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鈴木誠のハイブリッド展望

【川崎競輪G3・万博協賛】南関東は4車で結束! 突っ張り先行をした佐々木の後ろから抜け出す和田が、優勝を掴み取る!

2024/10/14 (月) 12:00 2

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は川崎競輪場で開催されている【川崎競輪G3・万博協賛】の決勝レース展望です。

今大会絶好調の藤井が、南関東ラインを抑えきった時には波乱も?

【川崎競輪G3・万博協賛】が開催されている川崎競輪場は、自宅から高速道路に乗り、アクアラインを使って移動すれば、空いている時間帯ならば40分程の時間で到着することができます。現役時のホームバンクだった松戸競輪場の方が、一般道だけしか使えないばかりに、移動時間が長くなっていました。

 川崎競輪場は競輪学校の一次試験を受けた場所であるだけでなく、現役時に怪我をした際には、2ヶ月ほど競輪場近くの近くの病院にも入院しています。その後のリハビリでも競輪場の施設やバンクを使わせてもらっていました。

 解説者となった今でも、現役時から通っていた、競輪場近くにある飲食店には良く顔を出しています。それだけに今でもホームバンクのような趣を感じます。今日の決勝では現地にお越しになる皆さんも、レースの後には競輪場近くのお店を探索してみてください。

 今大会の決勝には、川崎競輪場がホームバンクである佐々木選手、福田選手に加えて、神奈川所属の和田選手も勝ち上がってきました。そこに千葉所属の石毛選手も加わったことで、南関東は4人と分厚い布陣となっています。

 その南関東ラインの並びですが、①佐々木選手-⑨和田選手-⑥福田選手-⑧石毛選手。中部ラインは②藤井選手-⑤山口(富)選手。九州ラインは③北津留選手-④山口(貴)選手。⑦諸橋選手は単騎となっています。

 このメンバーで徹底先行の選手は藤井選手だけとなっています。ただ、ラインの長さを生かせそうなのは南関東であり、佐々木選手の車番からしても、スタートを取っての突っ張り先行が濃厚と言えます。

 そのまま佐々木選手が突っ張り切れたのならば、番手から和田選手が早めに発進。その後ろにいる福田選手とのライン決着が濃厚となってきます。

 ただ、今大会の藤井選手は絶好調であり、スピードの違いもあって、佐々木選手が抑えられない可能性もあると見ています。

 その際に佐々木選手は下げていかないと見ていますが、ひょっとしたら山口(富)選手の横で並走をして、結果的に藤井選手の後ろを取り切っているのかもしれません。

 この展開となれば、佐々木選手は藤井選手の後ろで脚を溜められるので、車券圏内にも充分に入ってくるでしょう。この展開がはまったのならば、ライン決着でも高配当が期待できます。

 ただ、九州ラインの後ろには、横の動きができる諸橋選手がついていそうなだけに、神奈川ラインとしては、どんな動きをしてくるかが怖いところです。また、藤井選手と佐々木選手が長い時間に渡ってもがき合っていると、後方から捲りを狙っている北津留選手にはおあつらえ向きの展開ともなります。

 印としては◎和田選手、◯福田選手、△北津留選手、×佐々木選手としました。藤井選手と佐々木選手の先行争い次第では、堅く収まらない可能性もあると見ているので、買い目については予想を参考にしていただければと思います。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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