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【オールスター競輪】個性豊かな人気者たち! ドリームレースを走る選手はどんな人? ゆる〜い出走表!

アプリ限定 2024/08/05 (月) 18:00 49

13日、平塚競輪場でオールスター競輪(GI)が開幕します。今回は“真夏の大一番”の開催を記念して、ファン投票で決定する初日の「ドリームレース」を走る9名の選手たちを投票順位順にご紹介します。本記事はレース予想に役立つような情報ではなく、選手の人柄やエピソードがメインの内容です。炭酸のきいたラムネでも飲みながら、ゆる〜い気持ちでご覧ください。(構成:netkeirin編集部)

ドリームレースに出場する9名の人気選手たち

【ファン投票1位】Mr.ストイック“天然温泉”ファンタジスタ古性優作|2番車

古性優作(撮影:北山宏一)

 競輪選手になる前は日本一のBMXレーサー。後方を向きながら自転車に乗る「逆さ乗り」のスキルがあり、大会の表彰式でも披露したことがある。自転車との出会いは6歳か7歳頃で、両親から誕生日プレゼントでBMXを買ってもらった。少年時代は活発、しかしなんとスポーツは苦手。持久走も短距離走もキライ、唯一ドッヂボールは好きだったそう。好きな食べ物はハンバーグや焼肉で、朝はフルーツヨーグルトを食べる習慣も。外見からは想像できないが少食らしい。また、輪界最強コンビ・脇本雄太のコラムによると、ラジオにハマっている。

 2021年のKEIRINグランプリで勝利した際には、「古性のこしょう」という記念グッズが爆誕したことも。性格はどんな時でも慌てずマイペース。遅刻しそうでも「遅刻しそうやな」と思うくらいで、靴を急いで履くこともなく、ゆっくり靴紐を結んで出かけると明かしている。競輪場の外ではリラックスしており、少しだけ口数が増えると本人談。

 競輪レーサーとして高みを目指すモチベーションに理由はなく、天然温泉のように強くなりたい気持ちが湧き出てくるとのこと。勝率10割を目指す孤高のミスターストイック。誰しもを圧倒的に凌駕していく岸和田のファンタジスタだ。

【ファン投票2位】超速無双“十三面待ち”のビッグモンスター脇本雄太|9番車

脇本雄太(撮影:北山宏一)

 愛称はワッキー。デスノートを所持している。自転車競技日本代表選手としてリオデジャネイロ五輪、東京五輪を経験。2020年の世界選手権(ドイツ・ベルリン)のケイリンで銀メダルを獲得。コーヒー愛が突き抜けており、こだわり抜いた一杯を愉しみリラックスしているほか、人に振る舞うのも好む。ナショナルチーム時代には「ワキバックス」と呼ばれた。無類のラーメン好きであり、SNSには麺類が並んでいる。

 netkeirinで連載中のコラム「競輪無双十三面待ち〜そして伝説へ〜」のタイトルからもわかる通り麻雀を好み、競輪選手仲間や人気Mリーガーやプロ雀士たちと卓を囲むことも頻繁。そのほか、ゲーム好きとして広く知られている。最近、購入後わずか2か月でコントローラーが壊れてしまった。また、ボートレースの配信番組に出演し表彰式のプレゼンターを務めるなど、プライベートにおける活動の幅が広い。舟券を買い始めたきっかけとしてライバル・深谷知広の誘いであったことをコラムで明かしている。カラオケであいみょんを歌うといったレア情報もある。

 競輪関係者のみならず、ライバルである現役選手までもがリスペクトを込めて「最強」と表現するほどの唯一無二の強さを持つ。新時代をこじ開けていくビッグモンスターである。

【ファン投票3位】赤く燃ゆる闘魂を秘めし“戦略家”松浦悠士|1番車

松浦悠士(撮影:北山宏一)

 水泳に打ち込むも進学した高校に水泳部がなく自転車競技部に入部。坂道で風を切って走るのが爽快で気持ちよく、自転車に乗るのが好きだった。工業高校であったため、競輪選手になっていなければ自動車関係の職を志していた気がするとのこと。生粋のスイーツ好きが講じて、地元広島のケーキ店では考案したスイーツが販売されたことも。SNSではケーキ店の制服を着用した松浦悠士の姿も掲載されており、ハンチング帽が似合っていた。

 2023年、KEIRINグランプリを制覇するため、砂糖を絶つ際には“スイーツ王子”改め“フルーツ王子”になることを表明。見事グランプリを優勝し、その帰り道の新幹線ではチョコレートを口にした。このチョコレートは深谷知広から贈られたものであったことをコラムで明かしている。地元広島をこよなく愛し、野球は当然カープファン。幼少時代にカープ選手の緒方孝市に憧れていたが、競輪選手になってから会う機会があり「選手やっててよかった〜」と喜んだ。そのほか将棋が好きで、競馬・ボートといった公営ギャンブルを好む一面も。

 緻密なレース分析から対戦相手を翻弄する戦略を打ち立て、持ち前の勝負度胸でレースプランを体現していく。しなやかで柔らかいフォームに屈強な広島魂を乗せ、勝利への“真っ向勝負”で場内を沸騰させる。

