2023/11/05(日) 17:37
SG第55回日本選手権オートレース(最終日)
今年から6日間決戦となったSG第55回日本選手権オートレース。全レースがハンデなしのオープンレースで行われる伝統のSG開催は、例年よりも1日長く、トップレーサーによる極限のスピードレースが展開された。
シリーズを牽引したのは、今回も鈴木圭一郎と青山周平の両雄。鈴木は今年3回目のSG優勝を、青山は大会連覇&グランプリからSG連覇がかかっており、鈴木は優勝戦までにシリーズ4勝、青山もオール2連対で勝ち上がってきた。
また、復帰3節目でSG優出を果たした永井大介をはじめ、伊藤信夫、有吉辰也、高橋貢らベテラン勢も躍動。さらに、SG初優出の長田稚也、女子レーサー初のSG制覇がかかる佐藤摩弥が優出し、オートレース界の「頂」を目指す8選手がでそろった。
優勝戦枠番選択では、1番目の鈴木が5枠、5番目の選択だった青山があいていた1枠に入ったことも、注目を集めた。
※5日目レポートはこちら
【12R=優勝戦(枠番選択)】
*10周回5,100m 0mオープン戦
良走路(走路温度27度)
1/青山周平(伊勢崎31期)3.28
2/伊藤信夫(浜松22期)3.31
3/永井大介(川口25期)3.30
4/長田稚也(飯塚34期)3.29
5/鈴木圭一郎(浜松32期)3.26
6/有吉辰也(飯塚25期)3.29
7/佐藤摩弥(川口31期)3.33
8/高橋貢(伊勢崎22期)3.28
※右数字は試走タイム
最終日の天気は晴れ。季節外れの強い日差しで、気温はグングンと上昇。第6レースでは24度に達し、最終レースは23度、走路温度27度で行われた。試走は鈴木が3.26でトップタイムを計時。青山と高橋が28、長田と有吉が29で続き、青山、鈴木の折り返しが人気を集めた。
16時10分、優勝戦がスタート。永井がトップで飛び出すも、2番手に付けた青山が1周回で早くも先頭に立つ。永井、鈴木も逆転を狙い追走するも、青山がそのまま押し切って優勝のゴール。青山は8月のSGオートレースグランプリに次いでSG連続優勝、SG日本選手権オートレースは自身2回目の連覇を達成した。浜松のSG制覇は意外にも初で、SG通算優勝数は14回とし、歴代4位タイに並んだ。
【SG第38回スーパースター王座決定戦・トライアル戦の出場選手はこちらをご覧ください】
■レース展開
スタートで3・永井が飛び出して先制。2番手につけた青山が1周回4コーナーで永井のインに入り先頭に立つ。2番手に永井、2周回3コーナーで6・有吉をかわした5・鈴木が3番手に上がる。青山を、永井、鈴木が追う態勢のまま周回を重ねていく。3車の攻防が続く中、終盤で青山がリードを広げていく。青山はそのまま押し切り優勝のチェッカー。最終周回で鈴木が永井を捲り2着、3着に永井が入線した。
【SG日本選手権オートレース・優勝戦】
2連単1-5 240円(1番人気)
3連単1-5-3 750円(1番人気)
優勝/青山周平(伊勢崎31期)
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
競走タイム:3.363
今節成績:1着・2着・1着・1着・2着・1着
次走出場予定:伊勢崎(11月10日~12日)
スタートで遅れてしまって、少し焦りました。浜松でなかなか勝てない時期もありましたが、少しずつ勝てるようになって、SGを勝てて本当に嬉しいです。
(試走の)手応えは悪くないと思ったんですけど、皆がすごいタイムで、ちょっと大丈夫かなと思って、(レースを)待っていました。とにかくスタートに集中。まさか1枠を選べるとは思っていなかったので、けっこう緊張しましたが、何とか2、3番手あたりを回れてよかったです。(1周回は)行けるタイミングがあれば、すぐ行こうと思っていて、前に出ました。
長い、長い、10周回でしたね。
エンジンは、朝から同期に足回りの修正をしてもらって、エンジンも手伝ってもらって、最高の状態で臨めたので、今日が一番良かったです。連続でかなり長い開催でしたが、また優勝できて嬉しいですね。気を緩めずに、次も頑張ります!
(P-Navi編集部)