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オールスターファン投票

2023/06/28 (水) 17:42

オールスターファン投票

今年のオールスター競輪は、8月15日~20日まで西武園競輪場で開催される。オールスターと言えば、ファン投票。メジャーリーグでは、エンゼルスの大谷翔平が、指名打者部門で2位に圧倒的な差をつけている。日本のプロ野球でも、好調なチームの選手が票を集めている。
競輪のファン投票結果も先日発表され、脇本雄太が1万4,281票を集め、3年ぶりの1位。2位は古性優作で1万1,771票。5位の平原康多までが1万票以上を獲得した。脇本が1位で、古性が2位というのは、現在の競輪界の勢力図そのままだろう。ただ、毎回思うのだが、五輪に2度も出場し、現在の競輪界で一番強いと言われる脇本でも、得票数は1万4,000票とは、悲しくなってくる。それだけ、この業界は世間に認めてもらってない証拠でもあろう。

※オールスタ競輪ーファン投票の結果はこちら

犬伏湧也
犬伏湧也選手(徳島119期)

今回のファン投票で、特筆すべきは、4,565票を集めた犬伏湧也が12位でオリオン賞レースにシードされたことだ。14位の清水裕友、15位の浅井康太といったタイトルホルダーより上というのが凄い。それだけ、犬伏の走りはファンに支持されているということだろう。来年はさらにジャンプアップして、ドリームレースを走る可能性は非常に大きいと思っている。それだけの器だということだ。

ガールズケイリンに目を移せば、児玉碧衣が7年連続でトップ。得票数は1万2,526票。脇本には及ばないが、古性を上回っているのだから、その人気の高さが伺える。実力に加え、ルックスも良いのだから、当然の結果だろう。ガールズは7位の太田りゆまでが「ガールズドリームレース」。8位の石井寛子から14位の小林莉子までが「アルテミス賞レース」に出場となる。残念だったのが、坂口楓華だ。これだけの実力がありながら、2,490票で16位。ファンそれぞれの考えのもとに投票するわけだが、納得いかない選手もいることであろう。

投票方法だが、競輪場で直接記入するものとネットで投票するものがある。ネット投票に関しては、以前に比べて公正になってきたと思うが、それでも抜け穴はある。投票する人が、競輪を知らない友人、家族にも依頼していると聞いたことがある。競輪場の場合は、ネットより、杜撰になってしまうだろう。1人1枚、入場時に配布すると言っても、入場料が無料の競輪場も多々あり、何度でも投票用紙を手に入れることは可能。実際、筆者の知り合いにも、そういった人間はいる。推しの選手を出場させたい気持ちは分かるが、残念ながら賞品目当てに、適当に書く人間がいるのも事実だ。

一番最初に書いたが、トップの得票数については、JKAをはじめとする中央の団体はどう考えているのだろうか? 毎年、同じような票数で満足しているのだろうか? 新しいファンを取り込みたいと言っているが、この得票数を見ていると、進歩がないと感じてしまう。

Text/Norikazu Iwai

Photo/Perfecta navi編集部

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岩井範一

Perfecta Naviの競輪ライター

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