2023/12/02 (土) 08:00 5
小倉競輪祭は単騎で挑んだ眞杉匠の優勝で幕を閉じた。深谷知広が逃げて松井宏佑がバンマクの南関連係を粉砕し、今年2度目となるGI制覇! 眞杉匠選手おめでとうございました。これで今年のグランプリ出場選手が決まったわけだが、新旧入り乱れてのレースが展開されそうで面白そうだ!
南関は深谷がS班復帰を果たしたが、郡司浩平が陥落となり、喜びは半分だベ。まだまだ郡司の力は衰えたとは思ってねえし、このまま終わるとは思えねえ。「郡司ならできるはず!」と来年の巻き返しに期待したい。
さて、伊東記念の主力メンバーだが、S班の新山響平、平原康多が欠場しS班不在。深谷に渡邉雄太、寺崎浩平といった有力どころも欠場となっている。地元南関勢の主力に目を向ければ競輪祭準優勝の松井宏佑に和田健太郎がいる。松井はここで南関を牽引する存在になるしかねえ!
また、若手実力派の犬伏湧也が力勝負を演じそうだし、競輪祭ファイナリストの南修二も参戦しており、激しい戦いが予想される。そのほか渡部幸訓が追加となっており、小松崎大地と連係してチャンスをうかがう。上位陣の構図を見る限り、激戦必至に変わりはない。
妄想車券を演出する選手に迷うところだが、ベテランの域に達した小堺浩二をピックアップしておくべ! ラインの目標は手薄だが、まくり兼備の縦脚は健在だ。しかも小堺と言えば、富山競輪場のバンクレコードホルダーときている。番組次第では思わぬ展開が待ち受けていそうで、必殺技のまくり一閃炸裂なるか。突き抜けでの高配当を期待してもいいよね。
妄想先取りレース実況のピックアップは小堺のいる5Rにする。まず並びを。①格清洋介-④小島歩の南関コンビ、⑦坂本貴史-②内藤宣彦の東北、⑤吉本卓仁-⑨田中誠の福岡タッグ、⑥村田瑞季-③小堺浩二-⑧伊藤健詞の中近トリオとなっている(⇐①④・⑦②・⑤⑨・⑥③⑧)
細切れ戦で互角とみたが、得点上位の坂本が村田の逃げを好位確保からまくり勝負で決着と見てマーク内藤との⑦-②が本線になるか。このレースの妄想は「競輪は番手だ」のフレーズのとおりだ! 初手は坂本の前受けから。枠なりで中団は格清が取る! 村田の上昇に合わせ吉本が切り、格清もその上を叩き、最終的に村田が逃げて番手小堺が抜け出し伊藤の流れ込み③-⑧。吉本がまくり強襲で③=⑤。同様に格清のまくり①=③!
だが! 小堺がバンマクを打てば、伊藤の差し切りも見えるんよ! ここは吉本まで入れて①③⑤⑧ボックスがおもしれえ! 並びが違えばデカいぞってレースだよ! フタをあけてみれば、小堺が本線だったりして!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。