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不屈の男・金子貴志の奮闘記 〜40代の挑戦〜

【金子貴志の地元記念】盛り上がった豊橋に大感謝! 二次予選で体感した“王者の走り”

2023/03/09 (木) 18:00 11

 netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。今回は「進化を遂げていく選手たち」について、そして少し遅くなってしまいましたが、1月下旬に開催された地元豊橋記念「ちぎり賞争奪戦(GIII)」について書いていきたいと思います。

進化を遂げていくレーサーたち

 まずは高知の全日本選抜競輪とネイションズカップ第1戦のことに触れたいと思います。全日本選抜は古性君が連覇を果たしました。新田君との競り合いにも屈することなく、最後は脇本君をきっちり抜いての優勝。古性君は以前よりも進化していて、強さと安定感がさらに増しているように感じました。古性君、本当に優勝おめでとうございます。

全日本選抜競輪は古性優作選手(7番車)の連覇となった(撮影:島尻譲)

 そして、進化と言えばナショナルチームです。インドネシアで行われたネイションズカップ第1戦では凄まじい進化を見せてもらいました。男子スプリントでは太田海也君が銀メダルを獲得。決勝ではハリ-・ラブレイセン選手に敗れましたが、昨年は「背中が見えた」と言って笑われたみたいですけど、今回の対戦を見る限り、近い将来には追い越していくのではないかと思わせてくれる走りでした。太田君の走りを観て本当に興奮しました。

 また男子エリミネーションで優勝し、金メダルを獲得した橋本英也君も素晴らしかったです。走りだけでなく、流暢な英語で応じていた勝利者インタビューもかっこよかったです。私も海外戦を戦ってきた人間ですから「あの時、英語を話せたら良かったなあ」と回想しました(笑)。このエリミネーションですごく印象的なシーンを残したのが窪木一茂君です。自分のレースが終わっても、まだ残って戦っていた橋本君にジェスチャーでエールを送っていました。このシーンは感動しましたし、一緒に戦っている美しさ、チームの絆を見ることができました。

男子エリミネーションで金メダルを獲得した橋本英也選手(写真:公財JKA提供)

 また、メダル獲得こそなりませんでしたが、植物好きの長迫君が第1走を努めるチームスプリントも日本新記録を出し、将来性を示しましたね。私は長迫君と“植物好き”として繋っているので、長迫君の自作の鉢をもらい、その鉢でアガベを育てています。単にアスリートとしての繋がりだけではなく、親近感を持って応援していました。本当に2月下旬は「進化を遂げていくレーサーたち」に感動をもらいました。

素晴らしかった地元・豊橋記念!

 それでは豊橋記念を振り返っていきたいと思います。新型コロナウイルスも少しずつ収束の傾向にあるようで、他のスポーツなどでも声を出しての応援もできるようになってきました。私の地元豊橋記念でも盛り沢山のイベントが催されて、そこへ多くのファンの方々が詰めかけてくれました。

 愛知支部は「ふとももカフェ」を出店し、そこではカラフルスタイルの白井一機さんがファンの方々へ自慢のコーヒーを振る舞いました。白井さんはコーヒーについて造詣が深く、“白井さんによる焙煎コーヒー”が本当に美味しいんです。このコーヒーを飲むために、ブース前は大盛況。レースだけでなく家族で楽しめる空間になっていたと思いますし、私がいつも言っているような“まつり場”を実現してくれたことがとても嬉しかったです。この雰囲気が記念開催だけではなく、普段の開催でも続いてくれたらと思いました。

愛知支部で切り盛りした「ふとももカフェ」、写真は白井一機選手、杉浦菜留選手(撮影:島尻譲)

 実際のレースでも大勢のファンの方々が声援を届けてくれました。選手たちも高ぶる気持ちを感じながら、力を発揮できたと思います。それにしてもコロナ前の雰囲気に戻ってきているような活気がありましたね。

脇本雄太君との連係に感じた“王者の走り”

 私は一次予選をクリアしたものの、二次予選で敗退してしまいました。この2日目は雪の影響でバンクコンディションが悪かったです。何より緊張したのが脇本雄太君の3番手を回ることでした。メンバーが決まった瞬間から緊張感に襲われました。レースでは脇本君が最終1コーナーから仕掛けたのですが、そのスピード・その加速性は凄いのひとこと。これが“王者の走り”というものか、と思いました。

 外から見ているのと、実際に連係して走るのとでは、まったく違います。結果は残せませんでしたが、脇本君のスピードを体感できたことは貴重な財産になりました。経験したからこそ得るものがあったし、私の中でやらないといけないことがまた一つ見つかりました。この経験を次にどのように生かしていくかが重要です。

脇本雄太選手と連係した経験は新たな気づきをもたらした(撮影:島尻譲)

 最終日にはファンの方から「金子! YouTube見ているぞー!」と声を掛けてもらいました。地元のレースは本当に温かいですし、競走前日から走るのが楽しみです。寒い中にも関らず、現地で沢山の応援をいただき、本当にありがとうございました。

開催終了後に吉田昌司君 〜おまけ〜

 今回の記念開催終了後、走植動物部の吉田昌司君が家に遊びに来てくれました。吉田君は私の植物を見に来たのですが、とにかく植物愛がとてつもない部員です(笑)。下から上までさまざまな角度から見て、私の植物を愉しんでくれました。

茨城111期の吉田昌司選手(撮影:島尻譲)

 吉田君と話をしていると、時間があっという間に過ぎていきます。吉田君とコーヒーを飲みながら植物を眺めている時、シリーズで疲れた体もすーっと癒やされていきましたね。本当に有意義な時間を過ごすことができました。

 それでは今回はここで筆を置きます。次回はキャンプについて書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

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金子貴志

Kaneko Takashi

愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。

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