2025/05/03(土) 20:45
2025年5月3日 名古屋競輪場
第79回日本選手権競輪G1(5日目)
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【日本選手権競輪(5日目)9R=S級準決勝】
突っ張る新山響平を赤板1センターから太田海也がスパート。新山もペースを上げて先行するが、打鐘後の4コーナーで太田が新山を叩き切る。太田マークの松浦悠士は車間があき、新山マークの成田のけん制もあり、2番手は新山が取り切る。最終2コーナーで中団から坂井が捲りに出ると、2番手の新山も捲りで抜け出していく。新山が押し切り1着。マークの成田は坂井をけん制し、北日本3番手から阿部力也が伸びて2着。大外を松井が強襲して3着に入線した。
1着/新山響平(SS・青森107期)
今回成績:特5・二1・準1
G1優勝:1回(22年11月競輪祭)
日本選手権決勝:2回目(23年平塚以来)
レースは、リラックスした状態で臨めたし、臨機応変に戦えたと思います。いつも(太田)海也にやられっぱなしで、今日は突っ張りたいなと思っていたのですが、(太田が)すごいダッシュでした。あそこ(太田の後ろ)に入れなかったらキツかったので、成田(和也)さんと阿部(力也)さんのおかげです。最後は、ななめ後ろから息づかいが聞こえてきたのでかなり怖かったのですが、前だけ見て踏みました。初戦のフワフワする感じはかなり修正できました。(決勝進出は)まずは、最低ノルマをクリアですかね。
決勝は(北日本ラインの)前で自力です。
2着/阿部力也(S1・宮城100期)
今回成績:一3・二2・準2
G1優勝:0回
G1決勝:初
スタートが取れて良かったです。道中は、内を閉めすぎというくらい閉めていました。全く余裕がなかったです。新山(響平)がしっかり仕掛けてくれて、あとは付いていくだけ、最後はガムシャラに外を踏んだだけでした。内に詰まったりして、かなり脚を使っていましたが、最後しっかり伸びたので、練習の成果が出たのかなと思います。ビッグレースの決勝は初めてです。走り、休みとテンポよくこられて、脚も体調もずっといいです。決勝に乗れると思わなかったので、ラインに感謝ですね。
決勝は、北日本の3番手。
3着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特4・二1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:5回目(24年8月オールスター以来)
日本選手権決勝:初
スタートは、前中団が欲しくて、結果的に取れたのですが内をシャクられて後方になったので、(郡司浩平に)申し訳なく思っています。勝負所で一気に仕掛けられたら良かったのですが、上手いところで仕掛けられなかったです。(ゴール前は)自転車は進んでいたと思うのですが、目標は郡司(浩平)さんとワンツーだったので、達成できずめちゃくちゃ悔しいです。状態は悪くないと思います。
決勝は、自力です。気持ちを切り替えて、自分のできる精いっぱいを出し切りたいと思いますし、チャンスをものにできるよう頑張りたいです。
※9Rレース結果
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【日本選手権競輪(5日目)10R=S級準決勝】
赤板過ぎに先頭の石原颯を眞杉匠が打鐘でかわしていく。打鐘から深谷知広が仕掛けて、4コーナー過ぎに眞杉を叩いて主導権取り。深谷には岩本がマークし、眞杉は3番手に入る。石原が捲りを打つが、3番手の眞杉の横までで後退。直線で深谷の番手から岩元が差し脚を伸ばして1着。2着に眞杉。最終BSで9番手だった浅井康太がコースを見極めて、中コースを鋭く伸びて3着。
1着/岩本俊介(SS・千葉94期)
今回成績:特5・二3・準1
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(24年4月日本選手権以来)
(打鐘過ぎは)レースの流れが速くなったので、眞杉(匠)が狙ってくるだろうと予測がついていました。(最終HSで)追い上げられたのは良かったですね。(眞杉が)後ろに入ったと思ったので、外を踏んで、(深谷知広を)残したかったのですが、難しかったですね。今日は、深谷(知広)君の頑張りにつきますが、前に踏んだ時は手応えがありました。僕の技術不足もあり、南関東で決められなかったですね。
決勝は、松井(宏佑)君の後ろ。
2着/眞杉匠(SS・栃木113期)
今回成績:特1・G9・準2
G1優勝:2回(23年11月競輪祭)
ダービー決勝:3回目(22年いわき平以来)
最終2コーナーで行けなかったですね。(打鐘で深谷知広が)来たところでもっと踏んでいれば展開が違っていたかもしれないと思います。早めに仕掛けていれば(武藤)龍生さんも仕事がしやすかったかなと。仕上がりとしては、初日が一番良かったです。昨日もあまりよくなくて、修正したつもりだったのですが。
決勝は、自力。
3着/浅井庫太(S1・三重90期)
今回成績:特1・G2・準3
G1優勝:3回(18年11月競輪祭)
ダービー決勝:5回目(21年5月京王閣以来)
