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不屈の男・金子貴志の奮闘記 〜40代の挑戦〜

【金子貴志のボタニカルライフ】継続すればヒントが見つかる、本気でやれば仲間が増える

2023/02/28 (火) 18:00 9

 netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。今回は植物を通じて仲間が増えたことや育成を続ける中で気づいたことを書きたいと思います。

金子選手が生育している数々の植物(写真:本人提供)

本気でやれば仲間が増える

 私が植物に魅せられてから一年が経ちました。今では松岡健介君らと「走植動物部」という競輪選手の植物クラブを作り、お揃いの走植動物部ロゴ入りTシャツを着て、和気あいあいと活動しています。私はどんなことでも本気で追及することを大切にしています。この一年で活動も本格的になり、趣味や娯楽といった範疇は遥かに超えてきました。そんな流れもあり、実は今年中に植物のお店を持ちたいと考えています。レースやトレーニング以外の空いた時間を見つけてはオープンを目指してコツコツ準備しています。

 ここ最近では植物に興味のない選手でも、私の顔を見つけると植物の話題を振ってくれるようになりました。開催中に話が弾みリフレッシュできたり、今まで話をしたことがなかった選手と話せるようになったり、仲間が増えていくことに喜びを感じます。

桐山敬太郎君と川越勇星君が遊びに来た

 ここのところ、豊橋競輪に参加してレースを終えた選手たちが、帰り際に家に立ち寄ってくれることが増えました。つい最近では神奈川県の桐山敬太郎君と川越勇星君が遊びに来てくれました。

 桐山君とはもともと開催中にキャンプの話なんかをしていたのですが、いつしか植物にも興味を持つようになったみたいです。レース中は厳しい顔つきの桐山君ですが、植物の話で盛り上がる様子はまるで少年で、とても優しい顔になります(笑)。レースとは違った一面を見て、なんだか新鮮な気持ちになりました。

神奈川88期の桐山敬太郎選手(撮影:島尻譲)

 また、川越君はinstagramを見ると爬虫類や動物が好きなようですが、話をしていく中で植物にも興味を持ったみたいです。川越君とはレースでも一緒になることが多く、開催中に話す機会も増えました。今は「植物を買うぞ!」とモチベーションが上がっているそうで、相乗効果を感じているのだとか。実際、家に来た二人はこれでもかと言うほど植物に興味を持ち、三人で時間を経つのも忘れるくらい話が尽きませんでした。私自身、凄く楽しい時間を過ごしましたし、選手同士の新しい関係が嬉しく、視野も広がりました。

神奈川111期の川越勇星選手(撮影:島尻譲)

 植物がきっかけとはいえ、競輪選手同士で集まれたわけなので、これからは自転車のことやトレーニングのことなども色々と話をしていきたいと思っています。競輪選手は選手同士で話をすることでお互いを高め合うことができますし、植物好きの仲間が走っていると他地区の選手でも気になるんですよね。共通のものがあるだけで凄く良い刺激を受けることになります。

植物に学ぶ“成長と変化”

 植物を子株から一年間育ててみると、競輪にも通じる学びを得ることがあります。例えば、同じ品種でも水のやり方や土の環境を変えて育てると、形そのものに大きな違いが出るんです。まるでアスリートのように引き締まった形になったり、丸々としたわがままボディになったりもします。

 自分で手塩にかけて生育していると、自分に置き換えて考えられるようになります。一年間しっかりと食事を管理して、一年間しっかりと自分に合ったトレーニングをすれば、理想のアスリートボディにもなるし、逆に甘えてしまうとアスリートボディにはなれません。

しっかりと管理することで理想のアスリートボディに成長する(写真:本人提供)

 これからも植物から学んだことをレースやトレーニング、体調管理などに生かしながら、結果に結びつけていきたいと考えています。日々成長する植物、形を変化させていく植物。何をしていくか、あるいは何をしないかで、成長と変化を遂げていくのは競輪選手も同じです。育てている植物を見ながら、日々精進することがいかに大切かを忘れないでいられます。

 競輪も人生も、自分がやることに無駄なことはなく、良くも悪くもすべてが何かに繋がっていきます。これからも植物を通じて色々な仲間と出会うことが楽しみですし、人生のヒントも集めていきたいです。

個性豊かな植物を眺め、思いを馳せる(写真:本人提供)

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金子貴志

Kaneko Takashi

愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。

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