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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【善知鳥杯争奪戦予想】ライン引き連れ新山響平が躍動! 眞杉匠と勝ち上がれば吉田拓矢に勝機ある/青森記念で狙うべき選手たち

2024/09/26 (木) 08:00 6

家族愛を象徴する鳥「善知鳥」

 秋の気配が色濃くなり、朝晩の涼しさが心地よい季節になった。我が家の周りでも鈴虫たちが大合唱している。みちのく青森は、もっと本格的な秋が訪れているだろうし、オレも後半にそっちに行ってイベントをやるんだけど、そろそろ長袖に上っ張りをひっかける季節かもしれないな。

 シリーズの冠にもなっている「善知鳥(うとう)」。以前から何だろう? とずっと気になってたんだけど、どうやら「伝説の鳥」らしい。平たく言えば、親子愛や家族愛を象徴する鳥のようだ。慎太郎さんがよく「ラインは家族だ」と言っていたけど、競輪がラインで戦えるのも、そういう家族のような信頼関係があるからなんだよな。『みちのく記念善知鳥杯』も、この「ラインは家族だ」ってことを改めて証明する大会になるんじゃないか?

東北の大家族を引き連れる新山響平、2班でも優勝チャンスある吉田拓矢

 さて、今回も古性優作が主役になるのか?と思っていたが、残念ながら欠場だ! S班は地元の新山響平と眞杉匠で、両選手が優勝争いの中心になりそうだ。新山が東北の大家族、守澤太志、永澤剛、坂本貴史らを引き連れ「ラインは家族だ」を見せてくれそうで楽しみだよ。

 もっかS級2班格付けのヨシタクだが、脚力的には上位陣に上げられる。勝ち上がって眞杉と連携なら優勝チャンスも大! そして、妄想枠には入らないが、橋本壮史に注目だ。積極的な走りで結果を残し自信をつけてきているように見える。ここでもガンガン攻めて、好勝負を展開してほしいところだ。

 また埼玉の安倍大成も上昇気配があるね。ダッシュ型のスプリンターで、富山記念ではそのダッシュを生かしたまくり追い込みが光っていたし、今は自信がついているんじゃないかな。得点が低い分、警戒されにくいし、一発決まれば高配当も狙えるだろう。それとベテランの伊藤信も見逃せないね。まだ復調の途上かもしれないが、脚をためての一発狙いは魅力十分だべ。そしてあと一人。見逃せないのが地元の木村弘だ! この男も仕上がってるべ!

初日オレが狙うのは9Rだ! 逃げる意識に目覚めている志田龍星の動向いかに

 ここは妄想を膨らませ、安倍大成の走る9レースを抜擢だ! まずは並びの整理からいこう。①梶原海斗-⑤金ヶ江勇気-⑧菅原晃の九州トリオ、⑥安倍大成-②磯田旭-⑨関貴之で関東ライン、中部は③志田龍星-⑦岡本総-④水谷良和となっている。 初手はスタートの早い磯田が取り、安倍が前受けから。枠なりで梶原が続き、後方は志田の順(⇐⑥②⑨・①⑤⑧・③⑦④)。

 勝負どころで志田が押さえ、そこを梶原が叩き主導権。志田が中団を取れば一気に仕掛けて岡本との直線勝負③=⑦、梶原の逃げを使う金ヶ江との③=⑤までが本線になってくる。

 では妄想に入るとする。初手の並び同様に周回を重ねるが、志田が中団の梶原を押さえ込みそのまま主導権を取る展開がある。ここのところ志田はよく逃げる印象があり、積極策に意識があるのは明白で、この展開も十分に考えられる。梶原がその上を叩きに行けば志田と主導権争いのもがき合いになるはず。

 こうなると安倍がダッシュ良くまくり、磯田の流れ込みに切り替える岡本、金ケ江ってことになるってえわけだよ。安倍のアタマからそれぞれの番手への⑥-②⑤⑦が妄想の〆になるってわけ! 初日がダメでも安倍は追っ掛ける価値はあると思うが、はたして!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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