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ルーキーダイアリー 〜122th交換日記

【122期交換日記・第11回】憧れの職業は厳しい世界だった… 藤原春陽が大切にしているものは「あきらめない気持ち」

アプリ限定 2023/03/10 (金) 12:00 14

ガールズケイリン122期ルーキーの河内桜雪選手・畠山ひすい選手・藤原春陽選手の連載コラム!第11回は藤原春陽選手。“前々の競輪”を突き詰め、ついに2月の小倉で優勝を成し遂げた実力急上昇中のルーキーが感じた今、2年目、そして未来について話を聞きました。

(本人提供)

ーー小倉での初優勝おめでとうございます。二人からは連絡ありましたか?

 桜雪(河内)は開催中で、テレビで見ていてくれたらしく、開催終わってすぐに「すごすぎて興奮して眠れなかったよ〜」って言ってくれました。

 ひすい(畠山)も開催中だったんですけど、開催終わってすぐに電話くれました。横に(野寺)楓さんもいて、二人から「おめでと〜」って言ってもらいました。

ーー好調の理由はなんでしょう。

 これまではレースの流れ、展開を考えすぎていましたが、最近はそこまで流れを考えないようにしています。考えすぎないのがいいのかもしれません。レース勘が冴えているんだと思います。

(撮影:島尻譲)

ーー養成所卒業、そしてもうすぐルーキー卒業。この2年で、気持ちの変化などはありますか?

 精神的に強くなった気がします。養成所の時は、500mでタイムが出なくて「これ以上速く走れない」って思ってましたけど、競輪をしている今は「もっともっと強くなれる」って思えるようになりました。

ーー充実した練習が出来ているのですね。

 そうですね。最近は(室井)健一さんと竜二さんの練習グループに入れてもらって、街道でやっています。“タイヤ引き”をしたりして、ダッシュ力がついた気がします。あと、いつも練習相手をしてくださる齋藤仁さんと“2人競輪”をしているのも今の安定した成績につながっている理由なのかなと思っています。

上段左から小川真太郎、齋藤仁、下段は齋藤仁。小川真太郎さんに誘導していただいているのも大きいです(本人提供)

ーーデビューしてからこの一年で一番印象的だったことは?

 ルーキーシリーズ最終戦の大宮です。1、1で勝ち上がれたことですね。500バンク自体走ったことがなかったので、まさかって感じでびっくりしました。

ーーでは、この一年で涙したことはありますか?

 涙もろい方ではなかったのですが、本デビューのときは泣きました。ずっと泣いてました。帰り道でも。失格しちゃったのが悔しくて…。

涙、涙、涙の本デビュー戦 あの悔しさは忘れない

ーーこの一年で一番笑ったことはありますか?

 毎日笑っているので、どれだろう。選べないです(笑)。

ーーガールズケイリンでもらった賞金額、想像以上でしたか?

 想像以上でした。こんなにはもらえるとは思ってなかったです。(小倉で)優勝したときにもらった賞金は「分厚っ!!」って思いました(笑)。

ーー手にした時はどう思いましたか?

 ニヤニヤが止まりませんでした(笑)。

ーーこの一年で一番した高い買い物はなんでしょうか?

 なんだろう…お母さんに買った財布かなぁ…。自分にはないですね。でもそろそろ車を買おうと思っていて、今、車を観に行ったりしています。いいなぁって思う車はやっぱり高いですね(笑)。今年中には買いたいです。

母からもらった「初優勝記念樹」(本人提供)

ーー春には新人選手が入ってきますね。

 高校の時から知っていた金田舞夏ちゃんと連絡を取っています。養成所から電話かけてくれて「選手楽しい?」と聞かれました(笑)。高2の時かな、ナショナルの強化指定合宿があって、そこに舞夏ちゃんと桜雪がいて、知り合って仲良くなりました。

 高校時代、舞夏ちゃんは500mTTとかでずっと1位で、私いつも負けてたんですよ(笑)。本デビューして対決するのを楽しみにしています。

(本人提供)

ーー入ってくる人もいれば出て行く人もいる、厳しいガールズケイリンの世界で生きていくために大切なことはなんでしょうか?

