2024年1月24日　浜松オート

サンケイスポーツ杯
G1第65回スピード王決定戦（最終日）

浜松オートでは2024年最初のグレードレース開催となる「G1第65回スピード王決定戦」。冬特有の冷えた走路でのスピード戦が予想されたが、初日は湿走路でスタート。2日目も湿走路で、途中から斑（ブチ）に回復。3日目からは良走路になるも、4日目は強風が吹き、選手は日替わりの走路コンディションへの対応に追われた。
不安定な走路も影響してか、鈴木宏和、早川清太郎、篠原睦、丹村飛竜らが勝ち上がりを逸する中、シリーズリーダーの鈴木圭一郎は、3日目こそ2着も3勝をあげて優出。大会連覇がかかる佐藤貴也、実力者の有吉辰也や伊藤信夫、2回目のG1制覇を狙う佐藤摩弥ら、混戦を勝ち抜いた8名がファイナルに進出を決めた。
また、G1初出場の栗原佳祐は優出こそ叶わなかったが、準決勝戦に進出する活躍。さらに青木治親が実に11年ぶりのG1優出を決めたことも、シリーズの話題となった。
※4日目レポートはこちら

【12R＝優勝戦】
＊8周回4,100ｍ　10mオープン戦
風走路＝走路温度7度
1／青木治親（川口29期）3.29
2／藤波直也（浜松31期）3.29
3／伊藤信夫（浜松24期）3.26
4／上和田拓海（川口34期）3.27
5／佐藤摩弥（川口31期）3.26
6／佐藤貴也（浜松29期）3.28
7／有吉辰也（飯塚25期）3.28
8／鈴木圭一郎（浜松32期）3.24
※右数字は試走タイム

最終日は晴れの良走路で始まったが、9レース前に強い風とともに雪が降り始めて、走路は斑へと変化。雪はすぐ止み、冷たい風は強いままだったが、日差しが戻ったことで、優勝戦までに走路コンディションはみるみる回復した。まさに、今節を象徴するかのような、天気の変化だった。

迎えた試走は、3.24で鈴木が1番時計。次いで3.26で伊藤と佐藤摩が続く。オッズも鈴木が1番人気で、伊藤、佐藤摩が対抗に推されていた。
レースは、好スタートから伊藤、佐藤摩が前団を形成するが、鈴木が早々に3番手に付けると、佐藤摩を捲り、伊藤をインからかわして、4周回目から独走状態に持ち込んだ。競走タイム3.316を叩き出した鈴木が、まさに「スピード王」の称号にふさわしい走りで、スピード王決定戦は2020年以来4回目の制覇、G1は通算16回目の優勝を決めた。

■レース展開

トップスタートを切ったのは3・伊藤で、内枠の2車を叩いて先制を決める。2番手には2・藤波が続き、3番手に5・佐藤摩、8・鈴木は4番手のポジションに付ける。2周回目に佐藤摩が藤波をかわして2番手に浮上、鈴木も藤波を捲り3番手に上がる。伊藤が逃げて、佐藤摩が続く態勢も、鈴木が3周回3コーナーで佐藤摩を捲りでとらえると、すぐさま車を内に向けて4周回1コーナーで伊藤をかわして、早くも先頭に立つ。抜け出した鈴木は、大きくリードを広げて独走となり、そのまま優勝のチェッカー。2着に伊藤、3着に佐藤摩が入線した。

【G1スピード王決定戦・優勝戦】
2連単8-3　420円（1番人気）
3連単8-3-5　870円（1番人気）

優勝／鈴木圭一郎（浜松32期）
競走車名：カルマS5K
ランク：S1
競走タイム：3.316
今節成績：1着・1着・2着・1着・1着
次走出場予定：山陽G2若獅子杯（2月8日〜12日）

たくさんのお客さんに祝福してもらえて、嬉しいです。
試走は、昨日3.23で、今日は3.24と（タイムは）ひとつ落としてしまったのですが、手応えは今日の方がありました。
スタートもすごく良かったと思います。
もう今日は、開け開けで捌いていこうと思っていました。
ここ最近にないくらい、タイヤもエンジンも良かったです。
前のレースを、（木村）武之さんがいいタイム（3.345）で上がっていたので、それは絶対に超えてやろうと思っていました。
（競走タイム3.316は）満足です。
納得いくまでに時間がかかり、いろいろ整備ができたので、楽しい節でした。
このままの流れで、1年を通せたらいいなと思います。

競走タイムは3.316をマークした(P-Navi編集部)