2025/09/27(土) 19:55
2025年9月27日 奈良競輪
京都向日町競輪開設75周年記念G3「平安賞in奈良」(3日目)
***************
【10R=S級準決勝】
谷内健太が山田庸平を突っ張って、先行態勢に入っていく。4番手に小林泰正が続き、その後位は内に山田庸、外に神山拓弥で並走になる。赤板過ぎに山田庸が5番手を取ると、さらに小林の内をついて4番手にポジションを上げる。谷内の先行で、最終HS過ぎから7番手の小林が仕掛けるが、4番手から山田庸も合わせるように捲り発進。谷内マークの山田久は最終BSで山田庸をけん制しつつ、最終4コーナーで前に踏み、最後は山田庸とのゴール前勝負を制して1着。2着に山田庸、3着は近畿3番手の稲川翔が入線した。
1着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:特3・二1・準1
G3優勝:4回(22年10月松阪)
谷内(健太)君とは、いつも一緒に練習をしている。精いっぱい頑張ってくれたと思っています。(最終BSは)けん制して戻った時に、(山田)庸平君がきそうな感じだったので、前に踏ませてもらいました。今回、調子は格段にいいと思います。平安賞を優勝したい気持ちは強いので目指しますが、平常心でこられているので、気負わずにチャンスがあれば掴みたいと思います。
(決勝は)三谷(竜生)君の後ろ。番手。
2着/山田庸平(S1・佐賀94期)
今回成績:特8・二1・準2
G3優勝:6回(25年5月武雄)
レースは、取れた位置からと思っていました。流れの中で、上手く中団が取れました。(赤板で神山拓弥が)来たのが分かったので、対処しながらその位置で勝負かなと思いました。前が空いて4番手を確保してからは、前が流したのですが、油断してしまい脚が溜まらず、いくタイミングを逃していました。3日間の状態としては、良くもなく悪くもなく、なんとか決勝に上がれた感じです。
(決勝は)(ラインの)先頭で。
3着/稲川翔(S2・大阪90期)
今回成績:一1・二2・準3
G3優勝:2回(18年1月松阪)
レースは前2人を信頼し、自分のできることを全うするだけだと思っていました。最後は(山田)久徳君が谷内(健太)君を残しにいき、もう一度戻ってくると思ったので、自分はそこからの判断だと思っていました。本当は外を行くのがベストだと思うのですが、(谷内君が)あそこまで行ってくれたので、しっかり勝ち上がった方がいいと判断しました。自分のやるべきことを分かった上でレースができていると思うので、あと1日、集中を切らさずに走れるようにします。
(決勝は)近畿の3番手。
◆10Rレース結果
***************
【11R=S級準決勝】
青板2コーナーから7番手の町田太我が仕掛け、3番手の森田一郎も前に踏み込むが青板BS過ぎに町田が前団を叩いていく。赤板で中団外から森田が反撃に出ると、打鐘過ぎに町田を叩いて主導権を握るが、関東連携は崩れて、森田の後位には町田が入る。打鐘から深谷知広もスパートするが、最終HSで町田マークの佐々木豪が合わせていく。深谷も粘るが最終2センター付近で後退し、抜け出した佐々木が振り切って1着ゴール。佐々木に続いた塚本大樹が2着。両者を追う形で雨谷一樹が3着に入線した。
1着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一3・二1・準1
G3優勝:0回
G3決勝:10回目(25年3月前橋以来)
伊藤(裕貴)さんが前受けした時点で、僕のところで粘るかなと思いました。(町田)太我君が、しっかり主導権を取ってくれたから流れが向いたと思います。(最終HSは)森田(一郎)君が1人で飛んできたので町田君が追い、ラインで決められたらと思っていたら、深谷(知広)さんが来たので止めることもできず、申し訳なかったのですが、前に踏ませてもらいました。今日が一番自力を使いましたが、初日よりも徐々に調子が上がってきているかなと思います。
(決勝は)犬伏(湧也)君の後ろ。気負わずに落ち着いて走ります。
2着/塚本大樹(S1・熊本96期)
今回成績:一3・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:6回目(25年8月西武園以来)
初日が良くなかったのですが、徐々に状態が戻ってきて、今日ももっと思いきり踏んでいれば、もっといい勝負ができたかもしれないと思うくらい楽に付いていけたので問題ないと思います。奈良バンクは、スピードをもらえれば突っ込みやすいし、嫌いじゃないです。競輪祭の権利、3着までを目指して頑張ります。
(決勝は)山田(庸平)さんの後ろ。
3着/雨谷一樹(S1・栃木96期)
今回成績:特5・二4・準3
G3優勝:0回
G3決勝:5回目(25年8月松戸以来)
森田(一郎)君に付いていけず、情けないの一言です。いっぱいでしたが、とにかく行けるところまでと、踏みました。手応えは、あまり良くないのですが、森田君のおかげで決勝に乗れたので、無駄にしないように頑張りたいと思います。レース直前に、いつも履いているシューズが壊れてしまい、予備シューズで走り、感覚がいつもと違う感じでした。シューズを調整し、あと1日、気持ちで頑張りたいと思います。
(決勝は)金子(幸央)君の後ろ。
◆11Rレース結果
***************
【12R=S級準決勝】
