2021/04/11 (日) 15:00 6
こんにちはヤマコウです。今回は川崎競輪開設72周年記念桜花賞・海老澤清杯の展開を考えます。
メンバー、並びは以下の通り。前回の四日市GIII決勝と同様、強い選手が順当に勝ち上がったという印象です。
⑤松井宏佑(113期・神奈川)ー①郡司浩平(99期・神奈川)ー⑨松谷秀幸(96期・神奈川)
②古性優作(100期・大阪)ー⑥南修二(88期・大阪)
③山崎賢人(111期・長崎)ー⑧佐々木雄一(83期・福島)
⑦清水裕友(105期・山口)ー④桑原大志(80期・山口)
このレースのポイントは、⑤松井が前受けからレースを進める可能性が高いので、先行する③山崎の3番手を②古性⑦清水どちらが取っているかだと思います。
S.⑤①⑨…
前中団は、4分線ではかましやすい位置となるので、③山崎はできればここが欲しいでしょう。しかし、外枠となるので、②古性と⑦清水の位置取り次第です。
初手で③山崎の後ろを取れる選手が動けば、③山崎の先行を誘えます。外枠の⑦清水は車番で②古性に負けているので、初手で③山崎の後ろは回れません。とすると、狙って回れるのは②古性になります。
⑦清水も前から2番目(前中団)は取りたくない。③山崎は神奈川ラインの後ろにいれば⑤松井を迎え撃つ形ができるので、前受けする神奈川ラインの後ろは③山崎と考えます。
S.⑤①⑨、③⑧、②⑥、⑦④
後ろ攻めの⑦清水の動きを②古性が叩いて、③山崎を迎え入れます。
⑤①⑨
打鐘.③⑧、②⑥、⑦④
7番手まで引いた⑤松井は反撃の機会を伺います。
今節の③山崎、⑤松井の評価は全くの五分なので、⑤松井も簡単にかませないでしょう。主導権争いは長引くと思います。
⑤①⑨
H.③⑧、②⑥、⑦④
そうなると②古性や⑦清水のまくりが飛んでくるので、①郡司はバックからまくると思います。
①⑨ ②⑥ ⑦④
B. ⑤
③⑧
まくる①郡司の3番手を回っているのは②古性です。
狙い目
2=1ー9876
3着には、展開有利な⑨松谷、先行している③山崎の番手⑧佐々木、脚力上位の⑦清水、古性の後ろの⑥南を狙いました。
この狙い目は、②古性が③山崎の後ろを回っている想定です。初手で③山崎の後ろを⑦清水が回っていれば、優勝は⑦清水が近いと思います。
7=1ー9428
先の四日市GIIIナイターは諸橋愛の優勝で幕を閉じましたが、平原康多の柔軟な位置取りが勝負の明暗を分けました。②古性、⑦清水とも柔軟な位置取りができるタイプなので、一瞬の判断が大事な要素となるでしょう。
山口幸二
Yamaguchi Kouji
岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。