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前田睦生の感情移入

【ちぎり賞争奪戦】坂井洋の武器とは!? 脇本雄太と古性優作を倒し、期待されるGI制覇へ

2023/01/25 (水) 12:00 23

坂井洋が2023年の飛躍を誓う

近畿の王者連がまたしても

 1月26〜29日の4日間、豊橋競輪「開場73周年記念ちぎり賞争奪戦(GIII)」に2021年、2022年のグランプリ王者である脇本雄太(33歳・福井=94期)と古性優作(31歳・大阪=100期)の2人が出場する。先の和歌山記念でも圧巻のワンツー劇を披露。

 隙がない。

 北日本勢の猛抵抗を2人でしのぎ、ゴール前の歓喜をさらった。現在、この2人を倒さないと頂点にはたどり着けない。今年GI制覇が期待される坂井洋(28歳・栃木=115期)にとっては、今すぐ倒せずとも、今年やれるのか…の試金石になるシリーズだ。

 特に今回は関東の中心としての立場になる。“ここでどんな走りをするのか”を関東の仲間たちは見ている。そして、ファンもそれを見て「坂井、やってくれるぞ」「洋が今年は」の思いにつながる。頂点にたどり着くためには、ムードも必要だ。

坂井洋らしさが武器

平原康多の正統後継者へ

 坂井は「自分にはトップ選手の中で目立った武器がない。真杉匠や吉田有希は持久力があるし、森田優弥はヨコもできる。でも自分は…」と口にする。ダッシュ、トップスピードは武器だが、最上位の猛者たちに勝てるレベルと感じていないのが現状のようだ。

 “ハマれば勝てる”ではいけないのだ。

 そこからの戦いに坂井は挑む。これを坂井にやられたらきつい、と脇本や古性に対して思わせることができるか。肉体の極限発揮を伴う究極の心理戦。ステージに上がったのは事実なので、後はやるしかない。この壁に対し、見た目のさわやかさと裏腹に“熱く”挑めるのが坂井の武器だ。

 明るく洒脱なナイスガイが、断崖絶壁を素手で登っていく姿を見守りたい。歯を食いしばる一年になると思うが、成し遂げられる生まれながらの英雄だ。

松浦悠士は仕切り直しのシリーズ

松浦悠士の一年が始まる

 松浦悠士(32歳・広島=98期)は発熱で和歌山記念の初日に当日欠場となってしまった。走れなかった無念さを、活発な攻めで解消するだろう。競輪そのものにのめり込み、目の前の一戦をどう攻略するかが生きがい。和歌山の分まで、がある。

 根本は変わらないだろう。戦い抜いて、戦い抜いて、12月30日へ。泥臭く、自分のすべてを出し尽くしていく。

 守澤太志(37歳・秋田=96期)は北日本の上位の自力が少ないので、こういう時にどんな立ち回りを見せるかに注目が集まる。地元中部勢は一丸となって復権への足掛かりを築きたい。あっというまに1月が終わろうとするわけだが、各選手、各地区がどんなものを今年にかけているのかを見る時間だ。

誘導員早期追い抜き

北津留翼の雄姿はしばらくお預け

 また今年に入ってからも先頭誘導員早期追い抜きの失格が発生し、即時のあっせん保留と実効4ヶ月のあっせん停止という処置を受けることになる。このペナルティは、KEIRINグランプリの出場権も失うもので非常に重い。

 過去に大きな舞台でのアクシデントがあったこともあり、厳罰という状況になっている。誰がこの失格をしたからということでなく、これまでも何度か書いてきたが、自力選手が多大にリスクを負うというルールバランスのゆがみ。また選手人生への影響の大きさはあまりにも…だ。

 形を変えた罰則にした方がいいと思う。


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前田睦生

Maeda Mutuo

鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。

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