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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【日本選手権競輪予想】近畿勢から優勝者が出れば『タイトルのたらい回し』が現実のものになる/プレゼント企画実施中

2025/04/29 (火) 08:00 4

流れは“近畿一強”

 今年最初のGI・全日本選抜競輪は脇本雄太が見事に制し、ついに初の「グランプリスラム」を達成した。続く3月伊東温泉競輪で行われたをウィナーズカップでは古性優作がその名を刻み、これまたGII初優勝を遂げた。前にも書いたが、近畿勢の勝負強さは今や疑いようがない。それぞれの役割をきっちりこなす連携がそれを可能にしているってわけだ。

 もう流れは“近畿一強”の形になりつつあり、この勢力を切り崩すのは、至難の技になりつつあるのでは? だが、冷静に考えれば、まだその足元は完全には固まっていないと見る。近畿勢の牙城を崩す手立ては残っているはず。希望の火は消えていない。

 次なる舞台は日本選手権競輪。“GI中のGI”とも言うべきこのレースにはトップレーサーたちが集結する。各選手は万全の準備を整え、この一戦に賭ける想いを胸に挑む。だからこそ、この最高峰のGIシリーズでは競輪の醍醐味が味わえるってわけだ。すべてのレースが順当な展開で終わるはずもなく、思わぬ伏兵が絶好調で乗り込んでくれば波乱を演出してくれる。実力が拮抗したレースだからこそ、読めない展開もあり高配当を提供してくれるってもんだ。

近畿以外の地区は“タイトルのたらい回し”阻止したい

 もしも近畿勢の中から優勝者が出るようなことがあれば、もはや近畿でのタイトルのたらい回しが現実のものとなってくる。その時こそ、他地区の奮闘が問われ、踏ん張りを見せなければならなくなる。まず、スタートの位置、これがレースを決定づける重要な要素だ。今のレーススタイルでは前を取れなければ、劣勢に立たされることは避けられない。

 だが、それにどう立ち向かうかが鍵となる。歴代の猛者たちは常にルールの制約の中で作戦を練り、常に新たな方法を編み出しながら切り抜けてきた。日本選手権競輪、これこそがその試金石だ。誰が新たな戦法を編み出し、時代を切り拓くのか。どんな選手が、この厳しい舞台で新しい風を吹かせるのか。期待を胸に、この6日間の長い戦いをしっかりと見届けたい。

初日11Rは近畿の独断場に見えるが波乱の気配もある

 さあ、初っ端の妄想は11Rの特選にしてみる。機動型は⑨脇本雄太に②新山響平、⑤松井宏佑、③吉田拓矢で細切れ戦になる。並びは⑨脇本雄太-①古性優作の近畿コンビ、②新山響平-⑧菅田壱道の東北コンビ、⑤松井宏佑-⑦松谷秀幸の南関タッグに、③吉田拓矢-⑥小林泰正-④武藤龍生の関東ラインとなっている。

 初手は古性が取り、脇本が前受けからとみた。枠なりで新山が続き吉田、松井の順が想定される(⇐⑨①・②⑧・③⑥④・⑤⑦)。勝負どころで松井が押さえ、吉田が叩き、新山がその上を押さえて主導権を握る。直前の川崎記念で10秒5のバンクレコードを叩き出した脇本雄太がその上を一気に仕掛け、マーク古性優作との直線勝負の⑨=①が大本線。それと新山の逃げに乗る菅田はこの名古屋バンクとの相性が良いと言うし、⑨-⑧も本線か。

 だが、展開次第で波乱の要素があるのも見逃せない。このメンバーなら位置取りは吉田が一歩リードしていると読む。松井が切って、吉田が出て、新山が逃げる。松井は脇本を警戒し車間を空ける。吉田が先まくりで菅田との③-⑧、脇本に乗り強襲する古性へ③=①、小林の流れ込み③-⑥あたりを波乱とみるが、少しひねって①③⑥⑧ボックスで妄想〆にしておくべ!

※プレゼント応募フォームは記事下部にございます

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吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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