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鈴木誠のハイブリッド展望

【函館ミリオンナイトカップ予想】北日本は5車で結束! 盤石のラインを引っ張る嵯峨の先行に乗った、坂本(貴)と新山がG3初優勝を目指す!/鈴木誠の展望

2022/08/07 (日) 15:00 8

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は函館競輪場で開催されている函館ミリオンナイトカップの決勝レース展望です。

上位入賞者は競輪祭に出場のチャンス! G1出走を果たすのはどの選手だ?

【函館ミリオンナイトカップ】は、【オールスター競輪】を控えていることもあって、S級S班が不在の大会となりました。

 しかも、同じ日程で【大阪・関西万博協賛競輪】が開催されているだけでなく、川崎でもF1が行われているだけに、S級の選手たちも分散しています。

 どの開催も能力が拮抗しているからか、落車といった激しいレースも多く、【大阪・関西万博協賛競輪】も最終日は10レースでの開催となりました。

 最終日も12レースで行われる【函館ミリオンナイトカップ】ですが、日によっては風の影響が出ている開催も見受けられました。しかも、日が暮れると気温も下がるのでバンクが重くなり、少しの風でも自転車の出が悪くなっているようです。

 レースを見ていると遅い時間のレースでは、先行選手のかかりが悪くなったり、その一方で脚を溜めている選手の伸びが目立っていました。連日にわたって高配当が続出しているのは、函館バンクならではの気候が影響しているのかもしれません。

 その辺はこの気候を熟知している北日本の選手たちが、5名も決勝に進んできたのも納得がいくところです。

 その北日本の並びは嵯峨選手-坂本(貴)選手-新山選手-佐藤選手-山田選手。九州ラインが松川選手-坂本(亮)選手。川口選手、岡田選手が単騎となりました。

 1番車に新山選手がいるだけに、嵯峨選手がすんなりとスタートを取れそうです。その後ろは車番的に川口選手。九州ラインの2人が続いていき、最後方は岡田選手で流れていきそうです。

 ラインが出来上がっている松川選手が、北日本ラインを抑えにかかると思いますが、嵯峨選手は十中八九、突っ張り先行をしていくに違いありません。

 九州ラインが動いたのを見て、岡田選手は川口選手の後ろに切り替えていると思います。その川口選手ですが、準決勝では中割りをして勝利。上がりタイムは10秒9を記録しています。

 今回も北日本ラインの合間を縫って、一発を狙っているはずですが、後ろを固めているのは佐藤選手と山田選手であり、抜け出すのは難しいと思います。そうはいっても、外を踏んでも伸びないバンクだけに、やはり、北日本ラインの牙城を崩すのは困難となりそうです。

 そうなると、坂本選手と新山選手の優勝が濃厚となってきます。前を任された嵯峨選手も連日にわたっていいレースを見せていますし、決勝でも他の選手たちにラインを切らせないようなレースをしてくるでしょう。

 メンバー的には恵まれた決勝ともなっただけでなく、上位入着者には競輪祭への出場権利も与えられます。しかも、記念大会優勝という箔も付く付くわけですから、展開的にも有利な坂本(貴)選手、新山選手はここで優勝を決めたいところです。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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