【武雄競輪・ミッドナイト】完全燃焼した升澤祥晃が今期限りで

2025/11/01(土) 09:16

武雄競輪のミッドナイト「おトクにPLAYオッズパーク杯(FII)」が1日、最終日を迎える。1Rのチャレンジ一般に出場する升澤祥晃に話を聞いた。

「デビューして33年目、完全燃焼しました」と話した升澤祥晃

 71期生として1993年にプロデビューした升澤祥晃が今期限りでバンクを去る。前々期、前期が68点台で、今期も同様の成績を残せば代謝制度にかかることはなかったが、前期のケガで急転直下。

 今期は62点台に甘んじて、一気に代謝圏内に入ってしまった。

「今期で終わりです。2月の落車(前橋)で顔から落ちて、第一頸椎を破裂骨折した。3か月半入院して、6月に復帰したけど…。第一頸椎っていうのが脳にもっとも近いらしくて、医者から"一歩間違えば即死、自発呼吸ができなくなるところだった"と言われた。手術すればもう少し早く復帰できたかもしれないけど、家族も"もう走らんといてくれ"って。恐怖心も芽生えてしまいましたね。手術はしませんでした」

 今節が終わると、11月に2本、12月に2本を走って現役生活にピリオドを打つ。

「デビューして33年目、完全燃焼しました。工業高校出身なので、国家試験の電気工事士の免許を持っているんですよ。それを活かしてエアコンの取り付けとかの方面に行けたらなって考えています。競輪選手になったのは大学に行く学力がなかったから(苦笑)。競輪選手をやってみようと思って、3回目で受けて合格した。当時は年に2回だったので」

 顔には今も痛々しい傷跡が。アクシデントに見舞われて現役生活の終わりが早まったが、復帰2節目に2着を取っているファイター。来年から始まる次のステージでも自身の役割をきっちりと全うするはずだ。(netkeirin特派員)

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