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鈴木誠のハイブリッド展望

【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】南関東は別線を選択! 3番手に大森が付けた川越が先行すれば、番手捲りの深谷にビクトリーロードが開ける!/鈴木誠の展望

2023/08/29 (火) 15:00 5

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は松戸競輪場で開催されている燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯の決勝レース展望です。

ここまで3連勝と好調な岩本は、混戦に乗じて捲りを狙っていく!

【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】は地元の松戸競輪場の開催に加えて、現役時代からお世話になってきた、滝澤正光さんの名前が付いたレースとなります。

 引退してからも滝澤さんとの思い出が懐かしく感じられますが、今開催もスピードチャンネルやイベントなどで連係ならぬ、共演をさせてもらっています。

 猛暑日が続いていますが、ナイター開催ということで選手だけでなく、来場される皆さんも幾分、過ごしやすいかと思います。

 最終日となる4日目も様々なイベントが企画されており、イベントのトークショーでは、私服に着替えた選手たちも登場していました。普段はなかなか目にできない姿であり、そこでは色々な話も聞けますので、競輪場にお越しの際はイベントにも足をお運びください。

 決勝メンバーですが、準決勝の12レースでは人気を集めていた郡司選手が7着に敗退しています。それでも南関東ラインは4車が決勝に進んできましたが、岩本選手-和田選手、川越選手-深谷選手とで別線を選択。そして深谷選手の後ろには、北海道の大森選手が付けて3車でのラインとなりました。

 準決勝では果敢に先行して、郡司選手の捲りを封じ込んだ福岡ラインは、その時と同じように岩谷選手-小川選手、関東ラインは平原選手-諸橋選手の並びとなっています。

 南関東ラインが別線を選んだのは意外でした。それは4車だと分断を狙われやすいのと、コメントも出ていたように、ここまで3連勝と好調な岩本選手が、前でやりたいという思いもあったのでしょう。

 それでも岩本選手の先行は考えにくく、平原選手も先行したラインの後ろから、捲りに切り替えてくると見ています。準決勝で先行した岩谷選手ですが、2車ならば無理はしてこないはずです。

 そうなれば番手が深谷選手であり、大森選手も付けて3車となった川越選手の先行が濃厚となります。

 道中は7番手からレースを進めていきそうな川越選手は、前にいる岩本選手を抑えから、一気に先行体勢へと入るはずです。そこで出切ってしまえば、バック過ぎから番手から深谷選手が発進していくだけに、大森選手とのワンツーフィニッシュが本線と言えるでしょう。

 ただ、深谷選手は横の動きがそれほど上手くはありません。先に岩谷選手が先行体勢へと入った場合、後方から動き出す川越選手に合わせていくだけでなく、その番手に飛びつくような展開も考えられます。

 そこで深谷選手から番手を取り切れれば、福岡ラインの2人に勝機が出てきますが、この争いが長引くようだと、岩本選手の捲り頃となってきます。

 最終バックでは深谷選手-大森選手の後ろに付けていそうな平原選手は、仕掛けが遅くなるだけに3着までかなと思いますが、SS班だけあって、この9名の中でも脚力は上位です。直線で車間を割ってくるようだと怖い存在と言えます。

 決勝は南関東が別線となったことで、俄然、面白いレースとなりました。今日は他にも予想のしがいがあるレースが組まれています。競輪場内では吉井(秀仁)さんと交代で予想会を開催しますが、来られないという方は、ネットケイリンの予想を参考にしていただけると幸いです。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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