2023/01/21 (土) 12:00 13
注目のシリーズが1月22〜24日に伊東競輪場で開催される。ガールズコレクション平塚ステージトライアルの3戦目だ。1戦目の大垣は石井寛子(37歳・東京=104期)と柳原真緒(25歳・福井=114期)。2戦目のいわき平は小林優香(28歳・福岡=106期)となんと、野口諭実可(30歳・大分=102期)。決勝3着は3戦の内、選考順位上位者が1人出場権を得る。
大垣の林真奈美(37歳・福岡=110期)が40位、いわき平の鈴木奈央(25歳・静岡=110期)が19位で、伊東開催前では鈴木が現状のボーダーにいる状況だ。
「伊東を走る山口真未さんが上(17位)で久米詩ちゃんが下(20位)なんです。あ〜〜、2人との争いになるとイヤだから、静岡ワンツーを応援して…」
心優しい鈴木だけに、同県の仲間を気遣いながら自身の出場を祈るのだった。
ガールズ1期生の野口がいわき平の大会で決勝2着に入り、なんとガールズコレクション出場を力でつかんだ。初優勝にも驚いたものだが、今回も驚くばかり。デビュー当時から苦戦続きで、代謝になるかも…という時期もあった。
自転車競技の経験や他のスポーツでの実績があったわけでもない。普通の女子高生がガールズケイリンに挑戦し、努力ひとつで今の活躍を見せている。この頑張りは、多くの選手たち、またこれから選手になろうという人たちに勇気を与えるものだ。
とにかくこのコレクションの出場権を得るためには力が必要。問答無用の戦いぶりでつかんだ価値と成長を、5月の平塚行われる本番で見せてほしい。
伊東大会にエントリーされていた児玉碧衣(27歳・福岡=108期)は昨年のガールズグランプリの落車で鎖骨骨折を負った影響で無念の欠場となった。今はただ、レースを走れないもどかしさと、調子を戻すことでモヤっとしていることだろう。
とはいえ、児玉はあっけらかんとした前向きな性格を持つ。復帰してから、「バリ驚かしちゃる」とばかりに再進撃を始めるはずだ。しっかりケガを治し、“アオイらしさ”を待ち望むファンに見せつけてほしい。
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。