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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【水都大垣杯予想】地元で“守戦”に回るなよ! ダービー王・山口拳矢の走りが楽しみ/大垣記念で狙うべき選手たち

2023/06/03 (土) 10:00 13

ダービー王・山口拳矢は地元記念をどう走るか

 ダービー王のヤマケンが地元大垣へ凱旋だ! 地元ファンは盛り上がること請け合い。気がかりなのはダービーを獲ったことで意識に変化が生じちまうこと…! 「ダービー王は受けて立つ」って思いが必要以上に強くなっちまうと守戦に回り、後手を踏んでしまう危険もある。「意識するな」は無理な話だが、攻めの姿勢で挑めるといいんだけど…! ダービー王ヤマケンがどんな走りで魅せるのか? 注目だべ!

 さて、ヤマケンの話はここまで。SS班は慎太郎さんと松浦悠士が参戦する。とりわけ松浦悠士には強い味方・犬伏湧也がいる。これを考えると今開催はむしろ松浦が優勝に近い存在に思える。もっとも犬伏の後がもつれるような展開なら犬伏が3月の大垣記念に続き連覇ってことも期待できる。それにしても今の競輪の流れは111期以降の台頭が著しいね! 大きく潮目が変わってきている気がする。

 まあ、いずれにしろ、ヤマケン・慎太郎さん・松浦・犬伏の4人が人気の中心になるシリーズと見ていいだろう。

自力も追い込みも“狙いたくなる選手”が多数!

 今開催も注目すべき選手を何人か挙げていくべ! 地元地区だと安定感を増した橋本優己に、藤井侑吾も良くなっている。ヤマケンの強い味方になるってわけ! 差し脚が冴える渡部哲男、柏野智典は目標に恵まれれば侮れず、後手を踏んでも突っ込める。“ライン違いで高配当”なんてシーンも浮かんでくるよな。

 若い力に目を向ければ橋本壮史だね! 宇都宮記念ではリズムが狂っていたように思うが、取り戻せているかどうかをしっかり見極めたい。自在戦もある渡邉雅也や高橋築は面白い存在。二人とも「強え!」って思わせるレースが増えてきている。

 また、欠場明けの武田豊樹も侮れないひとりだ。差し脚が戻り、目標に恵まれれば抜け出す力は健在だ。武田は一戦一戦に集中し、あきらめることを良しとしない。この姿勢は穴党ファンならずとも期待でき、流れで中割強襲もアリアリ。ライン違いで思わぬ高配当演出なんてことも! 穴党にはよだれモンだべ。狙うべき選手が多いが、各選手の調子を探りながら買い目を検討すべきだね。それでは初日の注目レースを挙げてみっか!

妄想先取りレース実況! 初日オレが狙いたいのは7R! 橋本壮史の胸の内を読む

 初日の推奨レースは7Rがおもしれえ。並びを確認しておく。①橋本壮史-⑦武田豊樹-⑨岡本大嗣の関東ライン、⑧吉武信太朗-②阿竹智史-④桶谷明誉の中四国トリオ、③渡邉雅也-⑤大塚英伸の静岡コンビ。⑥田頭寛之は単騎となっている。

 枠順でいけば初手は⇐①⑦⑨・⑧②④・③⑤・⑥ってことになるか。となれば勝負どころで渡邉が切り、吉武を逃がす展開になるかね。⇐⑧②④・③⑤・⑥・①⑦⑨。ただ、橋本も武田に任されている以上はドッカリ構える事はできまい。吉武と橋本の主導権争いが勃発し、渡邉がひとまくり!って展開があるよね。この場合、買い目は渡邉の頭から狙い③-②⑤⑦-全。

 もしも橋本が宇都宮記念の反省を生かすなら“突っ張り”があるべ! となれば3番手を固める岡本の伸び脚も軽視できずだよ! ①③⑦⑨のボックスあたりがおもしろいぞ!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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