2020年3月1日

奈良G3（最終日）開設69周年記念 春日賞争覇戦

【12R＝S級決勝】

1／坂口晃輔（S1・三重95期）
2／平原康多（SS・埼玉87期）
3／松谷秀幸（S1・神奈川96期）
4／宮本隼輔（S1・山口113期）
5／三谷竜生（S1・奈良101期）
6／萩原孝之（S1・静岡80期）
7／湊聖二（S1・徳島86期）
8／伊勢崎彰大（S1・千葉81期）
9／小倉竜二（S1・徳島77期）

スタートから平原が自らSを取りにいった。
平原に南関3車の前受け、2386・51・497に並びは整う。

青板で中団の三谷、後ろ攻めの宮本がジワジワ上がってくる。

すかさず宮本が三谷を叩く。

レースはスローペース。
6番手まで引いた平原が2コーナー過ぎから踏むが、宮本の主導権のまま打鐘。

3コーナー、ポッカリ開いた内を平原が見逃さずに切り込んでいく。

平原の主導権で残り1周回。
しかし、ラインは分断され、3番手に宮本。
4番手は三谷で、その後ろには小倉が続く。

最終BS、依然、平原の先行で通過。
最後の直線勝負は平原の番手・松谷が抜け出し、1着でゴール。

2着は平原、3着には4コーナーから内を突いた小倉となった。

松谷は2017年4月の西武園記念以来、通算3回目のG3制覇。

優勝／松谷秀幸（S1・神奈川96期）
通算200勝以来、平原君とは2回目の連携。
平原君は捲りのイメージが強いけど、2回とも先行してくれている。
2回とも1着、足を向けて寝られない。
平原君、後ろを固めてくれた伊勢崎さん、萩原さんのおかげです。
いつもは別地区でライバルですけど、つかせて貰った時は割り切って。
そして、平原君は尊敬するレーサーでもあるんで、本当に勉強になる。
今日の内へいった瞬時の判断とかさすがでした。
競輪祭が終わってから、左足のふくらはぎが凄いしびれて、寝ることもできなかった。
睡眠が取れないと疲れも抜けないし、それが本当にキツかったです。
自分では坐骨神経痛かなと、思っていたんですけど、腰椎の椎間板ヘルニアでした。
それで年が明けてから手術（＊ヘルニコア）を。
開催前、師匠の佐々木龍也さん（神奈川57期・引退）がバイクで引っ張ってくれた。
シッカリ練習ができたし、師匠からも「結果にこだわってこい」と、送り出されました。
師匠に良い報告ができるのが嬉しいです。
やっぱり、無観客は寂しかった、特に脚見せの時。
レースで発走機につけば、集中しているので関係ないんですけど。
実家（大阪府鶴見区）から20〜30分、奈良は山を越えるだけ。
相性も良いバンクで、平原君とワンツーを決めることができて良かったです。
いつもG1は準決勝止まりなので、今年はまずG1決勝に乗りたい。

＊ヘルニコア＝注射で患部に酵素注入、それでヘルニアが溶ける事例もある

【6R＝S級企画レース・ブロックセブン】

1／伏見俊昭（S1・福島75期）
2／畑段嵐士（S2・京都105期）
3／松尾信太郎（S1・福岡92期）
4／近藤隆司（S1・千葉90期）
5／中川貴徳（S2・栃木91期）
6／篠原龍馬（S2・高知89期）
7／今藤康裕（S2・岐阜99期）

415・27・63の並びで周回を重ねていく。

青板から後方の篠原ー松尾の2車が動く。
赤板周回直前に畑段も前へ踏み、近藤は5番手まで引く形に。

篠原の主導権で赤板突入。

近藤が2コーナーから巻き返し、畑段と競る形になったところで打鐘。

残り1周回、畑段に出されるようになり、近藤が前へ踏む。
そこで畑段はシッカリ近藤の後位を奪取。

近藤が逃げ、畑段の追走で最終BSを通過。

ゴール前、満を持して、畑段が近藤の後ろから差し切っての1着。
2着は最終2コーナーから畑段マークに切り替え、4コーナーで内を割った松尾。
3着には近藤が逃げ残った。

1着／畑段嵐士（S2・京都105期）
中団にこだわった訳ではなく、ある程度、踏んでから考えようかなと。
近藤さんとスピードも合ったし、後ろがもつれていたので、シッカリ位置を取りました。
一発レースは得意なんで、また、呼んで欲しいですね。
無観客は練習みたいでしたね。
まぁ、それでいつも通りに走れたのかも知れないですけど。
今、玉野記念の追加斡旋が入ったので。
そこでもシッカリ勝ち上がれるように頑張りたい。

2着／松尾信太郎（S1・福岡92期）
いつもはあんな中を割っていかないんですけどね。
弟（透）が地元優勝していたし、自分も1着を狙っていたんですけど（笑）。

3着／近藤隆司（S1・千葉90期）
押し出されるように出されちゃいましたね。
同地区ならば挽回する機会はあると思うんですけど。
今日は後ろについてくれた他地区の伏見さん、中川君に本当に申し訳ないです。(P-Navi編集部)