2021/04/27 (火) 18:00 6
netkeirinをご覧の皆さん、金子貴志です。今回は、最近感動した二名のアスリートについて書きたいと思います。
1人目は、皆さん良くご存知だと思いますが、競泳の「池江璃花子選手」です。先日行われた「日本選手権」で4冠を達成し、東京五輪のリレーメンバーとして代表入りが決まりました。
池江選手は白血病と闘いながら、長期の療養を経てプールに戻ってきました。普通の生活をするだけでも大変なのに、アスリートとして戻るということは、想像もできません。
私も過去にケガで入院をして、元の状態まで戻し復帰するのにかなりの時間がかかりました。日本代表に戻るまで治すのは、並大抵の努力ではなかったことでしょう。まさに『諦めなければ願いが叶う』ということを証明してくれました。東京五輪での活躍が、凄く楽しみです。
2人目はゴルフの「松山英樹選手」です。ゴルフのメジャー、それも最高峰と言われる「マスターズ」で優勝。これは歴史的快挙です。私もテレビで観ていましたが、優勝が決まって緊張感から解放された時の顔が、凄く印象的でした。4日間という長丁場の上、凄まじいプレッシャーの中、あのプレーができるのは“まさに世界一メンタルが強いアスリート”だと思いました。
ファンの声援や支えてくれた方々と喜びを分かち合いながら、うっすらと涙を浮かべているように見えました。優勝を噛みしめている姿に感動し、私ももらい泣きしました。松山選手も何度かあったチャンスを生かしきれませんでしたが、諦めなければ願いが叶う、ということを池江選手同様に、証明してくれました。
私も凄く刺激をもらい、朝からモチベーションが上がって、いつも以上に熱がこもったトレーニングができました。これがスポーツの力だと感じました。松山選手の活躍に心を打たれ、ゴルフを始める人も増えるでしょう。また、松山選手のようになりたいと思い、ゴルフを始める子供達がたくさん出てくると思います。
競輪界も、自転車の日本代表選手が東京五輪で金メダルを獲ってビッグウエーブを巻き起こし、1人でも多くの子供達に夢を与えられるようになって欲しい。五輪でメダルを獲ることによって、競輪のイメージが“ギャンブル”から“スポーツ競輪”へと進化していってもらいたいです。
今まで月1回だったコラムの更新を今月4月から月2回にすることになりました。私のYouTubeチャンネル『カラフルスタイル』と連動したキャンプ、キッチンカー、育成プロジェクトや新企画なども引き続き書いていきますが、競輪選手・金子貴志として、全国の競輪場での思い出や裏話、日々のトレーニングや考えなども書いていきますので、お楽しみに!
金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。