2021/04/06 (火) 15:00 8
競輪界では知らない者がいないヤマコウこと山口幸二さんの予想コラム。元トップレーサーならではの鋭い読みは必見です。
こんにちは、ヤマコウです。今日は四日市競輪GIIIベイサイドナイトドリーム決勝戦の展望をお届けします。
メンバー、並びは以下の通り。
①浅井康太(90期・三重)
②深谷知広(96期・静岡)ー⑨守澤太志(96期・秋田)
③平原康多(87期・埼玉)ー⑤諸橋愛(79期・新潟)
⑦松浦悠士(98期・広島)ー④原田研太朗(98期・徳島)ー⑧香川雄介(76期・香川)ー⑥福島武士(96期・香川)
このレースは、先行態勢に入った②深谷を⑦松浦がどこまで巻き返せるかがポイントです。
先行で優勝を狙えるのは②深谷と⑦松浦。①浅井③平原は先行して優勝は難しいので中団まくりでしょう。
ラインとして1番外枠になるのは⑦松浦ライン。②深谷、③平原に前を取られると後ろ攻めになります。後ろから抑えて駆けるのは松浦のスタイルではないので、前受けから進めるのが理想でしょう。
S.⑦④⑧⑥…
次に、②深谷と③平原。⑦松浦が前受けとすると、関東ラインは②深谷を出させて3番手を取りたいでしょう
車番的に有利なのは①浅井ですが、準決で皿屋豊(111期・三重)を残せなかったのは痛い。地元なので優勝が欲しい立場ですが、一歩後退です。①浅井は③平原と位置取りで脚を使うよりは、②深谷の上を⑦松浦がかましたスピードを活かして捲りを狙っていると思います
S.⑦④⑧⑥、②⑨、①、③⑤
③平原が動くのは残り2周からなので
打鐘.②⑨、③⑤、⑦④⑧⑥、①
となり、⑦松浦は反撃のチャンスを伺います。
②深谷はライン2車ということもあり、先行態勢に入っても打鐘過ぎに緩むところがあると思います。
←⑦④⑧⑥、①
H.②⑨、③⑤
今節の②深谷と⑦松浦は甲乙付け難いほどの仕上がりぶりです。ただ、②深谷はライン2車。⑦松浦は4車ということを考えると若干有利かなと思いますが、④原田が横に不安があるので⑨守澤や③平原に捌かれることも考えられます。
←①
④⑧⑥
B.⑦ ⑨ ③⑤
②
この態勢で有利なのは⑨守澤③平原です。①浅井は少し遠いかな…。
⑨守澤も横の動きは大きいので、③平原は2センター過ぎからの勝負になるでしょう。四日市は直線が長いので、3番手を確保すれば③平原は十分届くと思います。
・買い目
3=5ー97
・穴目
関東勢が安易に前受けすると、①浅井に位置取りしてくる選手はいないので、⑦松浦が後ろから動いて②深谷の先行。3番手には①浅井が回っていると思うので、優勝のチャンスが出てくると思います。
1ー7=4925
①浅井も③平原も、大垣記念、松阪ウィナーズカップと斜行して失格となっています。嫌な流れを断ち切るためにも、この辺りで流れを引き寄せたいところでしょう。
山口幸二
Yamaguchi Kouji
岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。