青板から蒔田英彦が上昇すると、藤井侑吾が青板BSで突っ張る。8番手の犬伏湧也は赤板で仕掛けると、前の藤井もペースを上げるが、打鐘前に犬伏が藤井を叩いてマークの岩津裕介と出切る。犬伏の先行で、3番手に藤井、6番手に金子幸央、8番手に蒔田で最終HSを通過。藤井は最終1センターから捲りを狙って踏みこみ、中四国ラインに迫るが、犬伏を捕えきれず。最終BSから仕掛けた金子が両ラインの外を一気に捲りで抜け出し1着。藤井マークの三谷竜生が2着。逃げた犬伏が3着に粘った。
1着/金子幸央(S2・栃木101期)
今回成績:一1・二3・準1
G3優勝:1回(23年8月和歌山)
いい捲りが出たと思います。最高の並びでした。タイミングを見計らって思いきり踏もうと思っていました。三谷(竜生)さんは、内を気にしている感じだったので、その隙に行けるところまで行こうと、全力でした。いつになく調子がいいし練習の成果が出てすごく嬉しいです。G3の決勝は、すごく久しぶりなので、精いっぱい頑張りたいです。
(決勝は)自力。乗ったからには、優勝できるように頑張ります。
2着/三谷竜生(S1・奈良101期)
今回成績:特2・二3・準2
G3優勝:7回(24年2月奈良)
(赤板)犬伏(湧也)君が、すごくいいスピードで来たので、藤井(侑吾)君がどうするか。2コーナーで無理やり仕掛けて行ったのでどうかなと。脚は余裕がありました。調子は問題ないと思います。
(決勝は)前で頑張ります。
3着/犬伏湧也(SS・徳島119期)
今回成績:特6・二1・準3
G3優勝:3回(24年10月京王閣)
長い距離をもがく自信はありました。藤井(侑吾)さんが駆けてないところを叩けたと思う、あとはどれだけ保つかの勝負だと思っていました。思った以上にダッシュで脚力を消費したので、少しキツかったです。気持ちを強く持って挑めていると思うので、明日もしっかり頑張りたいです。2日目、3日目と、パフォーマンス良くいけてると思うので、これを崩さないようにいきたいです。
(決勝は)自力。
◆12Rレース結果
※G3優勝回数の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝進出の( )は前回の優出開催
***************
【最終日・12R=S級決勝】
1/三谷竜生(S1・奈良101期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/佐々木豪(S1・愛媛109期)
4/稲川翔(S2・大阪90期)
5/雨谷一樹(S1・栃木96期)
6/金子幸央(S2・栃木101期)
7/山田久徳(S1・京都93期)
8/塚本大樹(S1・熊本96期)
9/犬伏湧也(SS・徳島119期)
注目の並び想定は
1三谷-7山田久-4稲川
2山田庸-8塚本
9犬伏-3佐々木
6金子-5雨谷
決勝は、三谷竜生の番手に山田久徳、その後ろに稲川翔が続く近畿の3車ライン。
山田庸平には、塚本大樹が付く九州の2人。
犬伏湧也の後ろは、佐々木豪がまわる徳島と愛媛の四国両者。
金子幸央の番手は、雨谷一樹が付く栃木の2車ラインの4分戦となった。
ここは、戦績豊富でラインの長さも生かしていく三谷が好機に仕掛けて、近畿勢の上位独占を図っていくか。しかし、連日積極的な仕掛けで存在感のあるS班の犬伏が、早めの巻き返しだと、四国両者の優勝争いも十分見えてきそうだ。
また、巧みな位置取りに定評のある山田庸平や一発を秘める金子の動向にも注視したいところ。奈良333バンクを舞台に、混戦必至の一戦。最終日の決勝は打12レース、16時18分発走予定です。
***************
◆平安賞in奈良(3日目)注目選手ピックアップ◆
【3日目R=S級特選】
「全てのスキルを上げていきたい」
2着/小森貴大(S2・福井111期)
レースはバンク特性と流れを見て、自力を出しながらと思っていて、その中に先行も入っていたので出せたと思います。最近、いろんな方の後ろにつかせてもらい、前走(共同通信社杯)の寺崎(浩平)君について、あの領域の後ろで仕事をするには、自分もその領域に近いものがないとダメだと感じました。自力自在と、自力とついている以上、そこを捨てたわけではないので、そこを含め武器にできたらと思っているし、まだまだ全てにおいて上位には通用しないので、全てのスキルを上げていけたらと思っています。明日もラインとしてやれることをやるだけです。
***************
◆直近の向日町競輪G3・プレイバック
2024年9月向日町記念G3
優勝:脇本雄太
2023年9月向日町記念G3
優勝:北井佑季
2023年6月施設整備等協賛競輪G3
優勝:簗田一輝
2022年9月向日町記念G3
優勝:脇本雄太
2021年9月向日町記念G3
優勝:脇本雄太
2020年9月向日町記念G3
優勝:山田英明
2019年9月向日町記念G3
優勝:阿部力也
2018年9月向日町記念G3
優勝:藤木裕
【直近の奈良競輪G3・プレイバック】
2025年2月奈良記念G3
優勝者:松井宏佑
2024年6月万博協賛競輪G3
優勝者:大矢崇弘
2024年2月奈良記念G3
優勝者:三谷竜生
2023年2月奈良記念G3
優勝者:三谷竜生
2022年2月奈良記念G3
優勝者:松浦悠士
2021年5月施設整備等協賛競輪G3
優勝者:三谷将太
2021年2月奈良記念G3
優勝者:山田久徳
2020年3月奈良記念G3
優勝者:松谷秀幸
2019年2月奈良記念G3
優勝者:村上博幸
2018年2月奈良記念G3
優勝者:三谷竜生
(P-Navi編集部)