2024/11/30(土) 17:50
2024年11月30日 浜松オート
サンケイスポーツ杯
G1第66回スピード王決定戦(4日目)
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【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:風)
1・筒井健太が0mハンデから逃げ、2番手に3・早津康介が続き、試走27の7・荒尾聡が1周回で3番手、8・鈴木宏和が4番手に付ける。2周回3コーナーで鈴木が荒尾のインを狙うが接触して、荒尾と筒井が落車のアクシデント(鈴木は反因)。この落車で6・木村武之が先頭に立ち、そのまま押し切り1着。2着に青島、3着に浜野が入線した。
1着/木村武之(浜松26期)
競走タイム:3.412
競走車名:ワント
ランク:S22
今節の成績:2着・2着・1着・1着
G1優勝:17回(22年浜松:ゴールデンレース)
アクシデントはあったものの、今節はオール連対で優出一番乗りを決めた。浜松のG1スピード王は過去3回優勝しており、今回は13年ぶりの当大会優勝を目指す。
(優出インタビューより)
「事故レースになったので、素直には喜べない感じです。スタートはタイミングも遅いし、なおかつ浮かしていて、最悪でした。試走からタイヤの跳ねもあって、乗っていてキツかった。タイヤの交換と、またちょっとセッティングをやり直します。(タイヤは)乗っているものを第一候補に、当たり付けをするかも。ドドドを直して、いいレースができるように頑張ります」
2着/青島正樹(浜松22期)
競走タイム:3.412
競走車名:ギグ
ランク:S24
今節の成績:1着・3着・2着・2着
G1優勝:1回(09年浜松:秋のスピード王決定戦)
今節はオール掲示板入りで、地元G1優出を決めた。G1優出は21年6月飯塚のダイヤモンドレース以来で、地元G1に限定すると優勝した09年以来。2枠から15年ぶり2回目のG1スピード王優勝を狙う。
(優出インタビューより)
「事故レースなので素直には喜べませんね。(スタートは)かなり遅いです。自分もドドドがひどくて、コーナーに余裕が全くない。エンジンは悪くないと思います。タイヤ選びが一番。毎日当たり付けしているんですが、これというものがないので、また当たり付けして、そこから選ぶ。風も強いが、エンジンがいいからそこまで感じないです。スタートをちゃんと切って、ちゃんとレースに参加できるように頑張ります」
※9レース結果
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:風)
スタートで4・丸山智史が1・木村享平を叩いていく。2番手で3・落合巧が続くが、1周回目にバランスを崩し(落合は反妨)、5・伊藤信夫が2番手に上がる。伊藤は先頭の丸山を3周回3コーナーで捕えて先頭奪取し、1着ゴール。4周回目に丸山をかわした7・金子大輔が2着、ゴール前に外から8・黒川京介が丸山を差して3着。
1着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.386
競走車名:ケスラー
ランク:S19
今節の成績:2着・2着・5着・1着
G1優勝:7回(05年飯塚:プレミアムカップ)
前節に続いて、地元戦で連続優出。G1スピード王は過去3回優勝実績あり。今年1月の前回大会は、鈴木圭一郎の前に準優勝。今回も同枠の3枠からリベンジなるか。2020年にSG優勝はあるが、G1優勝なら約19年ぶりとなる。
(優出インタビューより)
「スタート遅れましたが、いいところに付けられて良かったです。(スタートは)完全に遅れて、3番手で厳しいかなと思ったら、(落合)巧君が滑って、うまく2番手に上がれました。先がない、どうしても重い部分があって、乗りにくかったです。セッティングを換えたいと思います。タイヤは良かったです。でも、明日は厳しいかもしれないので、探してみます」
2着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.389
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S3
今節の成績:2着・1着・1着・2着
G1優勝:5回(18年飯塚:開設記念レース)
今節はオール2連対の安定感。優勝戦は外に2強を置いて6枠から。今年は川口で9年ぶりのSG制覇を成し遂げたが、今度は地元戦で9年ぶり2回目のG1スピード王制覇なるか。
(優出インタビューより)
「昨日失敗したところを元に戻して、伸びを戻して調整しました。その伸びは今日は出ていたので、いいところには来たかなと思います。(タイヤは)少し跳ねますが、いいタイヤなので明日も使いたい」
※10レース結果
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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:)
単独0mハンデから1・山浦博幸が逃げる。スタート決めた7・佐藤摩弥が1周回3コーナーで2番手で山浦を追う。8・青山周平は6番手付近からレースを進める。山浦が快調に飛ばす中、4周回目に4・浦田信輔が佐藤をかわして2番手に上がる。5番手の青山は5周回で前3車を一気にとらえて2番手に上がると、さらに山浦との差を詰める。ゴール前は両者のマッチレースとなり、写真判定の結果は1着同着。3着は5・上和田拓海が入線。
1着(同着)/山浦博幸(浜松29期)
競走タイム:3.394
競走車名:トリバード
ランク:A28
今節の成績:1着・2着・2着・1着
G1優勝:0回
準決勝戦はハンデ重化したものの、スタートから逃げて、青山周平と1着同着に持ちこんだ。G1優出は6年ぶり(2018年飯塚の開設記念以来)。優勝戦も単独0mから逃げて、G1初優勝を目指す。
(優出インタビューより)
「スタートは朝練習で空回ったので、すごく緊張しました。残せたので良かったです。良いコースを走ろうと思ったら、1、2コーナーが少しまぶしくて走りづらかった。ぶっつけで整備したら、それが当たった感じ。明日も0mから一生懸命に逃げます」
1着(同着)/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.383
