狙うは岩本の横の位置！ 暑さ対策をしている清水が割って入れば高配当も？

【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】の取材、そして、レース予想会といったイベントの出演の仕事で松戸競輪場に来ています。

　2日には大会のレース名にもその名を残している、日本競輪選手養成所所長の滝澤正光さんと、「レジェンドトークショー」として、ファンの皆さんの前で当時の思い出を語らせていただきました。

　自分がデビューしたころの滝澤さんは出走した記念大会や、特別競輪も総なめしていたほどの、絶対的な強さを誇っていました。

　その滝澤さんと同じレースに出ていた時は緊張もしていただけでなく、どうしたら認めてもらえるのだろうかと思いながら、練習をしていたことも思い出します。

　それだけに同じステージに立って、当時の思い出を語り合えたのは、懐かしさだけでなく、改めて偉大な先輩と一緒にレースをしていたのだなと、どこか感慨深くもなりました。

　ただ、連日のように猛烈な暑さも続いており、その中で競輪場に来ていただいているファンの皆さんには感謝しかありません。

　また暑さ対策に関しては、根田選手と話をする機会がありましたが、選手たちもレース後にアイシングを行うなど、充分なケアを行っているそうです。

　夏が苦手という清水選手も、今大会は対策ができているのか、実力通りの走りができています。

　明日も最高気温は35度に迫る予報が出ています。すり鉢状のバンクの中は、それ以上の気温にもなりますが、競輪場にお越しになる皆さんも、選手同様の暑さ対策をして、イベントやレースを楽しんでください。

　地元地区の大会ということもあってか、初日から南関東に所属する選手の活躍が目立っていましたが、決勝にも南関東だけで4人が勝ち上がってきました。

　その並びは⑧新村選手-⑤深谷選手-①岩本選手-⑦和田選手。中国ラインは⑨取鳥選手-②清水選手-⑥月森選手と、岡山の両者に清水選手が入る形となりました。そして、連係実績もある東日本ラインが、③平原選手-④阿部選手です。

　決勝メンバーにも取材をしてきましたが、南関東ラインの先導役を任された新村選手は、「南関東の選手がこれだけ勝ち上がってくれたからには、前で頑張りたいです」と話しており、そして1番車に岩本選手が入ったことからしても、新村選手の前受けからの突っ張り先行が濃厚となってきます。

　取鳥選手としては強力な南関東ラインを倒すには、新村選手の前に出ることが必要となってきます。ただ、その捲りよりも先に新村選手は動き出していくはずであり、この展開となれば、深谷選手の番手捲り、その後ろにいる岩本選手が差し切れるかどうかが、車券の中心となってきます。

　ただ、取鳥選手が並走していったとき、捲り切れなかったとしても、後ろにいる清水選手が追い上げていったのならば、深谷選手とゴール前勝負を演じる可能性もありえます。

　また、清水選手は横の弱い岩本選手の位置を狙っていく作戦も考えられます。深谷選手のダッシュに岩本選手が離れたのならば、そこには清水選手が入っていそうなだけに、蓋を開けてみればSS班決着となっているのかもしれません。

　◎は深谷選手で、ライン決着となれば〇は岩本選手。ただ、△の清水選手の逆転も考えられるだけでなく、×平原選手も混戦となれば3連単候補として入れておくべきでしょう。

　準決勝が行われた3日には、競輪場からそれほど離れていない場所で、花火大会が行われていました。

　競輪場にほど近い、北松戸の駅には浴衣姿の方も見受けられていましたが、競輪場の宿舎から花火を見ていた選手もいたのではないのでしょうか。

　お祭り一色となった感も松戸ですが、明日の【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】の決勝は、そのフィナーレを飾るような、素晴らしいレースとなることを期待しています。

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