が何を言うか楽しみで。それくらい惹きつける選手だよね。

GI最年長優勝が懸かる佐藤慎太郎(撮影:北山宏一)

松本 慎太郎さんが勝った時の場内の盛り上がりがすごかったと、カメラマンさんたちが興奮してましたもんね。福井記念でも、決勝の特別選手紹介で画面からお客さんの盛り上がりが伝わってきた。やっぱりお客さんを呼べる選手ですよ。そんな佐藤慎太郎がGI最年長優勝の記録を作る… 楽しみですよね。

前田 (前回のタイトルから)間が空いた年数もね。何年空いてるんだろう。

松本 初めて勝った高知の全日本選抜が2002年。20年以上ですよ。

前田 そんなことあり得るの? というレベル。

松本 それがすごいところですよね。

前田 普通に勝っておかしくない。

松本 若い頃とは違う強さ。グランプリに4年連続で出ていた頃より、今の方が強いですよね。

松井 安定感が違う。若い頃は伏見の番手捲りを抜いちゃう差し屋みたいなイメージだったけど、今はマーク屋としての“凄み”がありますよ。

記者3人の優勝候補“本命”は!?

前田 じゃあ、松井さんが思う優勝候補は…。

松井 僕は本紙のワッキー本命に逆らった原稿を書かされ続けているわけだけど(笑)、今一番のワッキーの対抗馬は新山、そして東北の結束力。それに充実ぶりを加味して、佐藤慎太郎なんだよね。新田が番手に入っても、小松崎が来ても、最後にそのへんがかき回してくれたら。今、自力自在の全盛期で、内に突っ込んでくるタイプって上位にいけばいくほど少ないから、「佐藤慎太郎だけが突けるコース」が絶対あるはず。今年サマーナイトの最終日、鬼脚だったでしょ。あれを見たときにまたゴチャゴチャしたときの内のコースいけるっていうのを見せたと思う。最年長記録が懸かってるのもあるし、ここでファン投票9位に滑り込んだっていうのもね。

前田 確かにサマーナイトの特選にS班ひとりだけ漏れて…。普通落ち込んじゃうよね。

松本 “限界”感じちゃうよね。

前田 悪いこと言うなぁ(笑)。ここ絶対使ってくださいね。

松井 (笑)。

前田 今回はきっちり選ばれた限界感じないドリームレースなんで。

松本 自力全盛だったら内・中は空くから。

松井 だから、ある程度前がかく乱してくれるレースにはなるから。みんなこぞって外を襲い掛かってくるけど、ワンチャン中や内を突けるのはこの人しかいないんじゃないかなと。

松本 全日本選抜の優勝も中割りですもんね。

松井 ワッキーとかは規格外だけど、西武園は基本的にはまくりが効きにくいバンクだからね。そういう意味でも先手の番手、3番手でいったとしたらあると思う。

前田 そうですね。その点でいうと、私は松浦悠士。前が有利な先行バンク西武園。ワッキーの去年の決勝は見たことないレベルのものだったから、参考外にさせていただいて(笑)。もちろん、犬伏湧也や町田太我がいると。彼らが本物の力をつけていて、松浦の前を回ってくれば。サマーナイトでワッキーにつけて優勝して、あれだけの競輪をやれる人。実は「ファン投票1位になりたい」ってずっと公言していて、今年のオールスターで大活躍して、来年のファン投票1位の布石にするんじゃないですか。ここ何年かの競輪界を盛り上げた功績は、すごいものがあると思うし。

松本 松浦はオールスター、名古屋で1回勝っているよね。

前田 そう、ハラケン(原田研太朗)が先頭で頑張った。

松本 僕の優勝候補は脇本雄太なんですけど、そうじゃなければ松浦と思った。

前田 堅いね(笑)!

