2022/08/23 (火) 12:00 6
富山競輪場で開催されている「瑞峰立山賞争奪戦予想(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時35分発走予定。
西武園オールスター競輪の決勝戦の熱気が冷めやらぬ間に富山記念だが! そのオールスターを少しだけ振り返ってみたい。
近畿勢の前受けから、寺崎浩平はヤル気スイッチ全開の突っ張り先行に出たが、松浦悠士が内を突き番手奪取。脇本は後退し、「あ〜あっ、終わった…」とオレも含め誰もが思ったことだろう。しかも番手奪取の松浦がバンマクでは…。
ところが後方に置かれた脇本が怒濤のまくり強襲。届いてしまったΣ(゜Д゜)。まさに『届いてしまった』だよ! スゲー男だ!
ビッグモンスター脇本雄太は負ける要素がないことを証明した。本当に脇本雄太選手、完全優勝おめでとうございました。
本題に戻すが、オールスターの疲れがあるはずなのに、それを微塵も感じさせぬ松浦悠士や落車を押し走る平原康多などトップレーサーの責任感には頭が下がる!
それではいつも通り準決勝振り返ってみっか。
10Rは嘉永泰斗が4車の利を生かし主導権。番手荒井崇博の展開になったが、中団取った山口拳矢が宿口陽一に合わせ強烈なまくりで快勝。荒井が2着、外で耐えた宿口陽一が3着だったが復調の気配を感じた。
11Rは土生敦弘の逃げを竹内雄作が3番手を取り先まくりに出たが…。佐々木悠葵を捨て、平原がまくった。まさに周りが止まって見えると思えるほど! オールスターの鬱憤を晴らしているのでは?
12Rは松浦が格の違いを見せつけ決めた。
決勝の並びから。⑧山口拳矢-⑥竹内雄作の岐阜コンビ。関東は初日特選とは変わり⑨吉澤純平が前で⑦宿口陽一-①平原康多-④和田圭、⑤松浦悠士-③小倉竜二、②荒井崇博は単騎(⑧⑥・⑨⑦①④・⑤③・②)。
吉澤先行を宿口の二段掛けで平原が余裕のV。相手は松浦が勝負どころを見極め仕掛けてSS車券が本線。宿口の残りに和田圭の流れ込みまで! 高配当を狙うこの妄想先取りコラムは少し遅い夏休みにするべかね…。
でもそれじゃ読者に申し訳ない! ってわけで、夏休みを返上しひねくってみるか!
松浦の自力自在のコメントは何を意味するのか? オールスター決勝の走りを意味するのでは! 関東の並びは初日とは違い宿口が番手なら尚更のこと。飛びつきバンマクという松浦の必勝パターンでないのか?
妄想は松浦から小倉の流れ込み。荒井の突っ込みにまくる山口の逆転Vもあるかもしれねえ! ⑧-②⑥⑤、②③⑤⑧のボックス車券も押さえるか!
だがね、平原が1番車だよ! 吉澤に突っ張られたらひとたまりもねー。
そうなると妄想は木っ端微塵だよ…。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。