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競輪記者が思わず唸った2021年ベストレース&2022年イチオシ選手

2022/01/01 (土) 10:00 11

競輪記者として活躍中の方々に2021年の名勝負と2022年に期待するイチオシ選手を挙げていただくお正月特別企画。松井律(日刊スポーツ)、松本直(デイリースポーツ)、前田睦生(東京スポーツ)の3名の敏腕記者たちが印象に残ったレースと期待する選手は!?

(撮影:島尻譲)


ベストレースは【オールスター競輪決勝:古性優作】

日刊スポーツ・松井律記者が選んだベストレースは真夏の夜の大激戦。そしてイチオシは“競輪”に専念予定のあの選手でした。

 ストーリーが完結した瞬間を見ました。脇本雄太の後ろで離れてしまった2018年のオールスター競輪から3年。あのレースが古性優作のターニングポイントでした。

 そこから脇本とワンツー、もしくは脇本を差して優勝することを目指してきた古性が、3年の時を経て悲願が達成した瞬間になりました。すごいレース。心から感動しました。

(撮影:島尻譲)

▶オールスター競輪決勝結果

イチオシ選手は【深谷知広選手】

 2022年期待する選手は深谷知広(96期・静岡)。

(撮影:島尻譲)

▶深谷知広プロフィール

 深谷がテーマとして追い続けている“先行”。2021年は、初日から3日間は良い走りができるんだけど、4日目で燃料が切れるみたいなところもあって。でも、そこは絶対修正してくるはずで、来年はタイトルを獲るぐらいになってもらいたいと思っています。

 脇本雄太が掲げている“先行日本一”。その称号を奪い返すような走りを見せてほしい。脇本と戦えるのは、日本では深谷以外にいない。デビュー当時から華のある選手だったし、吉岡稔真の後継者はこの人しかいないって思っています。2021年でナショナルチームを引退して、2022年から“競輪”に向き合う深谷。どんな選手になるのかとても楽しみです。

 あと、南関東地区の底上げを期待しています。南関は今、郡司浩平ひとりしか安定してGIの決勝に乗れる選手がいないので、深谷が南関に移籍してきたのは本当に大きい。また、深谷の存在によって、渡邉雄太とか和田真久留とかが刺激を受けるし、GIの準決勝に南関勢が5人、6人、常にいるようになってほしいですね。深谷本人にも「南関の底上げをお願いします」ってお願いしたら苦笑いされちゃいましたけどね(笑)。

松井律記者のイチオシは深谷知広選手

【深谷知広選手の2022年1月出走予定】
1/15-1/18 大宮GIII・東日本発祥倉茂記念杯


ベストレースは【ガールズケイリンフェスティバル:石井寛子】

松本直記者が選んだベストレースは北の大地で行われたビッグレース。そしてイチオシ選手はルーキー120期、先行力が武器のあのガールズ選手です。

 ガールズケイリンを長年見てきて、外々を通って差して勝つ展開というのが、滅多にお目にかかれないんです。ましてやガールズケイリンフェスティバルという大舞台で。あのレースは石井寛子の“進化”を見たレースでした。

 佐藤水菜(3着)も直線で「勝った!」と思っただろうし、小林莉子(2着)も直線で「勝った!」と思っただろうし。さらにその外から差し切った石井寛子にはびっくりしました。2021年で一番衝撃のレースでした。

(撮影:島尻譲)

▶ガールズケイリンフェスティバル決勝結果

イチオシ選手は【飯田風音選手】

 2022年に期待する選手に飯田風音(120期・埼玉)。

(撮影:島尻譲)

▶飯田風音プロフィール

 2021年はガールズケイリンのレベルがメキメキと上がった年で、今年デビューした新人選手はまったく思うようなレースをさせてもらえませんでした。ですが、その中で、しっかりと先行していって、自分自身の現状を切り拓いていったのが飯田風音です。いわき平で初優勝(11月26日)を飾り、これからさらに強くなっていきそうなポテンシャルを秘めていますね。

 2022年のガールズグランプリ7人は難しいとしても、トライアル出場権の28位までには入ってくると、私は大いに期待しています。二世選手で、走りを見ていて、とても気持ちのいい先行選手です。

松本直記者のイチオシは飯田風音選手

【飯田風音選手の2022年1月出走予定】
1/01-03 別府 WINTICKET杯(FII)
1/08-10 平塚 楽天ケイドリームス杯(FII)
1/23-25 宇都宮 下野新聞社杯・ガルコレTR(FII)


ベストレースは【日本選手権競輪:松浦悠士】

前田睦生記者が選んだベストレースは権威あるあのGIレース。そしてイチオシ選手は119期ルーキー、なかば溺愛気味のあの選手です。

 本当は大好きな北津留翼のレースを挙げたいところだけれど(笑)、私はダービー(日本選手権競輪)の決勝です。このGIのなかでも最高峰“ダービー”という大舞台で、ゴール前3人が並んだ「微差」、「微差」。まさに、血が沸騰するようなゴールシーンでした。

 あのレース平原康多は、落車後も傷だらけになりながら走り続けて、連係した眞杉匠ともいまひとつうまくいかず。一方、松浦悠士は清水裕友が完璧なお膳立てもをしてくれて、これを逃したら一生後悔するっていう流れになり。郡司浩平は競輪祭、全日本選抜、そしてダービーと3大会連続GIなるかという注目の走りのなかで、佐藤慎太郎と脚をのばしてきて。それでこの“微差・微差決着”。長いこと競輪を見てきましたが、これは滅多にお目にかかれないレースだったと思いますよ。

(撮影:島尻譲)

▶日本選手権競輪決勝結果

イチオシ選手は【吉田有希選手】

 2022年に期待する選手に吉田有希(119期・茨城)。

(撮影:島尻譲)

▶吉田有希プロフィール

 私はひとことです。吉田有希が2022年グランプリに出場する可能性は「9%」と書いておいてください。(記者が愛飲しているチューハイのアルコール度数をさしている模様)

 2021年の山口拳矢みたいな活躍を2022年は吉田有希がやってくれると思います。

 (良い意味で)馬鹿たれですし、目に入れても痛くないです。北津留翼と吉田有希だけです。それ以上は語れません。

前田睦生記者のイチオシは吉田有希選手

【吉田有希選手の2022年1月出走予定】
1/09-12 和歌山 和歌山グランプリ(GIII)
1/19-21 前橋 CTC杯(FI)

▼2022年グレードレース開催日程一覧

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