松本 いいじゃん、俺はオチなんだから(笑)。去年の西武園オールスターの決勝は寺崎浩平の後ろで、2周のところで松浦にしゃくられて追い上げることなく、自分のタイミングで捲った。波紋を呼んだレースでしたけど、あれも競輪だと思うんです。だって車券は脇本から売れていたわけじゃないですか。競ると脇本の不得意な分野で勝負することになる。

前田 福井記念もね。

松本 はい。あれから1年経って、この前の福井記念も伏線になるのかなと。これから近畿の後輩が出てきたときに、そういうレースも増えるだろうし、寺崎の脚力からすると今年も決勝に乗ってくることだってあり得る。それに古性がGIをすでに2つ獲って、グランプリの権利がある。脇本は賞金では安泰だけど、タイトルを考えると決勝で古性が前を回るようなこともあるんじゃないかなと。古性は「近畿からグランプリに送り出せるように」と宮記念でも前橋記念でも言っていた。だから古性が前で、脇本とワンツーを決めるレースができたら、この2人の関係性ももっといいものになるんじゃないかなと思って。

松井 ワッキーはまだ今年グランプリジャージではビッグタイトルを獲れていないもんね。オールスターのファン投票で1位に返り咲いて、シナリオ的にはここかなっていうのはあるよ。

松本 もちろん自力で強いんですけど、古性の後ろから獲ったらまた見える景色が違うんじゃないかな。

前田 古性はそういう気持ちが強いだろうね。

松井 ただ、ワッキーから先行日本一の座を奪うのが誰かというのがあって。新山がいて、眞杉や犬伏、松井宏佑とかどんどん出てきているわけじゃん。もしそういう選手が勝ち上がってきたときに、古性が前を回るってのはどうなんだろう?

松本 勝ち上がりの条件とプロセスはありますよね。先行で挑んできた選手を倒したい、という流れがあれば脇本が前でしょうけど。単純に脚力でもちろん優勝候補なんですけど、(古性が前での優勝も)見てみたいなと。

松井 別線も前を回っているワッキーを倒したいし、そこにドラマが生まれるんだろうけどね。

記者3人の“本命”はこちら!(左から前田睦生記者、松井律記者、松本直記者)

いま注目すべき“台風の目”は?

松本 続いてオールスターで「台風の目」になりそうな選手は…。

前田 松井さんの台風の目が気になるなぁ。我々が言うのも失礼だけど、競輪を見る目がしっかりしてるから(笑)。

松井 (笑)。松井宏佑ですよ。もう引っ張るだけの時期は卒業して、自分が勝ってもいい、好きなレースをしていい段階に来てると思うのね。スピードは現役のナショナルチームと遜色ない。今、松井と北井ってどっちがどう回るのっていう話は…。

前田 どっちも前後両方やってるんですよね。

松井 そう、でも脚質が違うから、松井は北井の後ろってしんどいんだって(笑)。だけど自分のタイミングで仕掛けたときは強いから、郡司を振り切るポテンシャルは見せてるし。気楽に単騎くらいの気持ちで走った松井は怖いと思う。あのキャラクターのまま、のびのび勝手な競走をしてほしい。

前田 あの性格は変わらないでしょうしね。

松本 今年の競輪界を盛り上げているのは113期だと思うんですよ。松井宏佑もそうだし、眞杉匠、嘉永泰斗。山口拳矢も競輪学校に入ったときは113期で、眞杉も宇都宮記念を勝った時に山口拳矢のダービー優勝は刺激になったと言っているわけです。

松井 新山も吉田拓矢が競輪祭を獲って目の色が変わったもんね。

松本 それで僕の台風の目は眞杉匠なんですけど。いい階段の上がり方というか、先行で力をつけてきて、いざとなったら捌くレースもできるという。

松井 サマーナイトの準決勝はびっくりしたね。

松本 基本先行でイン粘りができる選手って、いまの競輪界では王道だと思うんですよね。先行ができて横の捌きができたら後方にならないから、眞杉はそれができる選手だと思います。

