競輪祭G1(準決勝)レポート

2023/11/25(土) 23:59

競輪祭G1(準決勝)レポート

2023年11月25日 小倉競輪

第65回朝日新聞社杯競輪祭G1(5日目)
ナイター開催

【今開催のレポート】
前検日 初日 2日目 3日目 4日目
【競輪祭女子王座戦】
前検日 初日 2日目 最終日

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【10R=S級準決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/古性優作(SS・大阪100期)
3/眞杉匠(S1・栃木113期)
4/長島大介(S1・栃木96期)
5/渡部幸訓(S1・福島89期)
6/簗田一輝(S1・静岡107期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/久保田泰弘(S2・山口111期)
9/松井宏佑(S1・神奈川113期)

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1、5日目10RS級準決勝
眞杉が赤板で寺崎を抑えると、松井が仕掛けて、眞杉を打鐘で叩いていく。打鐘で寺崎も仕掛けるが、松井マークの郡司がけん制し、南関東ラインが主導権を握っていく。寺崎も粘るが、郡司が再度けん制。最終2コーナーから眞杉が捲りを放つと、これも郡司がけん制していく。最後の直線では郡司の内を南関東3番手の梁田が突き抜けて1着。2着に逃げ粘った松井、捲った眞杉が3着に入線。郡司は4着で勝ち上がりを逸し、グランプリ進出の可能性がここで無くなった。

簗田一輝
1着/簗田一輝(S1・静岡107期)
今回成績:一4・一2・二3・準1
G1優勝:0回
G1決勝:初
賞金ランキング:129位

郡司(浩平)さんが上がれなかったので、すごく嬉しいわけではないです。準決勝なので深くは考えず、僕は付いていくだけ。基本的には松井(宏佑)さんにお任せでした。僕は僕の仕事をするだけで、それはしっかりできたと思います。松井さんも長い距離で垂れてきたので、僕も4コーナーでバックを踏めず、流れのまま直線に向いた感じ。
(好調理由は)落車が少ないこと、身体が治って、練習が実になっていることですね。あとは運だと思うので、万全の状態で臨めるように頑張ります。

(決勝は)南関の3番手。自分の仕事をしっかりしようと思います。

松井宏佑
2着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一4・一1・二2・準2
G1優勝:0回
G1決勝:3回目(23年6月高松宮記念杯以来)
※競輪祭の決勝は2回目(20年11月以来)
賞金ランキング:19位

できれば中団で考えて、前でも後でも先行の組み立て。意外にも寺崎君が先に下げたので、きつい展開になるかと思いましたが、積極的に仕掛けました。3人で出切ってからは、僕のペースが悪くて、郡司さんに仕事をさせてしまったのが反省点です。僕のできることはやりましたが、力不足でしたね。身体の調子も悪くない、気持ちも入っているので、良い状態だと思います。今回は魅せるレースしつつ、自分にチャンスある走りができれば。疲れもきているので、ケアに専念します。

(決勝は)深谷さんの番手です。僕が回りたい気持ちを伝えました。チャンスをものにしたいので、できることを精いっぱい頑張るだけです。

※松井選手の準決勝後インタビューは、こちらもご覧ください。

眞杉匠
3着/眞杉匠(S1・栃木113期)
今回成績:一1・一1・D7・準3
G1優勝:1回(23年8月オールスター)
※競輪祭の決勝は初
賞金ランキング:4位

後ろにはなるなと思っていたので、考えて走りました。(松井を出させて)中団と思いましたが、久保田さんも中団が欲しいだろうし、きつかったです。前がモガキあったら仕掛けようと思ったので、想定内でしたが、自分が出切れる感じならよかったですが、そこが反省点。(郡司のけん制が)強烈でした。(脚の状態は)前回よりはマシですが、もうちょっとという感じ。自分だけのレースだったので、何とも言えないです。