【ファン投票4位】ド迫力の神速でぶっ飛ばすダイナマイト・スーパーカー深谷知広|3番車

深谷知広(撮影:北山宏一)

 高校在学中に1kmタイムトライアルでジュニア日本新記録を塗り替えた神童はデビュー後すぐに頭角を現し、史上最速でS級特進、史上最速でGI制覇を決めるなど“深谷時代”の到来を結果で示し続け「平成の怪物」の異名で呼ばれた。自転車競技日本代表でも実績を残しており、特にスプリントでは世界選手権で日本史上初となる銀メダルを獲得したほか、チームスプリントでも金メダルを獲得するなど偉業を乱発。競技引退後は競輪に専念し、2023年KEIRINグランプリを準優勝している。

 “超ド級”の車好きで知られており、納車は年に複数回。国産軽自動車から高級外車までを幅広く乗りこなしている。納車の様子やドライブシーンなども自身のYouTubeCH「深谷知広チャンネル」で公開している。また、「脇本雄太に舟券購入の勧誘」、「砂糖を絶っていた松浦悠士にチョコレートを渡す」と前述しているが、ほかにも「引退した一丸安貴さんのお店を訪れる」、「師匠・金子貴志の奥様のお店を訪れる」といった“人との繋がりエピソード”がてんこ盛りにある選手。

 地区を重んじる競輪文化の中で、「深谷さんと練習した」という言葉が全国の競輪選手から明かされている。温情とフットワークの塊である。そのほか、カメラの撮影技術に長けており、プロ顔負けの写真を多数残している。“パワフル”といった説明では足らずの豪脚。ニトロエンジン搭載車のごとく、その爆発力で人々の視線を釘付けにする。

【ファン投票5位】風の吹くまま、気の向くまま“猪突猛進”の清水裕友|5番車

清水裕友(撮影:北山宏一)

 中学までは柔道と自転車競技で足腰を作り上げ、インターハイではケイリンで優勝。小学6年の頃に地元・防府競輪で開催された「ふるさとダービー」で佐藤慎太郎を出待ちし、ヘルメットに「ひろと君江“気合”佐藤慎太郎」とサインを書いてもらった。2022年、佐藤慎太郎の地元いわき平の日本選手権競輪のゴールデンレーサー賞でライン連係。9着に沈むもいわき平のファンは憧れの佐藤慎太郎を前で駆ける清水裕友を賞賛した。

 また、古性優作と仲が良く、同デザイン色違いのウェアを作成しているほか、「もしもオールスターのファン投票をするとしたら?」の質問に古性優作の名を挙げている。また古性優作も清水裕友の名を挙げた。中日ドラゴンズおたくを公言しており、コラムでもドラゴンズネタが数多く披露されている。また、高松宮記念杯終了後にはアメリカ旅行でリフレッシュしており、ヤンキースタジアムでジャッジのホームランを、ドジャースタジアムでは大谷翔平のホームランを観ることに成功。メジャーリーグの全球場に行くことを人生の目標にした。

 ドラマ「半沢直樹」の大和田常務が大好きで、モーツァルトが好き。発走ギリギリまでイヤホンで音楽を聴いている。どんな展開であろうとも勝利に固執し勇敢に攻め続ける走りはまさに威風堂々。栄光に向かって猪突猛進する、山口は防府の若武者だ。

【ファン投票6位】優れた勝負勘でレジェンドへ一直線 昨年オールスター覇者の眞杉匠|7番車

眞杉匠(撮影:北山宏一)

 2023年にGIを2勝してS級S班へ。現S級S班の中では最年少の25歳。中学時代はソフトテニス部で、自転車競技の強豪校・作新学院高校に進学したのち自転車を乗り始める。進学時には自転車競技部への入部を決めておらずボクシング部に体験入部したが、サンドバックを殴った際に手首が折れるかと思い断念。その後、体験入部期間を経て自転車競技部に入部。当時は練習嫌いでインターハイは予選落ちの選手だった。くわえて中長距離の選手であり、短距離は取り組んでもいなかったため、養成所試験の200mタイムトライアルは合格者の中でも最下層域のタイムだったと明かしている。趣味はアウトドア中心で冬はスノボで夏はジェット。家にはいたくないタイプと公言している。

 そのほかアメ車を好み、賞金でカスタムなども愉しんでいる。アメ車に関しては「男心をくすぐるおもちゃ」と表現しており、愛情を注いでいる。昨年オールスター競輪を制しているが、観客に“ヘルメット投げ”を促された際に応じようとしたところ、紐に指がひっかかってしまい痛恨のミス。ヘルメットを走路に投げてしまった。眞杉匠はこのことを2023年の一大ニュースに取り上げており、同年の競輪祭を優勝した時にはヘルメット投げを控えた。「ビビッて投げられなかった」と本人談。

 直近の特別競輪「サマーナイトフェスティバル」で優勝し“夜王”の称号を手に入れた眞杉匠。平塚の夜もおまかせとばかりにドデカい花火の打ち上げを準備しているに違いない。