松井 平原が「昔の自分を見ているみたい」って言ってたんだけど、確かに若いときの平原も先行してて自分で止めに行って落車失格とかやってたよね。

前田 「危ない!」って悲鳴を平原のレースでは何度も聞きましたよ。

松井 荒くれ者だったね(笑)。眞杉もやっぱりそのガッツというか、こないだ(サマーナイト準決勝)の一発はすごかったな。

松本 眞杉がこの前言ってたのが「ピークを作る調整をしてみたい」と。今まではガンガン練習してレースに臨んでたんだけど、宮記念杯ではいつもと同じ練習で入ってダメだったっていうのがあったから。サマーナイト後の過ごし方で、オールスターにピークを持ってこれれば面白いと思いますね。あとはデータ的な話で、栃木の大先輩・神山雄一郎が初めてGIを勝ったのがオールスターで、25歳の時なんです。眞杉は今24歳で…。

前田 じゃあ今年は…?

松本 まあ1年早いんですけど(苦笑)、面白いかなと思って!

前田 眞杉が神山さんから「俺がGI獲ったのは25歳だよ」って言われて、落ち着いて挑めるようになったという話が記事になってましたね。

松本 そう、焦った時期もあったみたいだけど、神山さんから金言をもらって。前橋記念も、万全じゃないとはいえ平原を振り切って、オッズも眞杉の押し切りと平原の差しが互角だったんですよね。僕たちも印をつける仕事をしているけど、迷うくらいだったんですよ。あれは時代が変わる予感じゃないけど、そんな感じがしたので、台風の目に挙げさせていただきました。

前田 私の台風の目は… 見たら髪の毛が… わかるでしょ?「890ヘクトパスカル」みたいなギューンとした頭の…。

松本 山崎賢人ね。

前田 まだ決定じゃないですけど、パリ五輪への道が厳しくなって、世界選手権に出場できない状況でサマーナイトを走ったんですけど。サマーナイト後くらいはやけくそで一回酒でも飲んで、メチャクチャして、“自棄のやん八走法”。俺の生き様を見せてやると。

松本 山崎ってあんまり気持ちを言葉にすることはないけど、思いは溜まっているんじゃないですか。悔しさが爆発するような。

前田 もう爆発してるじゃない。

松本 まずは見た目で爆発して…(笑)。

前田 サマーナイトでアゴヒゲまで生えていた。

一同 (笑)。

前田 賢人は嘉永の番手を回ってもいいんじゃない?

松本 そうだね。(前に回ったのは)取手の全日本か?

前田 そう。チャンスしかない。賢人が優勝します! 賢人が優勝するときは台風で一日またぐ(笑)。

松井 もう台風の日延べは嫌だよ〜(笑)。

“超新星”中野慎詞と太田海也がGI初出場

松本 ナショナルチーム繋がりで、中野慎詞と太田海也がGI初出場です。活躍はどうでしょう?

松井 俺は正直わからない…。2人のポテンシャルはわかるけど、GIですぐ活躍できるほど甘くはないんじゃないかな…。

松本 スピードは2枚上なんじゃないかと思うんですよ。ただ、普段競輪を走ってる選手と“競輪”はできるかな。逃げるか8番手からの大捲りかになってしまいそう。しかもナショナル勢は日程がキツいんですよね。

GI初出場の太田海也(左)と中野慎詞(撮影:島尻譲)

前田 大丈夫です。私がこの2人は活躍すると断言します。“ビンビン”です。ノリに乗ってるんです。

松本 (笑)。

前田 世界選手権で活躍して帰ってきますから。ケイリンでメダルを獲って。それくらい世界で戦えるレベルで、世界選手権にピークを合わせていて、仕上がりは半端じゃないでしょう。活躍して帰ってきて、太田は特に「オレを見てくれ」というタイプ。中野は落ち着いてるけど、「オレもやっちゃうよ」と。中野は北ラインの援護を受けて、競輪も考えてやれるので。

松本 世界選手権での活躍があると追い風になるってことだね。

前田 追い風。もう世の中変えちゃう。台風の目ですよ。この2人の頭もボアーって。

一同 (笑)。

松井 自転車競技と競輪は別物だとは思うけど、競輪選手としてこの2人の強いレースが見たいね。

▶後編ではドリームレース&オリオン賞の並びを予想!

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