(決勝は)単騎なので、一発を逃さないように。(ダイヤモンドレースの)失敗を活かして走りたいと思います。

10Rレース結果

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【11R=S級準決勝】
1/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
2/太田海也(S2・岡山121期)
3/北井佑季(S1・神奈川119期)
4/園田匠(S1・福岡87期)
5/新山響平(SS・青森107期)
6/北津留翼(S1・福岡90期)
7/岩本俊介(S1・千葉94期)
8/成田和也(S1・福島88期)
9/松浦悠士(SS・広島98期)

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1、5日目11RS級準決勝
北津留が赤板で抑えにいくと、前受けの新山が突っ張り先行。北井がすぐさま仕掛けるも、新山も許らずに、北井は打鐘で後退。前団の争いを打鐘で太田が一気にスパートし、新山を叩いて中国2車ラインが主導権を握っていく。3番手に新山が入り、最終2コーナー過ぎから再度仕掛けるが、松浦がけん制。直線では新山マークの佐藤が松浦と並走になる中、太田が押し切り1着。番手キープした松浦が2着で、中国ラインのワンツー。外伸びた北津留が3着に入線した。9着に敗れた新山(賞金9位)は、グランプリ出場は最終日の結果待ちとなった。

太田海也
1着/太田海也(S2・岡山121期)
今回成績:一2・一6・二1・準1
G1優勝:0回
G1決勝:初
賞金ランキング:512位

松浦さんからは連日「お前が一番強い、力を出し切れば必ず決勝に乗れる」と声をかけていただいたので、それを胸に刻んで走りました。(初手は)自分たちが一番、理想とする並び。自分が出切れなくても、北井さんが行ったら、力を絶対に出すと決めていました。ゴール前まで松浦さんを信じて、力を出し切りました。松浦さんに仕事してもらったので、自分の力ではないかなとは感じています。(感触は)日に日に良くなっていると思います。ナショナルチームでは一人で戦うことがほとんどでしたが、連携してくれる先輩がいるのは、自分の力以上の力が発揮されると思いました。G1決勝、その先のことを考えず、その一本に集中して戦いたいと思います。

(決勝は)脇本選手とはじめての対戦、深谷さんもいるので、とても楽しみ。しっかり力比べしたい。主導権を握って、勝てるように頑張ります。自力です。

松浦悠士
2着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一3・一1・D2・準2
G1優勝:3回
※競輪祭は2019年に優勝(G1初優勝)
賞金ランキング:5位

(太田とは)2度目の連携。海也には「一番強いんだから、自信をもっていけ。長くなったら、あとはどうにかする」と、同部屋なので、今節は懇々(こんこん)と言っていました。今日も早い段階で強い気持ちでいってくれましたし、余裕なかったですが、何とか後ろを止められてよかったです。海也が強かったですね。振ったら慎太郎さんが来るのは分かっていたし、割られないようにしたら、踏むのが遅れて1着には届きませんでしたが、ラインで決まったのはよかったです。まずは決勝に乗れてよかったし、今回のデキなら狙える状態にあると思います。しばらくG1を獲れてない思いがあるので、しっかり獲って、グランプリに向かいたい気持ちはあります。

(決勝は)海也の番手。すごいメンバーという感じ。2人で決まるように頑張ります。

北津留翼
3着/北津留翼(S1・福岡90期)
今回成績:一1・一8・二2・準3
G1優勝:0回
G1決勝:5回目(21年11月競輪祭以来)
※競輪祭の決勝は4回目
賞金ランキング:138位

車番が厳しかったので、抑えたら突っ張られる。でも、園田さんが位置を取ってくれたおかげで、後ろが仕掛けてくれました。太田君がすごすぎて、最終HSではいけなかったです。皆、一杯でフラフラしていたので、僕も持久力を活かして踏んでいくしかないかなと。自分だけで申し訳ないです。声援が凄かったので、一生懸命に踏みました。せっかく決勝に乗れたので、良い走りをしたい。でも、まだ自分は格下なので、厳しいですね(苦笑)。きっちり休んで疲れ取って、万全の状態で挑むことを心がけます。

