こんにちは、ヤマコウです。今回は「西武園競輪開設71周年記念ゴールド・ウイング賞」の展開を考えたいと思います

　地元の平原康多が、準決勝5着で決勝進出を逃しました。外々を回らされて運がなかったなという印象です。

　準決勝、平原は森田優弥(113期・埼玉)の番手でした。森田が打鐘で野口裕史(111期・千葉)に併され、信用しきれず最終ホーム7番手に入ります。

　森田が再度伸びたので追いかけますが、1角で百戦錬磨の合志正臣(81期・熊本)に引っかけられてスピードが鈍ります。それでも2角から追いかけ、森田は最終2センターで力尽き外に膨らんだので、平原も伸びきれませんでした。西武園競輪場のバンク特性(カントが緩く外が膨らむ)も逆風となりました。

　私は自分の脚力に自信がなかったので、目標にした選手が不発になるまで後ろ車輪だけを見て走りました(千切れた場合は別ね笑)。不発になったらコース取りを考えました。それとは逆に、平原は脚力があり過ぎて失敗した印象です。

　ここに競輪の難しさがあります。

　決勝メンバーと並びは以下の通り。

①宿口陽一(91期・埼玉)
③高橋晋也(115期・福島)ー⑤守澤太志(96期・秋田)
⑧町田太我(117期・広島)ー②園田匠(87期・福岡)
④野口裕史(111期・千葉)ー⑨岡村潤(86期・静岡)ー⑥萩原孝之(80期・静岡)
⑦村上義弘(73期・京都)

　決勝のポイントは、⑧町田を意識して走るのは④野口なのか③高橋なのかを考えることだと思います。

　⑧町田と③高橋は2月の高松記念準決勝で初めて対戦しました。この時は高橋が受けて立ち、町田より前でレースを進めました。しかし結果は先行する町田を捲れず9着敗退。自分より若い期の先行選手に負けるのは相当ショックだったと思います。

　その時の悔しさを晴らすのか？ それとも結果重視(ここでは優勝)で行くのか？

　⑧町田がやることは一つ(先行)なので、③高橋の心理をまず考えます。

　私は『結果重視』だと思います。その根拠に、決勝出場選手インタビューを挙げます。

　高橋は「町田選手、野口選手が相手ですがどう戦いますか？」という質問に「僕らしく先行したいけどレースをしっかり見て作戦を考える」と答えました。

　かたや④野口は「なるべく主導権取れるようにしたい」と濁し、最後に「相手が強いのでどうなるか分からないけど、主導権を取れるよう全力で頑張る」とつい本音を言ってしまいます。

　これで、⑧町田ともがき合うのは④野口の可能性が高くなり、③高橋は両者の先行争いを捲ると考えるので、初手は…

S．③⑤、⑧②、①、⑦、④⑨⑥

　④野口は長距離のもがき合いを嫌がらないので、後ろ攻めで確実に主導権を取るレースをし⑧町田が巻き返すレースです。

　　←⑧ ②
H．④⑨⑥、①、⑦、③⑤

　②園田は離れるかもしれません。車間が少しでも空くと⑨岡村が捌くと思います。

　　　　←③⑤
B．⑧② ④⑨⑥、①、⑦

　①宿口や⑦村上が⑧町田、④野口の上を捲るのは苦しいと思います。

　優勝は脚をためている③高橋と考え、2着に⑤守澤。

3ー5ー9172

　守澤は2次予選で佐伯辰哉(109期・広島)に捌かれましたが、あれは佐伯が上手かったので、守澤の調子が悪いとは思いませんでした。

　若獅子3人(一人年齢はいってますが…笑)の争いが楽しみです。