【浜松オート特別G1】青山周平が4回目のプレミアムカップ制覇

2023/09/18(月) 18:14

【浜松オート特別G1】青山周平が4回目のプレミアムカップ制覇

2023年9月18日 浜松オート

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(最終日)

昨年に続き、浜松オートレース場で4回目の開催となった特別G1共同通信社杯プレミアムカップ。
初日や4日目に一時的な降雨もあったものの、シリーズを通して、まさに「残暑厳しい」熱走路でのレースが展開された。
優勝候補の一角だった地元の鈴木圭一郎は公傷で開催前に欠場となったが、ナンバーワンの青山周平や有吉辰也ら実力者が熱走路を巧みなレース運びでクリア。また、4連勝で勝ち進んで1号車に入った黒川京介、7月に女子レーサー初のG1初優勝を決めた佐藤摩弥、念願のグレードレース初優勝を目指す鈴木宏和らが優出。スタート巧者が多くそろう、話題性ゆたかな8選手が優勝戦に名を連ねた。
さらに、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦の出場権争いも、このプレミアムカップと次の日本選手権(浜松)の2開催を残すのみ。ポイント争いの行方にも、注目が集まっていった。

優勝戦特別選手紹介

※4日目レポートはこちら

【12R=優勝戦】
*8周回4,100m
良走路(走路温度43度)0mオープン戦
1/黒川京介(川口33期)3.33
2/有吉辰也(飯塚25期)3.36
3/中村雅人(川口28期)3.34
4/木村武之(浜松26期)3.34
5/青山周平(伊勢崎31期)3.31
6/鈴木宏和(浜松32期)3.35
7/佐藤貴也(浜松29期)3.34
8/佐藤摩弥(川口31期)3.39
※右数字は試走タイム

最終日も9月とは思えないほどの暑さで、日中の気温は上昇し、第5レース時には気温32度、走路温度は55度にまで達した。
迎えた優勝戦は気温31度、走路温度43度、良走路のコンディション。
試走は青山が3.31で一番時計をたたき出し、二番時計は黒川が3.33、さらに3.34で中村、木村、佐藤貴が続く。試走からトップを出した青山と黒川の折り返しに人気が集まった。

西日が差す中、スタートランプがカウントダウンをはじめ、優勝戦がスタート。最内の黒川がスタート争いを制して逃げ態勢に入るも、2周回で早くも2番手に付けた青山が、3周回2コーナーで黒川を抜いて先頭。そのまま青山は黒川を振り切り、優勝のゴール。特別G1プレミアムカップ制覇は昨年の浜松以来4回目。前節のムーンライトチャンピオンカップからG1連続優勝で、通算G1優勝数を23とした。昨年の優勝時はシャンパンファイトが無いことを残念がっていたが、今年は久しぶりのシャンパンファイトでファンと喜びを分かち合った。

■レース展開
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦のスタート

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦の1周回

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦の3周回

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦の最終回

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦の最終コーナー

スタートは青山もセンターから飛び出すが、最内の黒川も盛り返して先手を奪取。1周回3コーナーで青山の内に鈴木宏が入り2番手にあがるも、すぐさま青山もインに入り返して2番手を奪い返す。青山は黒川との差を詰めると、3周回2コーナーでインに飛び込み、黒川をかわして先頭に立つ。4周回では佐藤貴が鈴木宏をかわして3番手に浮上。抜け出した青山を黒川が追うが、青山がリードを保ったまま優勝のチェッカー。2着に黒川、3着に佐藤貴が入線した。

【特別G1共同通信社杯プレミアムカップ・優勝戦】
2連単5-1 310円(1番人気)
3連単5-1-7 1,660円(5番人気)

青山周平
優勝/青山周平(伊勢崎31期)
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
競走タイム:3.383
今節成績:1着・1着・1着・2着・1着
次走出場予定:伊勢崎(9月30日~10月2日)

5号車で遠かったですし、優勝するイメージは全くなかったですが、優勝できてよかったです。
昨日はイレギュラーな下回りの整備をして、エンジンは良い方向に向いてくれて、試走から感じよく乗れました。
スタートで良いポジションに付けないと厳しいと思っていたので、スタートに集中。朝練でしっかり練習もできたので、スタートが巧く切れました。
ちょっと良いスタートが切れて、力み過ぎた部分もあったので、(鈴木宏和に)抜かれて、少し冷静になれました。すぐ抜き返したときも、感触は良かったです。
(黒川に対して)なかなか入るタイミングもなく、どこにしようかと思っていました。(黒川は)隙が無く、はらんでしまいましたが、何とか前に行けました。
試走から滑る走路だったので、終始、タイヤの滑りとエンジンを信じて走りました。昨日(準決勝戦)は抜かれてしまいましたが、今日また1着が取れたので嬉しい気持ちです。また次に向けてしっかりと練習したいと思います。

▼SG・プレミアムカップの優勝戦ポイント状況
1位 金子大輔 30
2位 佐藤摩弥 22
3位 黒川京介 20
4位 荒尾 聡 15
5位 伊藤信夫 10
6位 鈴木宏和  7
6位 西原智昭  7
8位 佐藤貴也  6
9位 中村雅人  5
9位 中村杏亮  5
11位 篠原 睦 3
12位 永井大介 1
12位 角南一如 1
※9月18日現在。鈴木圭一郎、青山周平は今年のSG優勝でスーパースター王座決定戦トライアル戦の出場権獲得。

特別G1共同通信社杯プレミアムカップ最終日の浜松オートレース場では、場内において「FMX SHOW CASE(フリースタイルモトクロスショー)」や、プロレスのエキシビションマッチがおこなわれ、多くのファンの歓声で大賑わいとなった。
なお、浜松オートレース場では、10月5日~9日に初となる「チャリロト杯G2浜松記念 曳馬野賞」。そして、10月31日~11月5日には「SG第55回日本選手権オートレース」と、今後も大注目のグレードレース開催が控えており、今回の熱気を引き継いだ熱戦が繰り広げられることが期待されます。


大迫力のFMX SHOW CASE(フリースタイルモトクロスショー)


優勝戦の試走先導を終えたFMXライダーが走路で記念撮影


場内の特設リングでプロレスのエキシビションマッチもおこなわれた(P-Navi編集部)

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