(決勝は)皆が強いので、勝負所を見極めたいですね。自力で頑張ります。

11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/新田祐大(SS・福島90期)
3/岩津裕介(S1・岡山87期)
4/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
5/守澤太志(SS・秋田96期)
6/森田優弥(S2・埼玉113期)
7/南修二(S1・大阪88期)
8/山崎賢人(S1・長崎111期)
9/深谷知広(S1・静岡96期)

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1、5日目12RS級準決勝
深谷が前受けで、隊列に動きがないまま赤板を通過。赤板2コーナーで8番手の脇本がスパートして、深谷を最終HSで叩いて近畿2車が先手を奪う。近畿ラインを森田優弥が追うが、深谷が捌いて3番手をキープ。逃げ切りを図る脇本に、深谷は3番手から直線追い込むと、ゴール前で脇本をとらえて1着。2着に脇本、3着に南が入線した。5着の守澤太志、7着の新田祐大は勝ち上がりを逸し、グランプリ出場への望みはついえた。

深谷知広
1着/深谷知広(S1・静岡96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一3・一1・D4・準1
G1優勝:2回(14年7月寛仁親王牌)
※競輪祭の決勝は2017年以来5回目
賞金ランキング:7位

相手が強すぎたので、がむしゃらに攻めた結果です。車番が悪かったので、なるべく前に行こうと。(脇本が)しっかり来るのを見ながら踏めたのでよかったです。(3番手を)取りきれたのがよかったと思います。最終BSでは自分の間合いを取りました。自分の持ち味を出せたと思いますし、自分にもつながります。今日が一番、感じがよかったので、上向いてきています。今日突然、パッとよくなった感じですね。ずっとG1決勝に乗れていない思いがあったので、乗れてうれしいし、また明日戦う準備をしたいと思います。

(決勝は)自力です。

脇本雄太
2着/脇本雄太(SS・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一1・一1・D9・準2
G1優勝:7回(22年8月オールスター)
※競輪祭の決勝は2018年以来2回目
賞金ランキング:8位

どういう形であれ、自分が行きたいタイミングで行けるかどうかでした。新田さんか深谷君のどちらかが前かなと考えていました。正直、賢人君が仕掛けてくると思っていましたが、動かなかったので、自分で仕掛けて、ゴール前で持つペース配分で踏んだ感じです。G1をラインで勝ち上がれるのは大きいです。前回と比べても気持ちが入っていて、身体の一体感もあれば勝ち上がれると思っていたので、不完全なところがありますが、戦える状態だと思います。高望みせず、自分がするべきことをするだけ。

(決勝は)南さんと2人で、しっかり自力で頑張ります。

南修二
3着/南修二(S1・大阪88期)
今回成績:一1・一3・二1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:6回目(23年10月寛仁親王牌以来)
※競輪祭の決勝は2011年以来2回目
賞金ランキング:33位

(脇本に)お任せでした。脇本の得意の戦法でもあるので、信頼して付いていきました。見ての通りの感じで、全く余裕がなかったです。追走一杯という感じ。僕がもう少し強ければワンツーが決められたかなと思いますが、明日の決勝でワンツー決めたいと思います。(G1連続優出は)総合的にいろいろやって、試していることが噛み合ってきたのかなと思います。

(決勝も)脇本へ。しっかり決めたいと思います。いつも通りに頑張ります。

12Rレース結果

今回成績欄は、D=ダイヤモンドレースを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴
賞金ランクは11月25日現在のもの

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【最終日・12R=S級決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/深谷知広(S1・静岡96期)
4/松井宏佑(S1・神奈川113期)
5/太田海也(S2・岡山121期)
6/簗田一輝(S1・静岡107期)
7/眞杉匠(S1・栃木113期)
8/北津留翼(S1・福岡90期)
9/南修二(S1・大阪88期)

決勝の並び想定は
1脇本-9南
5太田-2松浦
3深谷-4松井-6簗田
7眞杉(単騎)
8北津留(単騎)

決勝は、準決勝同様に脇本雄太の番手に南修二が付く近畿2車。
こちらも準決勝と同じ並びの太田海也と松浦悠士が連携する中国の2人。
深谷知広の後ろには、松井宏佑、簗田一輝で結束する南関東のライン。
眞杉匠と北津留翼は単騎の競走となった。

