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鈴木誠のハイブリッド展望

【金鯱賞争奪戦予想】決勝は南関東+愛知で結束! 4車のラインの長さを生かしきる、郡司の突っ張り先行から、深谷が番手捲りで抜け出す!/鈴木誠の展望

2025/03/04 (火) 12:00 2

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は名古屋競輪場で開催されている金鯱賞争奪戦の決勝レース展望です。

明日のYouTube配信は「名を刻んだ古豪達の屋敷-758-」に注目!

【金鯱賞争奪戦】が開催されている名古屋競輪では、YouTubeの「名古屋けいりんくるくるチャンネル」で配信が行われています。

 今大会は2つの番組が放映されていますが、その中で私は「名を刻んだ古豪達の屋敷-758-」のチャンネルに出演しています。

「古豪達」との名の通りに、山田裕仁さん、有坂直樹さん、後閑信一さんと共演していますが、初日には昨年引退された神山雄一郎さんも出演されました。

 5人の総収得賞金から、司会の工藤わこさんからは「チーム91(億円)」と命名されましたが、出演者ながらも改めて凄いメンバーが配信で集まったなと思いました。

 その配信ですが、レースのギリギリまで昔話に花を咲かせたり、出演者同士でなぜか手料理をふるまったりもしています。配信の最終日には後閑さんが「ゴカンライス」なるものを作ってくれるらしいのですが…。

 そのメニューの中身だけでなく、わいわいとした配信を楽しみたい方は、是非とも「名を刻んだ古豪達の屋敷-758-」をご覧ください。

 勿論、配信の中ではレースの予想もしています。名古屋競輪場は標準的な400バンクなのですが、直線が少し長い印象があり、開催前は先行選手が不利なのではと思っていました。

 ただ、初日はバンクコンディションが軽かったこともあってか、先行選手の活躍が目立っていた一方で、風が強くなっていた2日目になると、先行選手が残せないレースが続いていました。

 準決勝が行われた3日目も、早い時間のレースは雨の影響もあったのか、バンクコンディションが重くなっており、差しや捲りの決着が多くなっていました。

 ただ、準決勝では10レースで深谷選手が逃げ粘っての2着、11レースでは新山選手が逃げ切り勝ち。そして郡司選手もロング捲りを繰り出しての勝利をしています。

 やはりSS班やそれに準ずる力を持った選手には、バンクコンディションなど関係ないようです。そして、この3人共に調子もいいのでしょう。

 決勝の並びですが、①山田選手は単騎。南関東と地元愛知での連係となったのが、②郡司選手-⑤深谷選手-⑧笠松選手-⑥山内選手。関東ラインは⑦小林選手-③武藤選手。北日本ラインは⑨新山選手-④大槻選手と3分戦になりました。

 1番車となった山田選手ですが、単騎だけにスタートは取りに行かないでしょう。そうなれば2番車の郡司選手の前受けが濃厚となります。南関東+愛知の後には山田選手。その後は関東ライン、そして北日本ラインとなりそうです。

 最近は捲りも見せている新山選手ですが、車番が悪いのと、やはり先行の方が持ち味を発揮できるだけに、ここは強引にでも郡司選手を叩きに行くと思います。

 ここで郡司選手がどう構えるかですが、番手には深谷選手、そして後ろには地元の2人を付けているだけに、新山選手を突っ張りにかかると思います。

 今大会の郡司選手は、新山選手を突っ張り切れるだけの状態にあると思いますが、ここを削り合ってしまうと、次は関東ラインの捲りが脅威となってきます。

 それを分かっている深谷選手は、郡司選手の脚色を見てから、早めに番手捲りを仕掛けてくるはずです。深谷選手も今大会は逃げて良し、捲って良しのレースを見せているだけに、そのまま押し切る公算は強そうです。

 この展開となれば、深谷選手の後ろを回っている笠松選手が2着となるでしょう。ただ、深谷選手が郡司選手のことを、ギリギリまで残そうとした場合には、捲ってくる小林選手、そして上手く立ち回ってきそうな山田選手も2着まで届く可能性も出てきます。

 印としては◎⑤深谷選手、〇②郡司選手、△⑧笠松選手、×⑦小林選手に付けました。愛知の2人(笠松選手、山内選手)は準決勝まで番組に恵まれた感もありますが、ここでは深谷選手を交わし切るのは難しいでしょう。

 ただ、地元ファンのためにも1つでも上の順位に来て、車券でも貢献できるような走りを見せてもらいたいです。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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