【ファン投票7位】限界を知らない風林火山 至高の技術を備えた“筋肉鉄人”佐藤慎太郎|4番車

佐藤慎太郎(撮影:北山宏一)

 ガハハ!とすべてを笑い飛ばす現S級S班の中で最年長の47歳。阪神タイガースファン。競輪のため、夏のビーチのために徹底的に鍛え上げている鎧のような筋肉と、トップ戦線で磨き続けたテクニックで輪界最上層に君臨している。車券購入のかなわない子どもから熟練の玄人車券師までとファン層は幅広く、「限界?気のせいだよ」の決め台詞がプリントされたTシャツは爆売れ。

 ボートレーサーやMリーガーと親交が深く、麻雀やゴルフなどに興じている。また、エンターテイナーとしてのキャラクターが先行して表立っていないが、読者家であり、恐ろしいほどに博識である。禅語や栄養学、雀士の自伝などを好み、血肉にしているほか、ニュースサイトや新聞を瞬時に頭に入れているのでトレンドにも強い。

 一流の競輪選手としての渋く、恰好が良い“プロアスリートの顔”を見せながらも、ワイルドな下ネタを嗜み、承服できないニュースを読めば好戦的な政治的発言も打ちつつ、投資関連情報の掲示板を読み漁り相場・地合いを読んでいたりする。底抜けのバイタリティの持ち主であり、どんな場面でも全力である。佐藤慎太郎の辞書に限界の文字はなく、狭いコースを縫って最終直線に登場、ハリケーンに乗った巨石のごとくゴール前で突っ込んでくる。

【ファン投票8位】始発から終点まで停車駅ゼロの“イケメン特急”新山響平|8番車

新山響平(撮影:北山宏一)

 107期の卒業記念レース覇者、デビュー後すぐに存在感を示しS級特進し、ルーキーチャンピオンレースも優勝している。感情の浮き沈みがなく、常にマイペース。あまりのマイペースに待ち合わせ時間にも遅れてしまう。初のS級S班入りを決めた小倉競輪祭優勝後もマイペースぶりを発揮し、お祝いのご馳走ではなく、後泊したホテルの自販機でカップラーメン(カレー味)を買って食べた。

 ゲンは担ぐタイプで、「新しいものをおろす時には厄落としの塩を振る」、「新しいレーサーパンツやシューズは誰かに踏んでもらってから使用する」とインタビューに答えている。ウェアを洗濯する際には表で洗い、干すときに裏返して干す習慣まであるらしい。ゲン担ぎやマイルールは不安を取り除くものとしており、徹底してこだわっている。座右の銘は「明日やろうは馬鹿野郎」だが、後回しにすることもあると笑う。

 新山響平といえばビジュアルでも魅せている。髪を切ったりヘアスタイルを変えたりするのは気分転換とのこと。“シルバー×髭スタイル”でワイルド響平を演じたかと思えば、“ツイストスパイラルパーマ×明るいブラウン”でアンニュイな新山くんにも変幻自在、七変化だ。また、気分転換のひとつに酒屋巡りを挙げているが、昨今のジャパニーズウイスキーブームを華麗にサーフィンしている様子がある。「定価付近で買えないと負け」は北日本地区のウイスキー好きの方針らしい。好きな銘柄は「イチローズモルト ホワイトラベル」である。

 新山響平いわく競輪の魅力は緊張感が織りなすハラハラ感であり、“命懸けの迫力”。命懸けで戦う男たちの一番先頭で風を切り裂き、スタンドの歓声をBGMに華麗にレースを支配していく。

【ファン投票9位】描くサクセスストーリーは“現在進行形” 第二章を爆走する北井佑季|6番車

北井佑季(撮影:北山宏一)

 Jリーガーとしてのキャリアに終止符を打ち、競輪選手へと転身した北井佑季。挑戦に迷っていた頃に天秤にかけていたのは警察官だ。競輪への挑戦を決意し名伯楽・高木隆弘に師事、今年6月の高松宮記念杯でGIを初制覇。今も競輪選手として成長し続けており、周囲の選手たちからは「北井は人間をやめてしまった」と言われるほどにハードな練習に打ち込んでいるらしい。お金の管理には無頓着を通り越してストレスを感じるため、奥様に一任している。

 自身の性格として「うまくいかなくても落胆しない」と説明している。これは中学3年まで横浜Fマリノスのジュニアユースからユースに上がるセレクションに落ちた時から変わらないらしい。どんな境遇に身を置いても決してあきらめることはない。また、「単純明快なものを磨き上げて感動レベルにする」を信条としており、マラドーナのドリブルを例に挙げている。「ドリブルをするだけなら子どもでもできる。でもそんな簡単なドリブルを磨き続けて万人が“すごい”と称賛するドリブルを生み出している」と語っており、競輪の先行とドリブルは同じという感覚を持っていると明かした。

 異業種から転身して描き始めたサクセストーリーは、現段階ではプロローグに過ぎない可能性すらある。スタジアムとバンク、2つのゴールを知る男が大伝説を紡いでいく様子をこれからも追いかけよう。まずは地元GI平塚オールスターから。

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