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不屈の男・金子貴志の奮闘記 〜40代の挑戦〜

【金子貴志の達成感】レースで感じる手応え「勝つチャンス掴めるように」どんな場面も試行錯誤の連続

2024/10/23 (水) 18:00 17

 netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。今回は、昨年オープンした妻のお店のことと植物のこと、トレーニングについて書いていきたいと思います。

昨年オープンした「ファンシー♡ぷらんたん」(本人提供)

妻のお店をオープンして早1年

 昨年の9月16日にファンシー雑貨の販売やハンドメイド体験ができるお店「ファンシー♡ぷらんたん」をオープンし、あっという間に1年が過ぎました。最初は不安もありましたが、多くの方に支えられて、1年間やってこれました。

 昨年、子どもたちが楽しめる「夢の空間」を目指してオープンしたお店。開店から、店内で子どもたちが目をキラキラさせて楽しんでいる姿を見ることができています。子どもたちだけではなく、大人も一緒に楽しんでくれているのがすごく嬉しいです。県内だけでなく遠くからわざわざ足を運んでくれる人もいて、今では何度もリピートしてくれるお客さんも大勢います。まずは1年間、続けて来られて本当に良かったと妻と喜んでいますし、達成感を感じています。

子どもも大人も楽しめる「夢の空間」! 左は愛知の小塚潤選手(本人提供)

 隣にあるワッフル屋さんとも意気投合して、「何かコラボしましょう」と話をもちかけてくれました。そこでお互いの店で買い物をしてスタンプをもらい、それをどちらかの店で割引券として使えるようにしました。これをきっかけにたくさんのお客さんが来てくれて、喜んでもらえたようで嬉しかったです。

 また、お店の駐車場にキッチンカーに入ってもらうイベント『ファンシーマルシェ』も盛り上がっています。最初は月1度週末に開催していましたが、好評なため増やしていくことになりました。豊橋競輪場でもおなじみのたこ焼き屋『輪蛸』さんをはじめ、韓国料理、米粉ドーナツ、うどん屋、クレープ、かき氷などいろんなジャンルのキッチンカーの方が来てくれています。これからも周りの人たちと力を合わせ、楽しい企画をしていけたらと思っています。

韓国料理と米粉ドーナツのキッチンカー(本人提供)

 そしてお店の一角に「植物コーナー」があります。そこは植物に興味がある人と会うときに使うスペースで、植物を見てもらい、気に入れば購入することもできます。(※完全予約制)

 今まで豊橋に参加した選手たちが寄ってくれたり、元選手や一般の方も来てくれました。コーヒーを飲みながら植物の話をしていると、時間が過ぎるのがとても早く感じます。

山田二三補さん(左)と深谷知広選手も(本人提供)

 植物が子株から大株に育ち、形を変えていくアガベを見ると達成感を覚えます。植物を買ってくれた人から植物が育った写真を見せてもらうと私も嬉しいです。選手から開催が一緒になった時に植物の話を聞かせてもらうと、話題が尽きません。植物を育てる楽しさも、植物を介して人と繋がれることも、すべてが植物の魅力であり醍醐味です。

植物が大きく育つと達成感が得られる(本人提供)

感じる手応え「勝つチャンス掴めるように」

 近況のトレーニングですが、最近はウエイトトレーニングも少しずつできるようになりました。

 腰の影響で前と同じ重量ができなかったために、ウエイトトレーニングからは離れてしまった期間がありました。通常デッドリフトは背筋のトレーニングですが、今は考え方を変えて、腰に負担をかけず腹筋を意識したデッドリフトにアレンジしてトレーニングしています。体の変化で以前と同じ鍛え方ができなくても、今使える部分を限界まで追い込むことで補い、より速く走るためにトレーニングを積んでいます。

『デッドリフト1万セット』チャレンジは継続中(本人提供)

 5回を1セットとして数え、以前から目標に掲げている『デッドリフト1万セット』も9400セットを越えました。腰を痛める以前と同じ重量ではないですが、続けることに意義があると思っています。

 レースも徐々にではありますが結果がついてきたように感じます。今までなら前を走る選手から離れてしまうような場面でも、ついていってゴール前勝負ができるようになってきました。これはウエイトトレーニングができるようになったことが大きく、体の使い方が掴めてきたことと、昔の感覚が少しずつ戻ってきたことが要因だと思っています。

(本人提供)

 こうした変化がまさに練習のやりがいになっています。A級のレース展開への対応はまだ課題が残っていますし、S級復帰の可能性も諦めていません。今もなお「競輪は面白い」と思いながらトレーニングができています。

 昔のようにはなかなかいきませんが、レースを走り終え負けたときには悔しさが以前より強くなり、思ったレースができたときは何とも言えない達成感を覚えます。手応えを掴めてきているので、チャンスが来たときに勝てるよう、これからもしっかり準備してレースに臨んでいきます。

未体験の“達成感”得るために

 最後に、昨シーズンはタイミングが合わずに行けなかったキャンプも今年は行けるようにと考えています。私のキャンプシーズンは冬場なので、まだ少し時間があります。YouTubeでも面白い動画が作れるように、白井一機さんや山田二三補さんたちと準備をしています。こちらもトレーニング同様に試行錯誤しながら続けていて、YouTubeを始めた当初はなかなかうまくいかず悔しい思いをしました。その気持ちを忘れず、いつか達成感を味わえるといいなと思っています。

楽しい動画を届けられるように(本人提供)

 私たち競輪選手が自転車で頑張ることは大前提。ほかにも人生ではやりたいこと、やらなくてはいけないことがあります。自転車でも、それ以外でも、達成感を味わえるように挑戦し続けていきたいです。

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金子貴志

Kaneko Takashi

愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。

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