2023/03/12 (日) 15:00 5
松山競輪場で開催されている「金亀杯争覇戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は20時35分発走予定。
大垣記念は犬伏湧也が初優勝を飾り幕を閉じた。結果的には犬伏の単騎戦が功を奏したと言っていいだろう! もしラインができていたのなら、作戦やら何やら戦略的な事を踏まえ制約が生まれる。ラインで決める事を最優先に走れば、この結果にはならなかったのでは。制約のない気楽な単騎戦が犬伏のポテンシャルを最大限引き出せたのだろう。それにしても、上がりタイム10.8秒とは…! タイトルを取れるトップレベルに達しているのでは。
松山記念ナイターにWBCが重なり目が! 目が痒い! 鼻水鼻詰まりに脳ミソまで痒い! 猛威を振るう花粉メ…! オレはオーバーヒート間近かも。
準決勝を振り返る。
10Rは渡邉一成が前受けから。阿部大樹が切り山田久徳が切る。清水裕友が先行体制に入ったところを渡邉がダッシュよく叩き返す。守澤太志が抜け出し松本貴治が突っ込み番手車券の決着。予選から渡辺の動き良し◎
11Rは郡司浩平が磐石な攻めでライン決着。福田知也が差しきったが、これこそラインの絆のお手本だよね。
12Rは混戦激戦の様相を呈していたが、伊藤颯馬が逃げ山田庸平が差す。松谷秀幸は内をすくい山田の後位を奪取。松浦悠士はまくるが松谷の横で我慢を強いられゴール前は踏み合いに! が、松谷にタイヤ差阻まれ4着。現状の松浦を象徴する結果だったが、復活の兆しは見えてきたのでは!
決勝戦の並びの整理をしておこう!
②郡司浩平-⑦福田知也-⑤松谷秀幸-⑧東龍之介のチーム川崎、地元は単騎で①松本貴治、北日本は④渡邉一成-③守澤太志、⑥伊藤颯馬-⑨山田庸平の九州コンビ(⇐②⑦⑤⑧・①・④③・⑥⑨)。
勝負どころで④渡邉が切りに行くが、郡司はそれを良しとするまい! 渡邉を突っ張り⑥伊藤-⑨山田を受ける。ライン4車の利は揺るぎなく、後方から渡邉は得意のダッシュを武器に伊藤とのもがき合いが! これなら郡司がまくり福田とのゴール勝負②=⑦へ持っていける。4車ライン重視すれば郡司はドッカリ構えず仕掛けることも十分。そうなれば⑦福田-⑤松谷の突き抜け⑦⑤に切り替え突っ込む守澤③=⑦。ここが本線になるぞ。
妄想先取りは、渡邉がスタートを決めたとき。郡司が伊藤を出そうと押さえに行くが、渡邉が郡司を突っ張り、⑥伊藤-⑨山田に①松本が追走するってことに。⑥⑨-①-④③-②⑦⑤⑧こうなってるはず。さしもの郡司だって渡邉に突っ張られたら脚を削られ、体制を整えるのに一息入れるしかねーべ。その間に伊藤は全開で逃げる。番手山田のバンマクで地元松本が差しVの①⑨。渡邉に乗り突っ込む守澤で①③。①③⑨ボックスも保険を掛けいっとこうかね!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。