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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【周防国府杯争奪戦予想】中国カルテットが俄然優勢か…! 準決勝で好調の2人に注目しレース展開を読む/決勝レース展望

2021/11/03 (水) 12:00 2

防府競輪場で開催されている「周防国府杯争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時25分発走予定。


痛恨の失格も意に介さずの新田祐大

 先日の寛仁親王牌で新田祐大が痛恨の失格に泣いた。オレならガックリと落ち込み、引きずるのだが…! 新田は全くそれを感じさせない走りで存在感を示していた。

 突然はじめるシリーズ『ヒデは見た!』。防府記念の数日前、新田の姿を目撃した。オレは野暮用で千葉に出掛けた帰り、久しぶりにTIPSTAR DOME CHIBAへ寄り道をしたわけ。いざ行ってみたら駐車場に新山響平がいたんだよ。後から新田も現れ「なんだ? なんだ?」って。新山に聞くと「新田さんに誘われてやって来た」とのこと。新田は後輩の面倒見も良いんだね〜。

 当の新田だが、寛仁親王牌の失格など意に介していなかった。落胆するような素振りなんて微塵もなかったよ。むしろあれで吹っ切れ、新田も本気モードになったのかもね。準決勝は残念だったが、初日も2日目もいかんなく実力を発揮していたように思う。

大波乱の準決勝

 準決勝9Rは逃げる吉田拓矢に松浦悠士が襲いかかり、壮絶なもがき合いに! リキが入る良いレースだった。脚をためた阿部拓真が9番手まくりを決め、波乱を呼んだ。流れが向いたとは言え、今回の阿部は動きが良く「決勝戦も、もしかしたら」の淡い期待が…!

準決勝9R、阿部拓真(8番車)は9番手から1着を獲った(撮影:島尻譲)

 10Rも新田祐大が破れる波乱。地元の宮本隼輔に上手いレースをされたとは言えまさか…。宮本、恐るべしだ! 11Rはシビアに勝ちにいった地元SS班の清水裕友が人気に応えた。

妄想先取りレース実況! 宮本隼輔と清水裕友の地元に駆ける想い

 さて、地元勢に柏野智典まで結束し4車となった。初手は清水が前を取り、⑥宮本隼輔-①清水裕友-④山下一輝-⑨柏野智典の中国カルテットに単騎の②小原太樹、③諸橋愛、⑦小倉竜二が続き、⑧阿部拓真-⑤和田圭の宮城コンビという並び。(⇐⑥①④⑨・②・③・⑦・⑧⑤)

 この並びなら宮本のやることは突っ張りしかあるめえ! 清水の連覇Vに山下の流れ込みしかないのでは…? あっても清水を巡り内を突く諸橋、小原の2着争いぐれ〜かね。

 ただし妄想を掻き立てる材料は準決勝で好調を見せつけた阿部にアリ! 阿部が押さえ先行に出て、和田のVなんてのも面白い。その時は単騎をうまく絡めたいところ。買い目は⑤-②③⑦-②③⑦になるべかね。

好調・阿部拓真を利する和田圭にも勝機が訪れるかもしれない(撮影:島尻譲)

 準決勝と言えば、新田を破った宮本も絶好調だよね。それに宮本と清水は同級生、地元記念に駆ける思いは人一倍だ。宮本は6番手があれば、阿部を逃がしてまくれるだろう。宮本から和田の⑥⑤、清水との同級生ワンツー⑥=①が今回の妄想の大結論。宮本から手広く流すなんてのもアリだね!

宮本隼輔を頭から! これが今回の大妄想の最終結論だ!(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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