日本選手権競輪G1(初日)レポート【11R特別選抜予選は吉田拓矢が1着】

2025/04/29(火) 20:10

2025年4月29日 名古屋競輪場
第79回日本選手権競輪G1(初日)


日本選手権競輪が名古屋競輪場にて本日(29日)開幕した。
初日は一次予選が1から10レースに、特別選抜予選が第11レースに組まれ、ハイレベルなスピードレースが展開された。第11レースの特別選抜予選は、3番手の好位置から追い込んだ吉田拓矢が1着。吉田、2着の菅田壱道、3着の古性優作の3選手が4日目のゴールデンレーサー賞への進出を決めた。

※2日目の前検日レポートはこちら

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【11R=特別選抜予選】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/新山響平(SS・青森107期)
3/吉田拓矢(S1・茨城107期)
4/武藤龍生(S1・埼玉98期)
5/松井宏佑(S1・神奈川113期)
6/小林泰正(S1・群馬113期)
7/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
8/菅田壱道(S1・宮城91期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

■レース展開

赤板。2・新山が突っ張る
最終HS。2・新山が先行で、3・吉田が3番手、9・脇本が4番手。
ゴール
誘導以下、2新山-8菅田、3吉田-6小林-4武藤、9脇本-1古性、5松井-7松谷で周回。まず松井が上昇して新山に並びかけると、新山は赤板過ぎに突っ張っていく。打鐘で8番手から脇本がスパートするが、新山が主導権を譲らず。脇本マークの古性は最終HSで吉田の後位、4番手を確保し、脇本を迎え入れる。松井が捲りを打つも、脇本の横までで前団には届かず。最終2センター3番手から吉田が外に持ちだす、直線鋭く伸びて1着。逃げる新山マークから菅田が2着。脇本マークからコース突いて伸びた古性が3着に入線した。

【11R=特別選抜予選・結果】
2車単3-8 6,140円(23番人気)
3連単3-8-1 26,760円(70番人気)

1着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
(初手は)取れても後ろ中団かなと思っていましたが、展開的にうまくいきました。脇本(雄太)さんが早めに仕掛けてきて、ダッシュに遅れてしまったのがもったいなかったです。(最終HSは)脇本(雄太)さんが後ろに入ったのが分かりました。あとはどこで仕掛けるか。後ろがいないのが分かったので、古性(優作)さんに来られてもと思い、少し遅めの踏み出しになりました。

2着/菅田壱道(S1・宮城91期)
(新山響平は)この風の中でもいつも通りのかかりで、自分の横に来ても止められ、スピード差のある捲りは来ないと思いました。吉田(拓矢)君が真後ろに入ったので、車間を空けてタイミングをずらせば、響平君を残せると思ったのですが、先に踏まれてしまい…。前半のレースでバンクが重いと聞いていたのですが、終始軽くて余裕がある感じでした。2日間休みがありますが、気持ちを緩めることなく集中していきたいと思います。

3着/古性優作(SS・大阪100期)
新山(響平)君のかかりはいいんじゃないですかね。パワーの数値がベストより下回っているので。高知記念の時と数値はたいして変わらないのですが、ペダリングの感覚や筋肉の使い方はだいぶ良くなっていると思います。しかし、ペダリングや体の使い方が思っている乗り方と違っているので、修正していこうと思います。疲労をためないようにします。

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日本選手権競輪G1(初日)ピックアップ
【初日3R=S級一次予選】
「できれば逃げ切りたかったです」
2着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
野口(裕史)さんのラインの後ろを取り合って踏み合いになれば、そこを見極めて。すんなり野口さんが前に出るようだったら、付いていきカマそうかなと思っていました。みんなが踏み合っていたので、なんとかいいタイミングで仕掛けられたと思います。山田(諒)君を乗り越えた時には、前がいい感じに射程に入っていたので、吸い込まれるようにいきましたね。番手に差されるのは仕方ないですが、できれば逃げ切りたかったです。

【初日4R=S級一次予選】
「間違わなかった判断」
1着/村上博幸(S1・京都86期)
走る前からいろいろ想定していた中で、打鐘のピッチからかなりのスピード差があるかなと思って最終HSを通過したので、そこの判断が良かった気がします。最終2コーナーMAXで切り替えたので、バックでは余裕があるような。一つひとつの判断は間違っていなかったと思うので、頭までいけて良かったです。

【初日5R=S級一次予選】
「新車とのマッチングがカギ」
1着/松本貴治(S1・愛媛111期)
(初手は)前か中団と考えていました。(突っ張られ)そうなったらそうなったで、次の仕掛けを逃さないようにと思いました。(最終BSは)自分の出がいいというよりも、前が垂れてきていたので、そのタイミングかなと。今回、新しい自転車を持ってきて、まだ噛み合っていないところがあり、もう少し噛み合って欲しいと思っています。体調は問題ないです。

【初日7R=S級一次予選】
「信頼関係で好連携」
2着/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
なんとか(一次予選を)突破できました。(車間が)詰まったら、(残りの)距離を考えずに行こうと思っていました。行ったのはいいのですが、むちゃくちゃ重たかったです。柏野(智典)さんのおかげで、なんとか残れました。柏野さんをはじめ岡山の先輩は比較的、僕がどのくらいかかり、垂れるのか分かってもらえているので走りやすいです。力を出し切って頑張ります。

【初日8R=S級一次予選】
「最終バックで手応え」
1着/三谷竜生(S1・奈良101期)
スタートを失敗してしまいダメでした。前が並走していたので、ギリギリいけた感じですかね。最終BSくらいではいける感じがありました。コーナーでは半車くらいのところにいたので、(村田雅一に)抜かれそうでしたが、我慢できて良かったです。体調は大丈夫です。

【初日10R=S級一次予選】
「余裕が持てた新車」
1着/太田海也(S2・岡山121期)
(打鐘過ぎは)先頭に出切ってから余裕のある中で、少しペースが遅いと思ったので、もっと早いペースでレースができたらいいなと思います。(武雄記念決勝で落車も)落車でトレーニングができなかった分、疲労感が無く開催に臨めたのかなと思います。新車になっていますが、以前のフレームだと今日のようなピッチで逃げるとしんどいと思っていたのですが、新しいフレームではだいぶ余裕が生まれたので、すごくいいと思います。

(P-Navi編集部)

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