2023/03/21 (火) 16:30 8
netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。先月、久々にキャンプをしてきたので、今回はその時のことを書きたいと思います。
今回は静岡県浜松市にある「石神の里キャンプ場」です。以前もソロキャンプで来たことがあり、雰囲気がとても気に入ったので、また来たいなと考えていました。シーズンになるとにぎわうキャンプ場なのですが、私は冬キャンプ専門ですから、運が良ければ貸し切りになることがあります。この日も貸し切りとなり、好きなエリアを選ばせてもらいました。
前回の朝霧高原のキャンプでは豪雨の中で自然の厳しさを痛感しましたが、今回は晴天に恵まれて、まさにキャンプ日和。冬なので気温は低かったですが、心地良く感じられる寒さでした。今回のキャンプのテーマは「美味い酒を呑む」。ビールにはステーキ、日本酒・焼酎にはちくわ、ウイスキーにはチョコレート。お酒の種類によって相性の良いおつまみを選び、「美味い酒を呑む」を思う存分に堪能しました。
焚き火とともに呑むお酒は最高でした。傍らにはアガベ。自分が育てたアガベの何とも言えない存在感に酔いしれながらグラスを傾け、至福の時を過ごすことができました。光の当たり方で姿は妖艶になり、その都度表情が変わっていくのがたまりません。じっくりと焚火に照らされたアガベを見ているだけで、あっという間に時間は過ぎていき、お酒も呑み過ぎてしまいました。
また、今回どうしてもやりたかったことのひとつに「デザートづくり」があったので、栗ぜんざい作りにチャレンジしました。焚き火の上に網を置き、餅を焼きました。
この餅の焼き加減が絶妙で、自分が思っていた以上の出来栄えになりました。味はもちろん、最高でした。念願が叶ってよかったです。
美味しく栗ぜんざいを食べていると、暗闇から動物の気配がして、ガサゴソガサゴソと音がしました。ほどなくして鳴き声が聞こえてきたんですが、野生の鹿だったようです。突然の野生動物の出現にビックリしました。自分たちの縄張りが荒らされていると思ったのか、それとも遊んで欲しかったのかはわかりませんが、これも大自然だから味わえたことだなと振り返っています。
ただ今回のキャンプでは一つ失敗をしました。それは夜の気温です。薪ストーブを持ち込んで万全の状態と考えていたんですが、夜の冷え込みがひどく、マイナス1度まで下がり、アガベがダメージを受けてしまいました。その葉が葉焼けを起こしてしまったんですよね。
でも「物は考えよう」で、葉焼けしたアガベにもよりワイルド感が出た、と思うようにしました。「ダメージを与えてしまった…まずい…」と考えるのか「ワイルドなアガベも悪くない」と考えるのかは自由です。選手もダメージを受けて、ダメージの上にダメージを重ねながら強くなっていきます。時にダメージは勲章にもなるものです。そう考えながら傷ついたアガベを眺めてみると新たな“かっこよさ”にも気が付けるようになりました。また手塩にかけて育てたアガベとキャンプを楽しみたいと思います。
ソロキャンプは久々でしたが、貸し切りの環境があり、美味しい食事とお酒があり、野生動物との出会いもあり、とても贅沢な時間を過ごすことができました。夜は満天の星空を眺め、近くを流れる清流・阿多古川の流れる音を聞きながら就寝。朝は野鳥のさえずりで目が覚めました。周りに誰もいない空間、これほどの贅沢はないでしょう。最高の休息になりましたので、これから暖かくなる季節に向かい“最大限のパフォーマンス”ができるように頑張っていこうと思います。
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Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。