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前田睦生の感情移入

【競輪祭】山口拳矢、ホームランか押し出しフォアボールか。今だけの“妄想グランプリ”

2021/11/17 (水) 12:00 13

山口拳矢のストーリーはどうなる…

GI決勝にはまだ乗っていない

 小倉競輪場で「第63回朝日新聞社杯競輪祭」が11月18〜23日の6日間で開催される。今年最後のGI戦で、静岡KEIRINグランプリの出場9選手が揃う。大注目は山口拳矢(25歳・岐阜=117期)になる。最後の最後まで…。

 山口は今年の6月岸和田で開催された高松宮記念杯競輪にGI初出場。ビッグレースには3月松阪のウィナーズカップ(GII)からの参戦だ。7月函館のサマーナイトフェスティバルで準優勝、9月の共同通信社杯には地元の重圧を吹き飛ばし、GII初優勝を飾った。すさまじい勢いで成績の残し、競輪祭開催前の賞金ランキングは8位だ。

 KEIRINグランプリ出場権利を持つ宿口陽一(37歳・埼玉=91期)が9位にいるので、完全なボーダー。それでも賞金での出場可能性は残る。今回決勝に乗れば別だが、GI決勝に乗ることなく、KEIRINグランプリへ…という道すらある。直前に落車をしていることもあって、この男にどんな物語が待っているのか、毎日、賞金表を追ってほしい。

KEIRINグランプリの並びについての妄想タイム

2019年はワンツー、清水裕友(左)と松浦悠士

 競輪祭終了後、9人が揃っての1ヶ月がある。これは競輪ファンにとって悩ましくも楽しい時間だ。どう並ぶ? どんなレースになる? 誰が勝つ!?…。予想を膨らませるだけでも、シビれてくる。その直前の競輪祭では、決まっている選手の他、誰が乗れば…と妄想を膨らますのが醍醐味だ。

 脇本雄太(32歳・福井=94期)はケガで欠場。ラストチャンスにかける新田祐大(35歳・福島=90期)が乗ってくれば、KEIRINグランプリはほぼ北日本3人になる。埼玉は平原康多(39歳・埼玉=87期)と宿口が決めているので、「get the other one(モウヒトリホシイ)」と、映画「野獣死すべし」の名シーンが重なる。吉田拓矢(26歳・茨城=107期)が乗ったら、諸橋愛(44歳・新潟=79期)が乗ったら…。

 郡司浩平(31歳・神奈川=99期)は深谷知広(31歳・静岡=96期)の出場権利ゲットを待望する。何より静岡のファンがそうだろう。静岡に来た深谷がいるかどうか、景色が違う。松浦悠士(30歳・広島=98期)と清水裕友(27歳・山口=105期)もほぼ決まりで、中四国から“モウヒトリ”の思いだろう。古性優作(30歳・大阪=100期)も近畿の仲間と走りたいはず。

各地区のファンは、応援する地区から

北津留翼はいつも最高の笑顔

 九州のファンは、とにかく九州からの優勝を願う。九州勢の競輪祭制覇は2008年1月の井上昌己(42歳・長崎=86期)までさかのぼらないといけない。2009年11月の大会では坂本亮馬(35歳・福岡=90期)が決勝3着で、前日の「準決で1着を取った時の場内の盛り上がりはすごかった」と感動していたのを思い出す。

 亮馬の体はボロボロだが、強く復活を希望することをここに書いておこう。

 2013年11月には大塚健一郎(44歳・大分=82期)が決勝3着。2017年11月に北津留翼(36歳・福岡=90期)が準優勝だった。今回は中川誠一郎(42歳・熊本=85期)も強仕上げで来るだろう。九州勢から、やはり目が離せない。

 北津留が準優勝だった時。素晴らしい戦いを見せてくれていたので、レース後に北津留が「勝てませんでした〜、すみません〜」と言ってきた時に、「とんでもないよ、ありがとう! 素晴らしい戦いだった」と伝えたことを覚えている。

 今、その言葉を地下へ送る。

「翼ぁ! 優勝せんか!!! 」

ガールズグランプリもボーダーが超熾烈

静岡のグランプリは2018年以来

 ガールズグランプリは4位高木真備(27歳・東京=106期)、5位坂口楓華(24歳・京都=112期)、6位尾方真生(22歳・福岡=118期)は、節間での変動を残す約24万円差の中にいる。この3日間は、3戦すべてが重要だ。

 7位の鈴木美教(27歳・静岡=112期)は賞金で下から抜かれることはない。自らの優勝を求めつつ、上位者の優勝を願うことはやっていい。

 地元静岡の舞台が待っている。


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前田睦生

Maeda Mutuo

鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。

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