絶好調の自力型が顔を揃えた決勝。準決勝で圧巻の先行逃げ切りを見せた太田海也が、ここも2車でも主導権を握るのか。G1初優出の勢いそのままに力を発揮すれば、松浦悠士と再度、好勝負を演じる可能性も。
しかし、自在性が増した深谷がラインの長さを生かして先行策に出る可能性もありそう。そうなると、番手を直訴した松井に好機が訪れそうで、G1初優勝まで視野に入ろう。
また、これまでのように後方からの巻き返しが難しそうな脇本が、どのような組み立てを考えるのかにも注視が必要だ。
単騎だが、自信を取り戻した眞杉が虎視眈々と二つ目のタイトル獲得を狙うか。地元期待の北津留も一発逆転の力を秘めているだけに、その動向には注目が集まりそうだ。
KEIRINグランプリ2023の出場権をかけた今年最後G1の決勝に、ご注目ください。

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【KEIRINグランプリ2023選考用賞金獲得額】
1位/古性優作 220,948,500円※
2位/山口拳矢 133,278,200円※
3位/佐藤慎太郎 131,294,000円
4位/眞杉 匠 111,500,800円※
5位/松浦悠士 98,606,700円
6位/清水裕友 90,655,400円
7位/深谷知広 86,279,000円
8位/脇本雄太 84,657,700円
9位/新山響平 79,626,000円
10位/新田祐大 68,890,700円
19位/松井宏佑 48,871,700円
33位/南 修二 38,074,200円
129位/簗田一輝 23,491,700円
138位/北津留翼 23,049,400円
512位/太田海也 13,319,000円

※は今年のG1優勝者
※11月25日現在のもの
※太字選手は決勝進出

◆競輪祭の賞金表はこちら

今年のG1優勝者である古性優作、山口拳矢、眞杉匠の3名はグランプリ出場確定。
賞金では9位の新山が決勝進出を逃し、8位の脇本は決勝進出を決めたため、最終日の順位は不動。
また、9位の新山も下位の選手に、準優勝の賞金で抜かれることは無い。
現在の賞金ランク1位から8位はグランプリ出場が確定。
決勝メンバーの中で、この賞金上位に入っていない、松井、南、簗田、北津留、太田が優勝すれば、新山は圏外へ。
眞杉、松浦、深谷、脇本が優勝ならば、最後のシートに新山が残ることとなる。

※同着等の場合を除く

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過去の開催レポートはこちら
2022年優勝:新山響平
2021年優勝:吉田拓矢
2020年優勝:郡司浩平
2019年優勝:松浦悠士
2018年優勝:浅井康太
2017年優勝:新田祐大

【第65回朝日新聞社杯競輪祭G1(5日目)ピックアップ】

【5日目5R=S級選抜】
町田太我
「競輪祭で嬉しい初1着」
1着/町田太我(S1・広島117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

最終HS前に出た後、流したのですが、追い上げてくると思って、すかさず行きました。展開に恵まれましたね。状態は普通。競輪祭で初めて、1着が取れて良かったです。広島記念に向けても、しっかり頑張りたいです。

小原佑太
「次戦の弾みになる結果」
2着/小原佑太(S1・青森115期)

初日に犬伏(湧也)君に突っ張られていたので、何とか初日の借りを返したかったので、良かったです。道中は、少しオーバーペース気味かなと思ったのですが、(佐々木)雄一さんが仕事をしているのが見えたので、周りが見えていたのかなと思います。犬伏君は同い年で、賞金ランキングが11位。上の方で戦っている選手に勝てたのは次に繋がるし、もしかしたら年内は、これが最後の競輪になるかもしれないので、来年の五輪に向けて、いい弾みができたのかなと思います。自転車競技は、来年の2月にネイションズカップ。その後の月にアジア選。その次の月にネイションズカップ第2戦です。競輪祭の決勝にいけなかった分、違うところで勝てるように、しっかり頑張ります。(P-Navi編集部)

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