【向日町競輪G3】北井佑季が記念初優勝!

2023/09/03(日) 18:56

【向日町競輪G3】北井佑季が記念初優勝!

2023年9月3日 京都向日町競輪

開設73周年記念「平安賞」(最終日)

残暑厳しい古都京都で、8月31日より開催された京都向日町競輪開設73周年記念「平安賞」G3は最終日を迎えた。気温の上昇に呼応する熱戦の立役者は、近況調子を取り戻してきた太田竜馬や徹底先行の北井佑季。ファンの声援を受けて奮起する村上博幸、山田久徳、川村晃司らの地元勢や、S級S班から追加参戦した佐藤慎太郎もしっかりと決勝に駒を進めた。

古都を舞台に躍動したファイナリストが臨んだ決勝は、打鐘で先行態勢に入った北井が後続を寄せ付けずに押し切り1着でゴール。4回目のG3決勝で、念願の記念初優勝を逃げ切りで達成した。

※準決勝のレポートはこちら
※競輪ルーキーシリーズ2023プラスの結果はこちら

【向日町競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/村上博幸(S1・京都86期)
2/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
3/太田竜馬(S1・徳島109期)
4/坂井洋(S1・栃木115期)
5/和田圭(S1・宮城92期)
6/川村晃司(S2・京都85期)
7/北井佑季(S1・神奈川119期)
8/尾形鉄馬(S1・宮城107期)
9/山田久徳(S1・京都93期)

【レース展開】
京都向日町競輪開設73周年記念平安賞の決勝レース周回中
京都向日町競輪開設73周年記念平安賞の決勝レース赤板
京都向日町競輪開設73周年記念平安賞の決勝レース打鐘
京都向日町競輪開設73周年記念平安賞の決勝レース最終ホーム
京都向日町競輪開設73周年記念平安賞の決勝レースゴール

誘導以下、3太田-8尾形、4坂井-5和田、7北井-2佐藤、9山田-1村上-6川村で周回。まず山田が動くと、坂井も合わせて上昇。赤板1センターで山田は坂井を抑えて先頭に立つと、打鐘めがけて北井が一気に仕掛けて、京都3車を叩いてレースの主導権を握っていく。北井には佐藤がしっかりと続き、車間が空いた3番手に山田、6番手に坂井、太田は8番手に置かれる。北井が快ペースで飛ばす中、最終2コーナー付近からの坂井の捲りは京都ラインの横まで。北井と佐藤が抜け出したまま最後の直線を迎え、ゴール前はマーク佐藤が差し切りを狙うも、北井が押し切り記念初優勝のゴール。2着に佐藤でラインワンツー。3着には山田マークの村上が入線した。

【向日町競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単7-2 790円(2番人気)
3連単7-2-1 2,250円(2番人気)
決まり手:逃げ-マーク

京都向日町競輪開設73周年記念平安賞G3優勝北井佑季
優勝/北井佑季(S1・神奈川119期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績/特3・二2・準2・決1
次走出場予定/立川G3(9月7日~10日)

涙が出そうではありましたが、ここで涙を流したら、満足しているようで「グッ」と堪えました。
京都勢がどこの位置でも取れるので、前、中団、後ろから、全ての組み立てを考えていました。打鐘で先頭に出てからは、後ろを気にしながら仕掛けていた感じです。(太田竜馬や坂井洋が)カマシにきた時に、3番手の山田久徳さんの横で被るくらいのスピードで回していました。素直に1着が取れたのが嬉しかったですし、北日本3人が勝ち上がった中で、S級S班の佐藤慎太郎さんが自分の後ろを選んでくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいでした。慎太郎さんの援護があって、力を出し切れたと思っています。
G1、G2戦になるにつれて、脚力が均衡してきますので、その中で、流れを読んだレースが必要なのですが、思い切りの良さが自分のいいところだと思うので、そこを全面に出して、今日のような1着が取れたらいいと思います。
地元の神奈川は、自力選手、追い込み選手ともに頑張って、盛り上がり始めているところだと思いますが、先日のG1(オールスター競輪)でも、あと一歩先に行けなかったので、みんなでより盛り上げていけたらと思います。

京都向日町競輪開設73周年記念平安賞G3優勝北井佑季

京都向日町競輪開設73周年記念平安賞G3優勝北井佑季

京都向日町競輪開設73周年記念平安賞G3優勝北井佑季

\向日町G3(最終日)注目選手ピックアップ/

【最終日2R=S級一般】
村田瑞季
「365日無駄にできない日々」
2着/村田瑞季(S2・京都117期)

ホーム、バックを取って連に絡むことができたし、1着を取りたかったですが、ラインでワンツースリーが決まっているので、それができたのは良かったです。今回、4日間バックを取って力不足を感じましたし、練習を見直さなければいけない、いい機会になりました。来年の平安賞に向けて、365日1日も無駄にできないので、しっかり練習して頑張ります。

【最終日2R=S級一般】
藤木裕
「補充でも向日町を走りたい」
1着/藤木裕(S2・京都89期)

2日目は京都で走る以上、自分か村田(瑞季)が着に残らないといけないと思っていたのですが、無様なレースをしてしまいました。今日は村田が逃げ切るつもりで踏んでいた中で、ゴール前差せたのは良かったです。
5月31日、(伊東F1最終日の落車の影響で)くも膜下出血になって、生死を彷徨った中で、競輪選手を続けたいと思いました。こうやって1着が取れて、噛み締めるものがあります。今まで当たり前に1着を取っていたのではなく、取らせてもらっていたのだと考えるようになりました。簡単に考え過ぎていましたね。あと数ミリ、ずれていたら死んでいたと言われた中で、補充とはいえ、平安賞、京都向日町記念を走りたいと思いましたし、少しでも多くお客さんに還元したいと考えました。だから、今日の1着よりも、昨日の9着は、本当にお客さんに迷惑をかけたと思いますし、悔しかったです。
思うように練習はできていませんが、この舞台でこれだけ走れているのは奇跡です。今後も頑張っていきます。(P-Navi編集部)

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