閉じる
すっぴんガールズに恋しました!

【競輪予想】ガールズケイリン界のエース 児玉碧衣が主役! 侮れない小林莉子/ティアラカップ展望

アプリ限定 2022/09/14 (水) 12:00 14

名古屋競輪場で16日から開催される『共同通信社杯(GII)』。その開催中に行われる「ティアラカップ」の出場選手近況やレース展望をデイリースポーツの松本直記者がお届けします!
▶ティアラカップ出走表を見る

 ガールズケイリン10周年記念レース「ティアラカップ」が第38回共同通信社杯(G2)最終日の9月19日、11Rに行われる。選考基準はいたってシンプルで、2012年から行われているガールズグランプリの優勝者、2着回数上位者を選出。お祭りレースにふさわしいラインナップとなった。優勝賞金は210万円(副賞含む)。今年のガールズグランプリ出場権争いにも大きな影響を与える大会になりそうだ。

(撮影:島尻譲)

 中心は児玉碧衣。18、19、20年と前人未到のガールズグランプリ3連覇を達成している。今年はここまで20場所に参加。55走して、1着47回、勝率85%、優勝回数は15回で、賞金ランキングは1位(12日現在)を走っている。ガールズケイリンのエースとしてしっかり結果を残しているが、今年の特別レースでは優勝がまだなく、本来の実力からすると物足りなさもある。

 3月宇都宮コレクションは高木真備(引退)との位置取り争いに脚を使い7着。5月いわき平コレクションは児玉らしいロングスパートを敢行したが、児玉の2つ後ろに位置を取った柳原真緒に差されて2着。7月玉野のフェスティバルは佐藤水菜のカマシに対応が遅れ、追い掛けまくるも伸びを欠いて4着。(ゴール後に落車)。8月西武園コレクションも最終ホームからロングまくりを放つも、後ろから追い掛けてきた佐藤水菜に交わされて2着と悔しい思いを何度も味わっている。

 8月小倉完全優勝の後、体調を崩して1場所欠場をしたが、復帰戦の川崎は3連勝の完全優勝。児玉は「練習不足の中、何とか結果が出てよかった。8月の西武園のコレクションで2着になり、いろいろ考えることもあった。いままでは自分の練習をしていればよかったけど、このままじゃ勝ち続けることができないとわかった。新しいことに取り組んでいかないといけない」と現状打破へ変化を求めている。

 まだ始めたばかりだが、いままでやってこなかったウエートトレーニングを取り入れた。

「まだまだ始めたばかり。すぐに結果はでるわけじゃないけど、11月の競輪祭(グランプリトライアル)くらいに出ればいい」

 当地名古屋は16年3月に初参戦。普通開催は4場所走り、3回優勝。コレクションは16年3月が3着。19年8月、20年8月と連続2着。3連対率は100%のバンクだ。ここで優勝ならグランプリ出場はほぼ当確。定位置の賞金ランキング1位を独走できる。賞金アップをモチベーションに集中力を高めるガールズケイリン界のエース・児玉碧衣がレースを支配するだろう。

児玉碧衣

 石井寛子は17年のガールズグランプリを優勝。それ以上にすごいのはデビューの13年から9年連続グランプリ出場を続けているところだ。今年は3月宇都宮コレクションで優勝。普通開催も安定感抜群のレースを続けている。優勝11回、賞金ランキングは3位に位置している(12日現在)。直前も大宮、函館と連続完全優勝で、高いレベルで状態を維持している。名古屋は14年3月、19年8月のコレクションで優勝と相性は悪くない。児玉碧衣の隣枠を生かした自在戦で優勝を狙っていくつもりだろう。

石井寛子

 小林莉子は12年のガールズグランプリ初代女王。昨年21年には6年ぶりのグランプリ出場を果たすと、見事準優勝。1期生健在ぶりをアピールした。今年も引き続き好調モードが続いている。優勝はここまで10回、賞金ランキングは6位(12日現在)。特に近況は7月大宮から6場所連続で優勝中。8月の西武園では自身初のコレクション(アルテミス賞)優勝も成し遂げた。名古屋は普通開催で3回優勝。コレクションでも2回参加していて、経験豊富。勢いは一番で侮れない1車になりそうだ。差し・まくりの両面策で強襲も狙う。

小林莉子

 中村由香里は13年のガールズグランプリ優勝の実力者。今年は7月の函館で落車をしてしまったが、8月の奈良で1年ぶりの優勝をゲット。ケガの影響は心配ない。久しぶりのビッグレース参戦で気持ちが高まっているはずだ。マークとさばきの自在戦で上位進出を狙っていく。

中村由香里

 梶田舞は14年、16年とグランプリを2回優勝のレジェンド。近況は昨年末に腎臓がんの手術。今年2月の小田原で復帰。優勝こそないが、堅実な走りは少しずつ戻っている。直前の函館は途中欠場で終わっているが、名古屋までには立て直してくるだろう。グランプリ2Vの勝負強さは見逃せない。

梶田舞


 15年グランプリ覇者の小林優香は選考月に辞退の申し出があり、除外となっている。
***

 奥井迪は16年、17年のグランプリ準優勝。今年はここまで優勝8回、賞金ランキングは7位に位置している(12日現在)。直前は弥彦、京王閣と2開催連続完全優勝と絶好調。5年ぶりのグランプリ出場へここでの優勝は喉から手が出るくらいほしい一戦となる。苦手な夏を乗り越えただけに、体調は上がっている。積極的な組み立てでレースを支配するのは奥井になりそうだ。

奥井迪

 荒牧聖未は12年グランプリの準優勝で出場権をつかんだ。今年の優勝は5回と少し物足りないが、安定感のあるレースは続けている。名古屋は普通開催の数字だが、優勝1回、準優勝2回と好成績を残している。大外7枠で組み立ては難しいが、まくり一撃の魅力は秘めている。直前の岸和田決勝で落車。棄権で終わっているだけに状態が気になるところ。

荒牧聖未

つづきはnetkeirin公式アプリ(無料)でお読みいただけます。

  • iOS版 Appstore バーコード
  • Android版 googleplay バーコード

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

すっぴんガールズに恋しました!

松本直

千葉県出身。2008年日刊プロスポーツ新聞社に入社。競輪専門紙「赤競」の記者となり、主に京王閣開催を担当。2014年からデイリースポーツへ。現在は関東、南関東を主戦場に現場を徹底取材し、選手の魅力とともに競輪の面白さを発信し続けている。

閉じる

松本直コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票