こんにちは、ヤマコウです。富山競輪開設70周年記念・瑞峰立山賞争奪戦決勝メンバーが出揃いました。

　準決を見て思ったのが、「強い勝ち上がり方でいざ勝負！」の準決でよそ行きのレースをすると勝てないということ。期待される若手選手に多いです。

　大きな大会ほど、通常通り走ることが勝ちに繋がると思います。

　決勝のメンバー、ラインは以下の通りです。

⑥藤井侑吾(115期・愛知)ー①竹内雄作(99期・岐阜)ー⑧宮越孝治(82期・富山)
③稲垣裕之(86期・京都)ー⑨三谷将太(92期・奈良)
④堀内俊介(107期・神奈川)ー⑦小原太樹(95期・神奈川)
②柿澤大貴(97期・長野)
⑤阿部力也(100期・宮城)

　記念初優勝のチャンスが巡ってきたのが①竹内雄作です。

　記念初優出の⑥藤井侑吾の先行が有力な上、富山競輪場は竹内が共同通信社杯で優勝したバンク。これも追い風になるでしょう。他のラインが中部勢を出させて4番手狙いの作戦なら、竹内が絶対的に展開有利です。

　中部勢は前受けから突っ張ってどのラインも出させないレースをするのか。それとも、後ろ攻めから主導権を握るのか。

　私は前受けは「ない」と考えました。その理由が2つあります。

　前受けすると抑えに来るのは他のラインです。前を取って全ツッパ(全部突っ張る)するのはリスクがあると考えます。早めに後ろのラインが抑えにきたら、外に自転車を外して2周半突っ張り切れるのか？

　また、誤って誘導員早期追い抜きすると重いペナルティ(斡旋停止)が待っている。115期の新人選手が、そこまで冷静に戦況を分析できるだろうか？ それに、「競られるのが嫌だから前からレースを進めよう」と竹内が言うとも思えません。

　以上の理由から、私は中部勢は後ろからレースを組み立てると思います。

　③稲垣・④堀内ともに前受けはしたくないでしょうが、今節初手から大切に位置取りを考えているのは④堀内です。

　③稲垣も初手を大事に考えていますが、準決で黒沢征治、高橋晋也、谷口遼平の4分線で前受けしました。このメンバーで前受けするのは最終ホームで1番後方になる危険がある。たまたま、黒沢ラインだけが来て3番手に入りましたが、あれは高橋晋也の失策だったと思います。

　 決勝も④堀内や単騎勢に何かしてもらって一発狙いと考えました。

　対して④堀内は、初日に⑥藤井と対戦しています。このレースは前受せず後ろから抑えて組み立てました。二次予選も準決も、安易に前受せず決勝まで進みました。

S．③⑨、④⑦、②、⑤、⑥①⑧

　初周がこの態勢なら⑥藤井は一気に主導権を取るレースをすると思います。

　併せて④堀内が踏み込む。

　　　　　←⑥①⑧
　　　④⑦、②、⑤
2周．　　　③⑨

　④堀内が飛びつけなかったら竹内有利です。

　　　　　⑥①⑧ ② ⑤
最終H．　　　　④⑦ ③⑨

1ー8ー2574

　番手に④堀内が飛び付いたら、①竹内は横の動きがまだ甘いのですぐに決着が付くと思います。準決の③稲垣の動きではまくれないでしょう。

穴目
4＝7ー259

　単騎勢の出方を深掘りしなかったのは、後ろから⑥藤井が一気に先行しても飛びつけないと思ったからです。

　竹内はGIIを獲ったもののGIIIの優勝はありません。若い時は脚力だけで勝てますが、年齢も重ねると戦略戦術も大切です。

　今この時を大切に戦って欲しいと思います。