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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆのポリシー】ダメな時もあるさ! でも“その日できる最大限”をひたすら続けるしかない

2022/08/25 (木) 18:00 15

今回のテーマはコンディションを崩している“ツライ時期”の過ごし方(撮影:島尻譲)

 netkeirin読者の皆さんこんにちは! 太田りゆです! 8月17日にお誕生日を迎えて28歳になりました(´ω`)✩:* 理由は特にないんですけど、子どもの頃から「28歳」に憧れてたんですよね。なんだか「オットナ〜」って感じじゃないですか♪♪

 お誕生日当日も変わらず私はいつも通りのジムトレーニング! ナショナルチームのみんなから『おめでとう(*´꒳`ノノ゛☆パチパチパチパチパチパチ』をしてもらえたし、プレゼントもたくさんもらって嬉しかったです♡ 伊豆ベロドロームに届いていたプレゼントも受け取りました(,,ᴗ ᴗ,,)

 SNSでもたくさんの祝福コメントをいただき、とっても嬉しかったです。皆さん素敵な1日をありがとうございました! 28歳の1年も頑張ります! すべては強くなるために! それでは今月も出場レースについて振り返っていこうと思います。

毎開催ファンに手を振る太田りゆ選手(撮影:島尻譲)

悔しいけどダメな時はダメ

 ジャパントラックカップは結果そのものどうこうよりも、ガクンと体調を崩してしまい、私は初めて途中欠場をすることになってしまいました。言い訳も何もなくて、とにかく体調が悪く、日に日に悪化してしまうような毎日でした。

 伊豆までわざわざ見に来てくれた方もいたはずなのに、欠場という結果になってしまい、普段落ち込まないようにしている私も久しぶりに落ち込みました(ノД`)・゜・。食欲不振と脱水症状で嘔吐もひどく、熱中症の症状でした。レースが4日間あるうちの2日間で落ちた体重は4キロ(×ω×)! これでは開催中に復調することはできませんでした。

 金メダルを獲得したアジア選手権の後から調子を落としているのですが、私もコーチも色々と細かい要因に気が付いていて、調子が上がらないこと自体には私自身、頭の中で理解しています。世界選手権に向けての途中段階なので詳細は書けないのですが(~_~)

 応援してくれた皆さんに「体調を崩してしまったこと」ことや「この先も頑張りたい」という意思表示は書き記しておきたいです。悔しいけど『ダメな時はダメ』という時期と受け止めて、前を向いていきたいと思います。

初日から脱水症状に苦しむ中、女子ケイリンでは表彰台に上がった(photo by Takenori Wako)

その日できる“最大限”を続けること

 ただ、どんなに前向きに頑張るんだ! と思っていても最近は「これで世界選手権もダメだったらどうしよう…」とネガティブな気持ちになることがあります。その反面、「ジェイソンコーチを信じて今はやることをちゃんとやる!」と気合いを入れたりもします。私にしては珍しく気分のアップダウンが激しく、揺れ動くメンタルを感じる毎日です。

 でも!『そんなときもあるさ、人間だもの。りゆを。』みたいな気持ちで、今はひたすら毎日を『いつも通り』に一生懸命過ごしています! 不調というのはずっとずっとは続かないはず。私はプロの自転車選手として5年の経験がありますが、その中で『ダメな時はダメなりにもその日できる最大限をやっていくことが大事』だと知っています。

 もちろん忍耐は必要になるけど、決して腐らずに『いつも通り』に一生懸命になっていれば、突然ふと元の良い状態に戻ったり、むしろ前よりも良くなったりすることがあるんです。これはスポーツに限ったことではないとも思っています。

 もしもこのコラムを読んでいる人の中に私と同じように「ダメダメな時」を感じている人がいたら、不調は続かない! って言いたい! すぐには投げ出さず、できることを黙々と、淡々とやっていきましょう。そしてお互いトンネルを抜け出しましょう!

長所を活かして勝利をもぎとるタイミング

 さて話は変わり、今年もオールスターのドリームレースに出場しました! 毎年ファンのみなさんに感謝しています。何度か言っていることですが、競技に打ち込む私は日本のケイリンへの出走回数が少ないです。そんな中で票をたくさんもらって走れるレース。本当に貴重な経験になっています。

 ここまで書いた通り、正直に言えば身体のコンディションは悪かったけど、みなさんからもらったチャンス! しかも地元開催! やる気がめちゃくちゃあり燃えました。ほんっとにたくさんの応援が嬉しかったです。ありがとうございました!

地元西武園オールスター競輪はガールズドリームレースに出場(撮影:島尻譲)

 私は自分の強みを全面に出したレースをして勝ちたいと考えていました。私は競技者として「スプリント」を得意としています。スプリントは駆け引きが大切になる種目で、レース中に人の表情や動作をよく見ます。

 その経験を活かして(対戦相手の)首の動き、目の動きを捉えて、後ろの選手たちが見合った瞬間の“私を見ていない時”に、私の武器であるダッシュを活かして思い切り仕掛けようと思っていました。それがあのタイミングでした。

スプリントの経験をガールズケイリンに持ち込み先行するタイミングを図っていた(撮影:島尻譲)

「力を出し切りたい」とか「何もせずに終わりたくない」とかではなく、絶対に勝利をもぎとってやる!と1着だけを見た先行をしたつもりです。

地元の声援を感じながらパワフルに風を割いた(撮影:島尻譲)

 最後は“黄金のタレ”で失速してしまったけど、あのレースを迷わずに決断できたことを振り返り、今後のレースに繋げて行きたいです。

直線の入りまで先頭をひた走り場内を沸かせるも最終結果は4着(撮影:島尻譲)

全日本選手権へいってきます!

 繰り返しになりますが今年もたくさんの投票をありがとうございました。みなさんのおかげで「また頑張ろう」が湧いてきます。来年のオールスターも西武園開催。また選んでもらえるように選手として成長していきます! これからも応援よろしくお願いします!

 それでは今月の振り返りはここまでにします。今月の振り返りを書いてみての本音を言えば、今は“モヤモヤ”を感じています(笑)。でも8月26日(金)から29日(月)までの4日間、伊豆ベロドロームでは自転車競技の全日本選手権が開催されます。ここで少しでも“モヤモヤ”を脱出するような走りをしたい! 今の私にできる最大限の力で頑張ってきます!

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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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