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:27回(24年山陽:プレミアムカップ)
中団から冷静な捌きで追い上げ、最後は山浦との1着同着。今節で唯一、初日から全勝で優勝戦進出を決めた。G1優勝なら通算28回目となり、G1最多優勝タイ記録(飯塚将光=引退、高橋貢)に並ぶ。
(優出インタビューより)
「スタートは悪くなかったですが、(最初の)1、2コーナーで滑ってしまって、ロスしてしまいました。今節は感じ良く乗れているので、焦らず何とか追い上げようと。けっこう厳しい位置にいたので、冷静に何とか前に行けるよう心掛けていました。感じ良く乗れましたが、自分のミスでうまく乗れなかった部分もありましたが、エンジン的には良かった。タイヤも違うものを探していきたい」
※11レース結果
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:風)
0線から1・小林悠樹がスタートを決めて、レースを作っていく。2番手に7・永井大介、3番手に2・栗原佳祐で、1周回で5・松尾啓史がインから上昇して4番手、8・鈴木圭一郎は5番手から。小林が逃げて、4周回3コーナーで松尾が永井をかわして2番手に浮上。さらに松尾は5周回3コーナーで小林もとらえて先頭に立ち、1着ゴール。苦しい展開となった鈴木だが、5周回目に永井を、最終周回で小林をとらえて2着。3着は小林が逃げ粘った。
1着/松尾啓史(山陽26期)
競走タイム:3.363
競走車名:ラディカル
ランク:S13
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G1優勝:3回(22年山陽:スピード王決定戦)
準決勝戦も鋭い攻めで挽回し、今節3勝目をマーク。G1に限定すると、今年1月伊勢崎のシルクカップ以来の優出。過去3回のG1優勝は、山陽のスピード王2回、浜松のスピード王1回。2年ぶり4回目のG1優勝へ、優勝戦も鮮やかな追い上げを見せるか。
(優出インタビューより)
「記念の優出ができたので、とても嬉しいです。(試走は)ちょっと立ち上がって、外に行きすぎてしまい、良くないのかなと思いましたが、レース脚は良かったです。スタートも精いっぱいいったんですけど、周りが速くて。うまくバックで潜り込めたと思います。今日やったことが、音から良かったです。行き過ぎた感じもあるので、(エンジンを)かけながら調整したい。タイヤは最後、一杯いっぱいでしたね。もうワンランク、エンジンをアップして、いいレースできるように頑張りたい」
2着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.367
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・3着・2着
G1優勝:19回(24年浜松:ゴールデンレース)
準決勝戦は序盤から苦しい展開となるが、2着で最後の優出切符を掴んだ。まずは「良くない」というマシンの立て直しが急務だが、浜松G1に限れば23年5月のゴールデンレースから3連続優勝中。No1勝負服で、8枠から通算20回目のG1優勝に期待がかかる。
(優出インタビューより)
「キツかったです。(試走の手応えは)変わらず、良くはなかったです。スタートもそんなに良くないと思います。(乗りやすさは)感じないです。(優勝戦に向けて)クランクとシリンダーを換えます。タイヤだけは良かったと思いますが、明日は使えないと思うので、実績ある中から、この走路で探したい。1着ゴールできるように頑張ります」
※12レース結果
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/山浦博幸(浜松29期)0m
2/青島正樹(浜松22期)10m
3/伊藤信夫(浜松24期)10m
4/木村武之(浜松26期)10m
5/松尾啓史(山陽26期)10m
6/金子大輔(浜松29期)10m
7/青山周平(伊勢崎31期)10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)10m
優勝戦は、0mに山浦、10mに7名が並ぶ、0-10のハンデ戦の構成となった。
準決勝戦は地元勢の活躍が続き、浜松勢が6名優出。遠征勢からは青山と松尾の2名が優出を決めた。
一番の注目は、準決勝戦も最後まで鋭い追い上げを見せた青山周平だろう。ここまでただひとり、無傷の連勝で勝ち上がっており、完全優勝の期待も高まる。
鈴木圭は準決勝戦も苦戦を強いられたが、しっかりと優勝戦進出を決めた。4日目が誕生日だったが、マシンを仕上げて、上位争いを演じられるか。
最終日の天気も晴れ予報。2強を中心に、スピード王決定戦の名にふさわしい、冷えた走路でのスピードマッチが展開されそうだ。
G1スピード王決定戦の優勝戦は、最終日の第12レース・16時00分発走予定です。
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【過去の浜松オート・グレード戦レポート】
24年6月チャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞
優勝:高橋貢
24年5月G1ゴールデンレース
優勝:鈴木圭一郎
24年1月G1第65回スピード王決定戦
優勝:鈴木圭一郎
23年11月SG日本選手権オートレース
優勝:青山周平
23年10月チャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞
優勝:鈴木圭一郎
23年9月特別G1プレミアムカップ
優勝:青山周平
23年5月G1ゴールデンレース
優勝:鈴木圭一郎
23年2月SG全日本選抜オートレース
優勝:鈴木圭一郎
22年11月チャリロト杯G2オートレースメモリアル
優勝:加賀谷建明
22年10月G1第64回スピード王決定戦
優勝:佐藤貴也
22年9月特別G1プレミアムカップ
優勝:青山周平
22年5月G1開場66周年記念ゴールデンレース
優勝:木村武之
22年2月G1第63回スピード王決定戦
優勝:丹村飛竜
21年10月G2ウィナーズカップ
優勝:中村雅人
21年5月G1開場65周年記念ゴールデンレース
優勝:佐藤貴也
21年2月SG全日本選抜オートレース
優勝:荒尾聡
(P-Navi編集部)