2022/06/24 (金) 12:00 14
久留米競輪場で6月25〜28日に開設73周年記念「中野カップレース(GIII)」が開催される。高松宮記念杯の激闘の後、この2人に注目したい。
郡司浩平(31歳・神奈川=99期)と清水裕友(27歳・山口=105期)だ。
押しも押されもしないS班のトップスター。しかし、このところすっきりと笑うところが見られない…。求められているものが高いから仕方ない面もある。だが、それを乗り越えて強者としての存在感を示してほしい。
共通する良さは、思い切りの良さ。度胸あふれる走りが武器。つまりは挑戦者の特性を強く備えているということ。受けて立つ立場でありながらそれをやれるか…。
やっているのが、古性優作(31歳・大阪=100期)と言えるだろう。
高松宮記念杯で地元GIを優勝。相当な責任とプレッシャーさらに期待を背負い、成し遂げた。さすがに身も心もクタクタになっているだろうし、残念ではあるが、欠場はやむを得ないと思う。
古性は自分自身を「挑戦者」とよく表現する。攻めるレースをできるかどうか。自分に課している。それが積み重なって、現在の成績につながっている。とにかく恐れない。気持ちが強いことと、本心で「自分は強くない」と分析できる冷静さが生きている。
古性に比べると、郡司と清水はちょっとかしこまってきている気がする。どう猛さを取り戻して、久留米競輪場から「再び」の姿を見せてほしい。郡司は時折書いているが“もう一枚”の壁を破ってほしい。
清水は“冬に強く、夏はちょっと…”というのが定説だ。今年、なにやら秘策がありそうだ。「アップをやり過ぎてダメな感じがあったんです」。ローラーに乗っている時に、今の感触、より良い感触、を探していたら、気づかないところで体力が消耗し、レースに影響することがあったという。
「短め、っすわ」
阿竹智史(40歳・徳島=90期)や太田竜馬(26歳・徳島=109期)が短めだそうで、それを参考にして今年の夏を乗り切る。もはや、夏男になる。阿竹に関しては「10分でええね」。徳島の男らしく、怖いくらい簡潔。
そう、簡潔。ヒロトらしさに注目の夏が始まる。
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。