(打鐘過ぎの)予想では、眞杉(匠)が粘るかなと思っていました。(最終3コーナーは)転ぶかと思いました。グローブも破れ、無理やり入っていった結果、ゴール前勝負できたと思います。でも、準決勝は勝負なので、しっかり突っ込めたことが着に繋がったのかなと。(日本選手権は)普段よりも気持ちを持って走っている選手が多いと思うし、勝ち上がりも厳しくシビアなレースも増えるので、初日からシビアに走り、ラインのことも考えて走るのも大事。この大会と向き合えていると思います。また、開催中に感覚も良くなってきていると感じています。
決勝は、単騎です。
※10Rレース結果
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【日本選手権競輪(5日目)11R=S級準決勝】
赤板で寺崎浩平が先頭に立つと、打鐘で吉田拓矢がおさえ、さらに犬伏湧也が一気に叩いて主導権を握っていく。菅田が3番手で続き、4番手は吉田が山崎芳仁から奪取する。最終BSで7番手から寺崎が巻き返しを狙うが、3番手の菅田も抜け出しを図り、寺崎の捲りは不発に。直線では犬伏が粘りを見せるが、3番手から鋭く伸びた菅田が接戦を制して1着。吉田が2着。寺崎マークの古性はコースを探しつつ、最後は外伸びて3着に入った。
1着/菅田壱道(S1・宮城91期)
今回成績:特2・G4・準1
G1優勝:0回
G1決勝:8回目(24年11月競輪祭以来)
日本選手権決勝:2回目(19年松戸以来)
犬伏(湧也)君のカマシのタイミングで、ビタッと飛びつけたのが自分の持ち味だし、そこに特化した練習もしているので、最高のレースができました。道中、ずっと余裕でした。昨日マッサージを受け、だいぶリカバリーできたと思う、その辺が大きいのかなとも思います。初日は(新山)響平君の番手で、昨日は単騎。今日は自力でと、違う展開ですが、感触として自力で戦った今日が一番良かったです。
決勝は、(新山)響平君の後ろ。番手。
2着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:特1・G3・準2
G1優勝:1回(21年11月競輪祭)
日本選手権決勝:2大会連続2回目(24年いわき平以来)
(赤板は)寺崎(浩平)さんが行っても、犬伏(湧也)は付いていかないと思ったので、とっさの判断で前に行きました。前に出てからは少しペースを遅らせて、犬伏(湧也)が来やすいようにしました。その後、踏んでなくて甘かったです。踏んでいたら(犬伏湧也の)3番手で、(小林)泰正さんとゴール前勝負できたのではと思います。感触は軽くて調子はいいのですが、(小林)泰正さんと勝ち上がれたら言うこと無しでした。
決勝は、眞杉君の後ろ。
3着/古性優作(SS・大阪100期)
今回成績:特3・G1・準3
G1優勝:8回(24年10月寛仁親王牌)
日本選手権優勝:0回
日本選手権決勝:4大会連続5回目(24年いわき平以来)
(最終BSで8番手で)犬伏(湧也)君までめちゃくちゃ遠いなと思いました。(最終2センターは)1回あたった時に小林(泰正)君を退け切れず、減速してしまい、もう一度当たった時に押し込めたので、そこから踏み込めたのですが、あまり伸びなかったですね。(ゴールでは)決勝に乗っていないと思いました。
決勝は、単騎で、自力自在です。
※11Rレース結果
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【日本選手権競輪G1(最終日)11R=決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/新山響平(SS・青森107期)
3/眞杉匠(SS・栃木113期)
4/浅井康太(S1・三重90期)
5/岩本俊介(SS・千葉94期)
6/阿部力也(S1・宮城100期)
7/松井宏佑(S1・神奈川113期)
8/菅田壱道(S1・宮城91期)
9/吉田拓矢(S1・茨城107期)
並び想定は
2新山-8菅田-6阿部
3眞杉-9吉田
7松井-5岩本
1古性(単騎)
4浅井(単騎)
決勝は、新山響平の番手に菅田壱道、3番手に阿部力也が付く北日本の3車ライン。
眞杉匠には、吉田拓矢が付く関東の2人。
松井宏佑と岩本俊介が連携する南関東の2車ライン。
古性優作と浅井康太は単騎の競走となった。
連日、力強い自力を出している新山響平が主導権を握るか。だが、準決勝でラインの走りができず悔いを残す松井宏佑が、早めの巻き返しで応戦する可能性も十分。また、位置取りが巧みでレースメイクを得意とする眞杉匠や、どこからでも1着を狙える古性優作は単騎で日本選手権初制覇を狙い、地元地区のG1で浅井康太も逆転を狙う。強力なメンバーが揃い、手に汗握る一戦となりそうな今年の決勝。「ダービー王」の称号は誰が獲得するのか。11レース決勝は、16時30分発走予定。
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◆日本選手権競輪G1・過去レポート◆
第78回日本選手権競輪G1(いわき平)
優勝:平原康多
第77回日本選手権競輪G1(平塚)
優勝:山口拳矢
第76回日本選手権競輪G1(いわき平)
優勝:脇本雄太
第75回日本選手権競輪G1(京王閣)
優勝:松浦悠士
第73回日本選手権競輪G1(松戸)
優勝:脇本雄太
第72回日本選手権競輪G1(平塚)
優勝:三谷竜生
第71回日本選手権競輪G1(京王閣)
優勝:三谷竜生
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【今開催レポート】
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(P-Navi編集部)