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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆ・パリ五輪への挑戦】“誰かが出られない”オリンピックにしたくない! 次の世界選手権で運命決まるチームスプリント

2022/09/23 (金) 18:00 27

 ネットケイリンの読者のみなさん、今月もこんにちは! 太田りゆです(^^)♡気がつけば伊豆は肌寒い日があったりして、あっという間に秋の気配を感じます。今年の夏は暑さに苦しめられたのでやっと涼しくなってきて毎日ご機嫌です(*^^)v

 このコラムは1か月に1度更新していますが「もう前のコラムを更新してから1か月経つの!?」と時間の流れの早さに驚いています。でも時間感覚がなくなるくらい集中してトレーニングができているということで、最近は日々充実しています。それでは今回は世界選手権への意気込みを綴っていこうと思います!

ライバルでありチームメイト、普段はただの仲良し(撮影:こたろう)

自分自身の“底”が上がっている実感

 全日本選手権は出場した種目はすべて3位でした。結果には全然納得できないし、開催中は調子を落としている自覚もありました。でも調子が良くない中でどれくらいの力が出せるのかどうかはとても重要なことです。

 今回はスプリント予選の200mが10秒826という結果だったのですが、自分自身の“底”が上がっていることを実感できるタイムであり、この点は自信に繋がっています。前回のコラムで『ダメな時はダメなりにもその日できる最大限をやっていくことが大事』と書きましたが、そのマイルールをしっかりと守り全力で戦えたと思います。

満足できない結果の中にもポジティブな要素を見つけることができた(photo by Takenori Wako)

上がり調子で乗り込む! 世界選手権へ向けて

 いよいよ10月12日から世界選手権が始まります。そこに向けてずっと自分を追い込む練習をしてきましたが、9月5日からレース前のセッションに入りました(˙︶˙)ノ゛

 9月3日には気分転換とパワーチャージのために私の大好きな大好きなディズニーシーに行ってきました♡お昼の11時に入園して19時には帰宅。アトラクションは少しだけでショーの鑑賞とお散歩がメインな大人ディズニーでした(^^) instagramに写真をたくさん投稿していますのでそちらも見てくださいね♡♡

束の間の休息は大好きな場所で(写真:本人提供)

 さて話を戻します! ターゲットとなるレース前のセッションは本番を想定したギアやウェア、ヘルメットを用いてトレーニングを行います。選手によりけりで一概には言えませんが、私の場合は1日あたりのトレーニング量もかなり減ります。

 ここ最近、不安で仕方がなかった不調もなかったかのようにタイムも上がってきているのでいい感じ♩ 身体も自転車に吸い付くような感じがするし♪ 目もいつもより開く気がするし♬.゜筋肉もいい感じに張ってきた気がするし♡♡.:*

 あとは本番までどれだけ精密に正確に合わせられるかだと思います。今回はレース前に約10日ほどフランスのルーベでトレーニングキャンプをしてからパリに移動して本番を迎えます。時差も気温もその他もろもろの不安もなくレースだけに集中して挑める環境を作ってもらえて嬉しいし、とても楽しみです!

今大会でチームスプリントのジャッジが下される

 今年の世界選手権、私はチームスプリント、スプリント、ケイリンとすべての種目に出場します。去年の結果は以下の通りです。

・チームスプリント…4位
・スプリント…10位(200m予選で10秒791の自己ベスト)
・ケイリン…出場していません

 この時のスプリントの結果を認めてもらえて、去年は帰国せずにそのままチャンピオンズリーグに参加しました。急遽決まった突然のヨーロッパ転戦も今ではいい思い出です(˙)˙)大変なことばかりだったけど、世界のトップ選手を“身近な存在”“戦える存在”に感じた貴重な経験でした。

1年前、急遽決まったチャンピオンズリーグで大奮闘、写真は移動中の様子(写真:本人提供)

 もちろん今年は去年以上の成績を目指しています。中でも「チームスプリント」は今回の成績次第で運命が決まります。チームとしてパリ五輪まで頑張るのか、諦めるのか。そんなジャッジが下される一戦になると言われています。

 チームスプリントを諦めるということは、その時点で五輪の最大出場枠が「ケイリン」と「スプリント」で獲得する2つになるということです。言い換えれば3人のうち2人しか出場できないということになります。もちろん今後の成績次第では東京五輪の時のように1人しか出られないという可能性もあります。3人とも出場できるのか、3人のうち2人で出場するのか、1人しか出場できないのか。そんな分岐点がこれから待ち受けています。

“誰かが出られない”オリンピックにしたくない

 もっと簡単に言えば、パリ五輪の出場枠が確定する段階で「チームスプリントが世界ランク8位以内」であれば3人ともオリンピック出場が叶います。ナショナルチームの女子3人は今、みんなで切磋琢磨しています。

 もう誰かが出られないオリンピックにはしたくない。私は東京五輪でリザーブだったからこそ、これは強く強く感じることなんです。だから絶対に何としてでも「チームスプリントを続行」させてもらえるように戦ってきます。私は2走としてチームの最大スピードを出すために全力で1走のふーたん(梅川風子)を追うし、後ろにいる3走のみな(佐藤水菜)に繋げます。やるしかない!

この世界選手権で3人のチームスプリントの真価が問われる(撮影:梅川風子選手)

 個人の2種目は言うまでもなく「自己ベスト」を狙います。ケイリンは去年出場しなかったので、どこまでできるのか未知数で楽しみです! というわけで全力で戦ってきますので、みなさん熱い応援をよろしくお願いします!(^^)! 帰国後は久しぶりに競輪にも参加しますᕙ( ˙꒳˙ )ᕗ 10月24日から3日間、伊東温泉競輪場で走ります♪ ぜひぜひ生で見て欲しいので、みなさんレースを観に来てくださいね!

1年前の自分を超える“ベスト”を出しに乗り込むフランス(Photo by UCI)

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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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