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鈴木誠のハイブリッド展望

【大阪・関西万博協賛名輪会カップ予想】中四国ラインは4車で連携! 先頭を任された河端の後ろを鈴木が取りに行った時、窓場の鮮やかな捲りが決まる!/鈴木誠の展望

2023/08/13 (日) 15:00 14

 現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は京王閣競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛名輪会カップの決勝レース展望です。

ここまで3連勝の久保田は、番手を守り切れた時に優勝が見えてくる!

【大阪・関西万博協賛名輪会カップ】は、【大阪・関西万博協賛競輪】とのデイ・ナイター開催となりました。 また、15日から【オールスター競輪】が控えていることもあって、実力的に抜けた選手が出場してなく、どのレースも互角激戦ムードだったことが、二次予選の全てが万車券だったことにも証明されています。

 それでも準決勝は二車単が全て一番人気と、堅い決着が続きました。決勝メンバーの並びですが、地元(東京)の2人は鈴木選手-河村選手。近畿ラインは窓場選手-松岡選手。中四国ラインは4車で連係し、並びは河端選手-久保田選手-田尾選手-室井選手となっています。そして、福岡の大坪選手は単騎となりました。

 3日間を振り返って調子の良さが目立っていたのは鈴木選手と、準決勝で鮮やかな捲りを見せた窓場選手です。その窓場選手ですが、準決勝での上がりタイムが10秒7。二次予選でもホームから仕掛けていって11秒3と、スピードの違いも明らかです。

 一方、鈴木選手はタイムこそ出ていませんが、ホームバンクである京王閣での走りを熟知しているだけでなく、中団からの先捲りという得意な形に持ち込みながら、しっかりと決勝まで勝ち上がってきました。

 その2人にとって脅威となるのがライン4車の先頭を任された河端選手です。準決勝はマイペースで先行できたと言えども、1週半を逃げ切って、上がりタイムは11秒3を記録しています。決勝でも中四国の4人が出切ってしまうと、他のラインには優勝のチャンスが無くなりそうです。

 それだけにタイム面では苦しい鈴木選手は、河端選手の後ろでイン粘りをする可能性もあると見ています。

 河端選手の番手を任された久保田選手はここまで3連勝で来ており、展開的にも有利に見えますが、横の動きがそれほど強い選手ではありません。

 鈴木選手が久保田選手と番手争いを繰り広げて、ラインが短くなるようだと、窓場選手にとっては絶好の捲り頃となります。ただ、準決勝でも連携した松岡選手が、結果は2着とは言えども、出脚で遅れていたのが気になります。

 もし、捲っていった窓場選手に松岡選手が付いて行けず、なおかつ窓場選手が中四国ラインを交わし切った場合、番手に収まっているのが河端選手です。そうなれば、ゴール前で窓場選手を河端選手が抜き返していく展開も充分にあると思います。

 予想もキーマンとなりそうな3人(河端選手、鈴木選手、窓場選手)の動き次第で組み立てみました。今日は【大阪・関西万博協賛競輪】からレースを楽しまれている方も多いかと思いますが、自分の予想が最高のフィナーレになってくれればと思います。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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