【京都向日町競輪G3】脇本雄太が通算16回目のG3優勝

2024/09/08(日) 19:30

2024年9月8日 京都向日町競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「平安賞」G3(最終日)

今開催を最後に、施設再整備のためしばらくの間、休止する京都向日町競輪場で、9月5日より行われてきた開設74周年記念「平安賞」G3が最終日を迎えた。
シリーズは、S級S班の脇本雄太、清水裕友、佐藤慎太郎のS級S班に加え、今年タイトルホルダーの仲間入りをし、平安賞の昨年度覇者でもある北井佑季、8月のオールスター競輪で大躍進を果たした地元・窓場千加頼などが初日から見応えのあるレースで魅了した。
中でも窓場と脇本は、初日特選での連携は別線にリードを許したが、2日目以降はそれぞれの持ち味である自力や捲りで他を一蹴し、圧倒的な存在感を示した。また、上々の仕上がりでオール連対の山田久徳や、S班の清水は機動力ある走りで混戦を突破してファイナリストに名を連ねた。

窓場、山田の京都勢と脇本が別線となり、その動向に注目が集まった決勝は、先行する清水を中団から窓場が捲り、さらにその外から脇本が強襲。ゴール前の大接戦を制した脇本が、同記念出場3連続優勝を果たすと同時に、今年7月の福井以来、通算16回目のG3優勝を飾った。

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【最終日12R=S級決勝】
1/山田久徳(S1・京都93期)
2/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/大森慶一(S1・北海道88期)
5/窓場千加頼(S1・京都100期)
6/松岡貴久(S1・熊本90期)
7/武藤龍生(S1・埼玉98期)
8/大槻寛徳(S1・宮城85期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

【レース展開】

赤板
赤板2コーナー
最終HS
最終BS
ゴール

誘導以下、5窓場-1山田-4大森、9脇本-7武藤、2松谷、3清水-6松岡、8大槻で周回。まず清水が脇本の横まで上昇して赤板を通過。清水はさらに踏んで、赤板過ぎ2コーナーで窓場を抑えて先頭に立つ。窓場は引いて4番手に付くが、打鐘で最後方から単騎の松谷が内からポジションを上げて、4番手を確保。清水がペースを上げて先行態勢に入り、窓場は5番手、脇本は8番手で最終HSを通過。脇本が捲りに出ると、最終2コーナーから窓場も捲りを打つ。最後の直線では抜け出した窓場、外から迫る脇本の力勝負となるが、脇本が8分の1車輪差でとらえて優勝。2着に窓場。脇本マークの武藤は、一旦連携が離れるも、直線で中コースを伸びて3着に入線した。

【最終日12R=向日町競輪G3決勝】
2車単9-5 2,430円(10番人気)
3連単9-5-7 11,560円(40番人気)
決まり手:捲り-捲り

優勝/脇本雄太(SS・福井94期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特8・二1・準1・決1
次走出場予定:共同通信社杯G2(宇都宮/9月13日〜16日)

今日は、(京都勢と)別線になった以上、自分の力を出し切ることに集中していました。取れた位置からしっかりレースをしようと思っていたのですが、武藤(龍生)君が中団を取ってくれたので、少しやりやすい並びになったと思いました。
(打鐘過ぎ松谷秀幸の動きで)仕掛けるタイミングを見失ってしまったのですが、立て直して(最終)ホーム線くらいから、しっかり踏めたと思います。(最終BSからは)横に当たられたら終わると思っていたのですが、しっかり踏み切ろうと思っていました。
(ゴールは)抜いていないと思っていました。(窓場)千加頼君とゴール勝負ができて嬉しかったです。
(KEIRINグランプリ2024出場に向け)今はボーダーラインだと思うので、今日のような1勝1勝が大事になってくると思っています。後悔をしないように、目の前の1戦を頑張りたいし、古性(優作)君、千加頼君が今、すごく力があると思うので、そこにしっかり付いていけるように、一生懸命に頑張ります。

(P-Navi編集部)

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