2024/06/09(日) 17:45
第9回大阪・関西万博協賛競輪in奈良(最終日)
奈良333mの高速バンクで、函館競輪(ナイター)とのリレー開催で6月6日より行われてきた第9回大阪・関西万博協賛競輪が、最終日を迎えた。
3レース中、2レースでアクシデントがあり熾烈を極めた準決勝。そこで力を発揮したのは地元の中井太祐で、番手の競走が続きながらも落ち着いた対応で2日目から連勝。元砂勇雪も連対を外さない活躍で、この地元両者が決勝に駒を進めた。また好位から巧みに巻き返す佐々木眞也や一発逆転の自力を出す佐藤一伸、近況調子を戻してきた松岡辰泰ら9選手がファイナリストに名を連ねた。
三宅達也以外の8選手にとってはG3初優勝がかかるなど混戦が予想された注目の決勝は、最終HSでうまく好位置に上がった単騎の大矢が捲りを打つと、直線で粘る松岡をとらえて、猛追してきた元砂との接戦も制して1着ゴール。見事にG3初優勝を手にした。
※3日目のレポートはこちら
【奈良競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/元砂勇雪(S2・奈良103期)
2/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
3/松岡辰泰(S1・熊本117期)
4/菅原大也(S2・神奈川107期)
5/三宅達也(S1・岡山79期)
6/大矢崇弘(S2・東京107期)
7/中井太祐(S1・奈良97期)
8/松川高大(S1・熊本94期)
9/佐藤一伸(S1・福島94期)
【レース展開】
誘導以下、7中井-1元砂、3松岡-8松川-5三宅、9佐藤、6大矢、2佐々木-4菅原で周回。まず青板から佐々木が上昇して、青板BS過ぎに中井を抑える。大矢は内からポジションを5番手まで上げる。6番手になった松岡が赤板過ぎに仕掛けると、3番手の中井はインを突いて南関ラインをかわしていく。打鐘で松岡が中井を叩いていくと、中井は番手で粘り、松川と競りに。その間隙をついて、大矢は中井の後位まで上がり、最終2コーナー付近から捲り発進。中井と松川の競りは、松川が制して、熊本両者の逃げ態勢が続くも、大矢、さらに中井マークの元砂が前に迫る。粘る松岡を、ゴール前で大矢が捕えて1着。2着に中コースを伸びた元砂、3着に松岡が入線した。
【奈良競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単6‐1 22,800円(67番人気)
3連単6-1‐3 338,540円(495番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/大矢崇弘(S2・東京107期)
今回成績/一5・二2・準2・決1
次走出場予定/佐世保F1(6月17日~19日)
(G3優勝で)これからもっと頑張らないといけない緊張感がすごくあります。プレッシャーがかかると思いました。ここ最近、調子がいい感触がありましたが、まさかの感じです。
レースは、単騎なので前々に、内でも外でも(コースが)空いたら仕掛けようと思っていました。残り1周で脚力を消耗している感じがしたのですが、とにかく仕掛けようと。最終2コーナーでは覚悟を決めて全開で行きました。
(G1出場は)遠いものだったのですが、急に高いものが近くに来てしまったので、頑張らないといけない感じがしています。今後は、大きなことは言えないので、一戦一戦、プライドを持って戦いたいと思います。
\奈良G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日6R=S級選抜】
「先行できるように頑張る」
2着/邊見光輝(S2・福島119期)
中団からの組み立てを考えていました。仕掛けが遅かったら行くつもりだったので、打鐘から行きました。(最後は)踏み直しをいつも通りできたし、(2着は)(佐藤)愼太郎さんのおかげです。本当は、先行して勝てるといいのですが、2日目、3日目と叩かれて9着。弱かったです。(9車立ては)徐々に慣れてきた感じがありますが、まだまだ。先輩に教わりながらですね。課題は、ダッシュ力と先頭に出てからの脚の使い方です。先行できるように頑張ります。
【最終日7R=S級特選】
「トレーニングの成果が出始める」
2着/高橋和也(S2・愛知91期)
上田(国広)さんは、しっかり(番手の)仕事をしてくれるので、安心して仕掛けられました。(最後は)直線が短くて助かりました。最終日に逃げて残れたので、良かったのかなと。ウエイトトレーニングや(同期の)大川(龍二)さんにワットバイクのメニューなどアドバイスをもらい、取り入れたことが、少しずつ良くなってきと思います。ただ、皆強くなっていると感じるので、昔よりモガける距離が短くなっている気がします。(P-Navi編集部)