 一番大切にしているのは気持ちです。「あきらめない」気持ちです。

ーーその気持ちを支えるために大切にしている言葉はありますか?

 自分のレースができてなくて全然勝てなかった頃、去年の松山4日制(10/13・道後温泉杯争覇戦)のときかな、父(義浩)の師匠、久米康隆(引退・65期)さんに偶然会ったんです。久米さんから「もっと自分に自信をもって、自分が思ったように動きなさい」ってアドバイスをもらったのですが、それが刺さって。レース前はいつも久米さんの言葉を自分に言い聞かせて、気合いを入れています。

久米康隆さんの言葉を胸に、レースは絶対にあきらめない(撮影:島尻譲)

ーーでは藤原春陽にとって競輪とは?

 憧れの職業ですね。実際になってみると、なかなか思い通りにはいかなくて。厳しい世界だなって思っています。

ーー何歳ぐらいまで続けますか?

 今は目の前のレースにいっぱいいっぱいで先のことはまだ考えられていないです。

せっかく就くことができた憧れの職業 厳しい世界だけど前進あるのみ(撮影:島尻譲)

ーーファンからのお便りを紹介します。「走り慣れている小松島でガールズケイリンの開催がないのは不利に感じたりするのでしょうか?」と質問が来ていますが、小松島はどんな競輪場ですか?

 冬はとくにですが、風が強いです。バック側とかスピードが止まるくらい強いです。でも、バンクが新しくなって、めっちゃ綺麗になったので、走ってて気持ちがいいですね。

ーーホームバンク小松島でガールズケイリン初開催が実現したら走ってみたいですね。

 今、女子選手宿舎工事をやっていて、数年後にはガールズ開催が始まる予定なんですが、もしガールズ初開催となったら絶対優勝したいので、、、もうちょっと力をつけてから走りたいですね(笑)。

ーーもう一通「走っているときのガッツあふれる藤原選手とコラムに出てくるほんわかした藤原選手にギャップを感じます。どちらが本当の藤原選手なのでしょうか?」とのことですが、オンとオフの切り替えは意識していますか?

 どちらも本当です(笑)。家に帰ってくるとだらけちゃいます(笑)。競輪場に行くとスイッチが入ってるかどうか分からないですけど、レースで走ってる時は強気になっていると思います。でもオンとオフを意識的に切り替えているわけではないですね。

レースは強気に(撮影:島尻譲)

ーー最後にファンの人へメッセージをお願いします。

 いつも応援ありがとうございます。車券に貢献できるように一生懸命頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします。

ーーこれからガールズケイリンをはじめたいと思う人についてもメッセージをお願いします。

 自分の努力や実力次第で賞金が変わる職業なので、一緒に頑張りましょう!

ーーそして仲良しの2人、畠山ひすい選手と河内桜雪選手へも普段、面と向かって言えないようなメッセージをお願いできますでしょうか。

 大好きな二人にはやく開催で会いたいです。開催でも全然会わないので…あ、最近会ったか(笑)。三人そろって会えることがなかなかないので、その時を楽しみにしています!

(撮影:島尻譲)


■藤原春陽出場情報
03/07〜03/09 佐世保
03/23〜03/25 松山
04/13〜04/15 岸和田
04/22〜04/24 小倉

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河内桜雪・畠山ひすい・藤原春陽

ガールズケイリン122期。競輪選手を目指していた父の思いを継いだ河内桜雪、強靭な地脚と抜群のダッシュ力を武器に卒記クイーンに輝いた畠山ひすい、選手である父の指導を受け、自在脚質と勝負度胸の良さで成長著しい藤原春陽。ガールズケイリンのトップを目指し、日々奮闘を続けている。

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