2022/04/24 (日) 12:00 3
5月3〜8日にGI「日本選手権競輪(通称・競輪ダービー)」が開催されます。そこで今回、“穴党”の前橋競輪実況・平山信一アナウンサーに、競輪にまつわるエピソードや思い出のレース、そして今年のダービーの舞台であるいわき平競輪の予想ポイントを伺いました!(取材・構成=netkeirin編集部)
ーー競輪実況を始めたきっかけを教えてください。
もともと花月園競輪場(2010年閉場)に通い詰めていたことがきっかけでした。
無職なのに花月園競輪に入り浸るいわゆる“ダメな人”でしたが(笑)、「せっかくだから、競輪で飯が食いたい。何ができるか実況してみるか」と講座に通い、タイミングよくいわき平競輪の実況に空きが出て。運も良かったと思いますね。
ーー競輪との出合いのきっかけは何だったのですか?
もともと競馬と旅行が好きで旅打ちをしていて、競馬以外も行ってみようと旧千葉競輪場に行ったのがきっかけです。
ーーでは、今も競輪予想されるんですね。
仕事の時以外は予想します。逆に仕事の時はしないです(笑)。
時間がないっていうのもありますが、メンバー表を見てラインを確認して、あとはぶっつけ本番ですね。
ーー実況していてハプニングに見舞われたことはありますか?
いわき平競輪実況時代ですが、レース前にコーラをがぶ飲みして、レース中にゲップが止まらなかったことです…。
あとは、夢ですね。夢に仕事でのありえない大チョンボが出てきます。
競輪場に着いたら1レースが終わっていたとか、ずっとしゃべっているのにマイクが全く入らず1レースが終わったり、競輪場に着いたはずなのにF1カーが走ってレースをしたり、などなど仕事の夢を見るときはだいたいハプニングです…(笑)。
ーー特に心に残っているレースはありますか?
たくさんありますが、初めてGI決勝を実況した、第53回オールスター競輪決勝(2010年9月5日いわき平競輪場)です。いわき平では16年ぶりのオールスター。開門時からすごいお客様の数でした。
本当にいろいろあったんです。地元・福島勢が8人が準決勝に勝ち上がったり、敗者復活戦で福島(現茨城)の鈴木謙太郎選手が勝って、すごく盛り上がって。
決勝は山崎芳仁選手が4倍の大ギアで8番手まくり。佐藤慎太郎選手との地元ワンツーですよ! 集まった8,000人のお客様の大歓声が足元から響いたのを今でも覚えています! …酒がうまかったですね〜(笑)。
ーー平山アナが思う『競輪の魅力』は何でしょう?
ライン戦、そして最後の直線の攻防だと思います。
それから私は穴党なので、ラインを少しずらしただけで高配当が狙えるところですね。そして今回の舞台、いわき平競輪場は直線も長く、最終4コーナーからどのコース取りをしても1着が取れるバンクなのでより楽しめると思っています!
ーー今年の「日本選手権競輪」で期待する選手はズバリ誰ですか?
地元では渡部幸訓選手。今回ケガ明けの不安はありますが、昨年のいわき平オールスター競輪では自身初めてのGI準決勝進出しました。
遅咲き? レーサーではありますが、好配当を出す魅力ある選手だと思います。6日間追いかけます!
あとはずっと期待していますが群馬の木暮安由選手。関東地区の中でやや元気のない群馬から今度こそタイトルを獲ってほしいと思います。
ーー「日本選手権競輪」が開催されるいわき平競輪場の予想ポイントを教えてください!
まず直線がめちゃくちゃ長いですよね。
どのコースを通っても1着になれるし、大外ぶん回し、イエローラインの坂を内側に降りるのが一番伸びるんじゃないかな。これは番手の選手がよく知っているように思いますね。
先行選手の番手が伸びてこなくて、4番手・7番手のまくり追い込みのスピードをもらった番手選手が来やすい。逃げ切り2着で別ラインの番手が来るとか、スジ違いが出やすいバンクですね。
僕はいわき平は穴の出るところだと思ってます。ラインで決まらないのが競輪の好きなところ。考えて高配当が取れるのが、いわき平です!
ーー最後にnetkeirin読者の方に一言お願いします!
いわき平競輪場では1978年以来のダービー開催、6日間の長丁場ですが私も楽しみたいと思います。いわき平競輪のインターネット番組『モギたて!いわき平けいりん』にも出演するのでぜひご覧ください!
現地に来られる方にはバンク内側の3コーナーがおすすめです!
内側から見ると傾斜があるので、その傾斜の中で3列併走になったり、一番攻防するところが見られます。レース映像にも映りますよ(笑)。
そしていわきはお酒や海産物が美味しいので、ぜひご賞味ください!
【平山信一アナウンサー プロフィール】
1973年3月6日 千葉県出身。
2008年5月〜いわき平競輪で実況・選手インタビュー・司会を務め、2012年2月から前橋競輪で実況・MC・選手インタビューを務めている。
趣味は公営競技観戦、スポーツ観戦、鉄道旅行。
netkeirin取材スタッフ
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netkeirin取材スタッフがお届けするエンタメコーナー。競輪の面白さをお伝えするため、既成概念を打ち破るコンテンツをお届けします。